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【中国エンジニアインタビュー】 パクテラの高い技術力が、日本と中国の架け橋に。製品が市場に出る前の「砦」としてのプライド

こんにちは、パクテラ・テクノロジー・ジャパン(以下、パクテラ)の採用担当です。

パクテラは、グローバルで4万名を超える社員が在籍するグローバルITファームの日本法人です。保険や製造業、自動車や医療機器メーカーなど様々な業界に、ビジネス/ITコンサルティング、ソリューション、アウトソーシングサービスを提供しています。

今回は、中国で働くエンジニアにフォーカス。無錫(むしゃく)オフィスのRDSソリューションセンター部長の李大偉(リ ダーウェイ)さんと、同じくRDSソリューションセンターでPDT(製品検証部門)の部長を務める文 威(ブン イ)さんに、日々の業務内容や、日本オフィスとの連携について語ってもらいました。

エンジニアとしてのキャリアアップを目指してパクテラへ。ミッションは製品の開発・検証

―― まずはお二人の自己紹介をお願いします

  2012年10月に中途でパクテラに入社。現在は無錫オフィスで、RDSソリューションセンターの部長を務めています。RDSソリューションセンターは製品開発や検証業務を中心に行う部署で、現在170名弱のメンバーがいます。

  大学卒業後、2008年から約3年間トヨタ通商エレクトロニクス大連有限公司にて、自動車関連の組み込み開発や検証業務などを行っていました。2011年4月にパクテラに入社してからは、製品の検証業務や自動化システム開発などに従事。現在はRDSソリューションセンターのPDT(製品検証部門)の部長として、80名ほどの部下を抱えています。李さんは私の上司にあたります。

―― パクテラ入社前の経歴や、エンジニアを目指したきっかけを教えてください

  中国・甘粛省の蘭州理工大学で、物理や数学を中心に、コンピューターやIT関連技術を学びました。大学卒業後、友人の紹介でソフトウェア会社の上海宝信に入社したのがIT業界に就職したきっかけで、10年弱にわたって、カーナビなどの車載関連の開発を行っていました。

上海宝信では日本向けの業務もあったので「日本に行ってみたい」と思うようになり、日本語の勉強を始め、次第に「ITスキルと日本語を生かしてキャリアを発展させていきたい」と考えるようになりました。

  大学の専攻は通信工程でしたが、ソフトウェア開発や衛星通信、電子工学など幅広い分野を学びました。エンジニアという職業を意識したのは小学生の頃です。ある夏の暑い日、扇風機が壊れて妹が泣きながら私に助けを求めたんです。なんとか自力で修理ができ、妹から「お兄ちゃん大好き」と言われて以来、電化製品を修理するのが好きになりました。

もともと「スラムダンク」などの漫画やアニメが好きだったこともあり、大学で日本語の勉強をし、大学卒業後は日本企業に就職しました。就職してから最初の2年間は集中して日本語の勉強をしました。

―― パクテラに転職したきっかけを教えてください

  前職では、エンジニアや営業など様々な経験をしましたが、業界での今後の自分のキャリアを考えたときに「もっと専門性を身に付けたい」と思い転職を考えました。

前職で日本と中国を行き来した後2010年に上海に戻ったのですが、当時は上海の物価が高騰していてマンションの購入が難しかったので、無錫に移ることにしたんです。無錫に拠点がある企業の中でも、会社の規模が大きく知名度もあるパクテラを選びました。

  大連で3年間働きましたが、大連は中国南部の実家から遠かったので、家族の面倒を見るために南部で働きたいと思うようになりました。当時の彼女(現在の妻)と無錫に来て、仕事を探す中で「若く勢いのある会社」という印象を受けたパクテラに入社しました。

―― パクテラに入社してから現在までのキャリアを教えてください

  プロジェクトマネージャーとして製品の周辺ツールの開発業務を担当した後、クライアントのメーカーのオフィスに1年間常駐しました。2014年に来日してからは、東京と大阪で2年弱、営業の仕事に従事。2016年に再び無錫に戻り、デリバリーや営業、プリセールスを担当しました。クライアントのほとんどが製造業です。

  最初はプロジェクトリーダーとして家電製品の検証に2年間従事しました。その後プリンタなどのOA機器の検証を担当した後、静岡県三島市に半年間常駐して日本のお客様と直接コミュニケーションを取りました。

無錫に戻ってからはデリバリーのほか、2016年からはプロジェクトマネージャーとして医療機器の検証と一部開発にも携わっています。現在はPDT(製品検証部門)で複合機の検証と医療製品の開発・検証を手がけています。

