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ソニーのPS4の裏側



この記事のタイトルは「ソニー社員も見られないロボの指先」ということで、記事には指先の写真が多いのですが、実はそこはあまり重要ではありません。指の根元のほうをみると「力覚センサ」とカメラが付いています。これがあるからこそ、それまでロボットが苦手だったケーブルやテープ状の部品といった「柔軟物」をハンドリングすることができているのだと思います。

使用されている力覚センサは、おそらく三菱の「1F-FS001-W200」というタイプ。それがI/Fユニットを通してロボットコントローラに接続されているはずです。カメラはなぜかソニー製じゃなくて、Point Grey Research(現在のFLIR Systems)製が使われていますね。CC-linkのリモートI/O(たぶんAJ65VBTCE3-32D)が写っているので、PLCは間違いなく三菱でしょう。

ちなみに「力覚センサー」というのは、ロボットに繊細な力感覚を持たせることができるセンサーです。比較的新しいセンサで、私が実物を初めて見たのが3年前です。このセンサの誕生によって柔軟物をハンドリングできるようになったのだと思います。

記事にも書かれていますが、この生産ラインには32台のロボットがあり、そのうち26台が柔軟物の作業工程に使われているそうです。なので、このセンサーの存在は極めて大きいと思います。

私は昔、半導体の製造ラインで半導体チップと基板を超高精度でボンディングする装置を作ったことがありますが、その頃は、力覚センサーなんてありませんでしたし、ディープラーニングカメラもありませんでした。私の感覚ではこの5年ぐらいで自動化技術はかなり高まった気がします。

そのようにしてどんどん自動化技術が高まっていくと、中国よりも安く生産できる製品がどんどん増えていきます。実は中国はそれほど安くありません。なぜなら中国は工場を建てるにも多額の賄賂が必要だったり、社員がトラブルを頻発したり、知的財産を勝手に持ち出したりして、リソースの浪費が大きいからです。

それに今、世界の国々は中国に対する信頼感を薄めており、このまま中国に依存し続けるのは危険と考えている企業が多いと思います。なのでこれを機会に日本回帰する企業が増えていく可能性があります。そうなると日本の製造業は活気を取り戻し、それに合わせてAIやIoT、ロボットなどの技術力も高まっていくでしょう。そしてのその技術を日本に次いで高齢化社会を迎える他国に輸出すれば、莫大な富を生み出すことができます。日本の製造業のV字回復の大きなチャンスなのです。

ただ、問題は国内の製造業に対するイメージです。もう製造業は終わったという雰囲気がある。そして、技術者に対するリスペクトが低い。これを回復させることが実はいちばん重要だと私は思っています。国内製造業を活性化させるにあたってライバルとなるのは実は中国とかではなく、国内の製造業に対するイメージなのかもしれません。

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