1
/
5

Wantedlyは、270万人が利用する国内最大のビジネスSNSです

This page is intended for users in Japan. Go to the page for users in United States.

Why? 「My Sword Got A Story To Tell」

物心が着いた時、私の父はDVをしていた。

母も今は医師をしている兄も相当にやられた。私は何故か対象外だった。少なくとも物心が着いてからは襲われた記憶はない。小学校時代からガキ大将だったからなのか、攻撃しにくい何かを纏っていたからなのか、嫌われたくなかったのか、それは今となっては誰にも分からないことだ。


小学校3-4年の頃だろうか

夜中に悲鳴がして起きた。

母が家から追い出されて私は寝ているところから心配で、リビングに降りていった、でも怖くてコタツの中に隠れていた。何かが終わって欲しいけど、自分も見つかるのが嫌で隠れて震えていたのを物凄く嫌な思い出として覚えている。自分に何もかもが足りなかった無力な子供時代の頃。


これまで誰にも話したことがなかった、私の「Why」


■■


親父は高卒でアマチュア将棋にはまっていた。いつも寝床に将棋新聞を置いて寝ていた。アマチュアの最高位まで大人になって到達したものの、それ以上は制度上どうにもならないことも分かっていたのだと思う。そして、「ただのアルバイト」を転々としていて、家計が支えられていたのは飲食店を大阪で経営し上手く行っていた母の才覚のお陰だ。

当時の父には、社交性もなく、社会的な需要がある技術もなく。ただ、「自分には何かの才能がある」ということだけは、「才能」からのメッセージとして強く受け止めていた気がする。

公立中学時代の親友が灘高校に行ったこともあって、自分の息子たちにある種の分不相応な教育を与えるようになった。やむなく働いて稼いだなけなしのお金で。兄は小4の終わり、私は小3の終わりから進学塾に入れられた、特に兄は「灘に行け」と言われたように思う。

突然家に当時の最新のパソコンを購入して、使うように指示された。兄だけが触っていて、私は全く見向きもしなかったことを、物凄く怒っていたと聞いている。でも、そんな兄は医学部進学後、エンジニアリングにはまって何度か留年を繰り返したのはその影響も大きいと思っている。三つ子の魂なんとやら、だ。良い悪いの話では全くない。これもまた、なけなしの想いだった訳なのだから。

■■

親父の話に戻す。

さて、「自分に何かの能力がある」ものの、「どうしたらいいか分からない」「誰とも話が合わない」中に人間が置かれた時、その能力は恐らくそれを保有する人間そのものに働きかける。

「俺を使え」って。

使えない才能は、発酵し、自傷行為に向かう。

それが自分=家族だったのだろうな、と思う。

インターネットもなくリアルなネットワークもない中、それはある種「必然」だった。勿論、自ら環境に働きかけて他の周辺能力も向上させて行けばいつの日がか自分が持っている「能力」を使う日も訪れただろうが、大した成功体験もない中ではそれはどうにもならなかったのだろう。

だから、身近な子供達に才能を社会実装することを託したのだろう、仕方なく。そう思っている。

父を批判することは簡単だ。当時の自分にだって出来た。

そんなことが問題ではない。

本当の問題は、「社会は、こういう人物を社会実装することが出来なかった」という事実だ。

そして、2020年の今、私は可能性を感じている。

自分がやっていることは実は、全く意識をしてなかったのだが、実の父親(のような人たち)を救う為の旅なのではないかと気付き、今、このポストを書いている。


■■

Educationには、大きく2つの機能がある。1つは「発達させる」、もう1つは「測定する」。

親父のような人物が、数的問題に無料で取り組む。技術的丸腰でも能力を測定する問題は「明確に存在する」。それこそが、「学んでも後天的に到達できないガラスの壁」を突破する能力であり、広く社会的価値なのだとEducationの世界を2周して思う。

では、もし親父が2025年に生まれ、我々の進化したコベツバに出会い取り組み、「技術的には丸腰、でも思考力を問う問題」で凄まじい結果を残して、それを学校や企業など、社会の側にいる大人が見て、

「お前には才能がある」と言っていれば、何が起こったのだろう?

「お前はもっとこれをやれ、必ず成功する」と伝える機会があれば、何が起こっただろう?

誰にも、どこにも期待をされなかった人物は、社会の側からの初めての期待に応えようと努力し、どこかで社会実装されて、自傷行為をやめていたのではないだろうか。勿論、そうなれば自分の無念を子供に託すことはなく私も高度な教育を受けることがなかったのかもしれないが、もはやそれがデフォルトで実装されてしまっていれば関係のない話だ。

そして。

恐らく、2020年現在も親父のような人間がこの世の中には山ほどいるんじゃないかって思うわけだ。

それがDVに向かうどうかは別として。才能=可能性の存在に気付きつつも、なすすべのない人間たち。


「年収の格差」と「教育の格差」の相関性が高いことはデータでも出ているが、誰もが言う「格差の解決」という標語ではあまりに弱く、動機にはならない。そんな使い古された文言ではなく、'Education'を進化させ、'Carrer'と繋げて、二度と親父のような人間を創らない世の中にするということが、私にとっては、もっともっとプライベートな問題であり、消そうとしても消せない問題なのだ。「可能性を拓く」という言葉ですら軽い、「人間の才能」というある種の可能性と危険の相反するものを備えたものを育て、正しく社会実装する、というのが到達したいことなのだ。

勿論、そこまでの道は長いが、それでも私には確かなやる理由がある、ということだ。


■■

あまり明るくない話で申し訳ない。

でも、これこそが私の「Why」であり、「語るべき物語」という訳だし、

'Education'と'Carrer'の2つのキャリアを歩んできた

40歳の私がやるべきことだと思う理由なのだ。

そして、これこそが我々や私が狂気を帯びてやっている源泉になっている訳だ。使われなかった残念な才能が乗っかって、2倍の想いを持っているからこそ、前進できているという訳だ。


見出し、期待し、育て、社会に配置する。

ただ、それだけ。


「My Sword Got A Story To Tell / Notorious B.I.G. + Nujabes 」

https://www.youtube.com/watch?v=r9Q5Dwvvrng































https://www.youtube.com/watch?v=r9Q5Dwvvrng

(株)STORYでは一緒に働く仲間を募集しています
5 いいね!
5 いいね!
今週のランキング
このストーリーが気になったら、直接話を聞きに行こう