日中間の連携でどこでデリバリーしても同じ品質を担保

写真上左)無錫(むしゃく)の街並み
写真上右)パクテラ無錫オフィス外観
写真下) 赤やオレンジをあしらったオフィス内観

―― 現在、担当されているお仕事について教えてください

  部長としてのマネジメント業務に加えて、クライアントとの会議や提案、一部プロジェクトマネージャーの役割も果たしています。

プロジェクトの例としてプリンタのUIパネルがあります。チームの規模は30名弱で、月次報告管理、外部のリソースマネジメントなどを行っています。コロナ禍で一時的に規模が縮小しましたが、昨年末から徐々に回復しており、2024年1月には35名規模になる予定です。

―― パクテラ・テクノロジー・ジャパンとの連携業務について教えてください

  日本のクライアントをサポートすることがメインですが、中国にある日本企業の支社のサポートもしています。パクテラの日本法人からの仕事を受けるだけではなく、私たちから提案もしますし、こちらで主導している案件もあります。

私のチームの一番の役割は、製品開発と検証のデリバリー、適材適所でのリソースの配置です。その他にも、会社横断的に見て全社のためになると考えたことは、自部署の業績につながらなくても積極的にやるようにしています。

―― 中国オフィスと日本オフィスで一緒に働く上で、仕事の進め方の違いなどを感じることはありますか? 

 クライアントにとっては日本も無錫も関係ありません。どこでデリバリーしても同じ責任感を持って業務を遂行する必要があるので、日々の業務の進め方において日本オフィスとの違いを感じることはありません。

敢えていえば、クライアントの現場を見ている日本のメンバーに比べると、中国のメンバーはクライアントと一緒に製品を作っている実感が持ちにくいかもしれません。製品開発には機器の実物が必要ですが、すべての機器を日本から中国に送ることはできないため、現物に触れることができない場合もあるからです。

この点については、パクテラの日本法人やクライアントにも相談や提案をしています。中国メンバーも定期的に日本に行った方がモチベーションが上がると思うので、メンバーや案件の状況に合わせて、ローテーションで日本出張を増やしていきたいです。

文 現在、新規で進めている医療機器メーカーのお客様とは、最初はコミュニケーションや仕事の進め方の部分で壁があり、プロジェクトがうまく進まない部分がありました。そこでコアメンバーで日本に出張し、お客様と対面で会う機会を作りました。お互いの理解度が深まって、それからはうまく進んでいます。新規のお客様に関しては、直接日本に行ってお話する機会を積極的に作っていく必要があるなと感じています。

日々技術力を磨き、「大切な家族にも使わせられる製品」を世に送り出す

▲春節の社内行事。日本側のメンバーも来日し、無錫のメンバーと一緒に運動会のようなイベントを行う。優勝したチームには賞品も。写真中央は、パクテラ・テクノロジー・ジャパン代表の小早川。

―― パクテラの高い技術力の背景に何があると思いますか?

 チームごとに注力している技術が異なりますが、製品や開発そのもの、組み込み技術やハードウェア技術、一部UI周りも得意分野です。AI周りはまだ技術者が少ないようですが、パクテラには技術専門の研究所があるので、あらゆる方面で専門技術の研究が進められているのは強みだと思います。

一つの部署でできることには限界がありますが、各部署の特徴と全社の方針に合わせて技術力を強化していく動きが会社としてあります。

―― 技術力向上のために、RDSソリューションセンターで取り組んでいることはありますか?

 毎年目標を決めて、プロジェクト外で技術を磨くトレーニングの時間を設けているほか、資格取得に対するボーナスを支給するなど、スキルアップの制度も充実しています。また、無錫オフィスには日本国籍のメンバーもいるので、内部の日本語研修に加えて、外部講師を招いての日本語講座も週2回ほど行っています。

それから、最近は一つの技術で実現できない案件が増えていて、日本・無錫・大連のメンバーが共同でデリバリーすることも多いので、定期的にプロジェクトごとの交流会を開催することで、拠点をまたいだ連携の強化に取り組んでいます。

▲チームビルディングを目的に3ヵ月に1回程度、チームごとにキャンプやBBQを楽しんでいる。

―― 今後の目標を教えてください

 今後もずっと検証の仕事を続けていきたいです。検証は製品が市場に出る前の最後の砦であり、現在携わっている医療機器の場合は、たとえ小さなミスでも患者の命に関わる可能性があります。

責任の重い仕事だからこそ、「大切な家族がこの製品を使っても大丈夫だという自信があるか?」と日々自問自答しながら業務に取り組んでいます。私たちが検証を行った製品を使って、病気が良くなった患者さんの笑顔を見ることが一番のやりがいです。

これからは、この領域でもっと日本側の業務知識や技術、管理手法、経験を身に付けて、中国バージョンのモノづくりで世界を変えていきたいです。

いかがでしたでしょうか? 中国側のメンバーの、仕事に対する想いや人となりを知っていただけたかと思います。日本側との協業を通じて、日本文化への理解を深め、よりよい開発に努力するメンバーばかりです。 パクテラの高い技術力は、日本企業のプロダクト開発に大いに役立てられています!  パクテラに興味を持った方、ぜひ一緒に働いてみませんか?ご応募、ぜひお待ちしています!


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