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交通のインフラからお祭りのインフラへ。大企業からベンチャーに転職した僕が目指すものとは?!#CWO~匠~の場合

オマツリジャパンの営業部長、加藤匠(かとう・たくみ 通称:たくみ)にインタビュー。新卒入社した東京地下鉄株式会社(東京メトロ)での総合職というポジションから、オマツリジャパンに転職した理由とは?オマツリジャパンのCWO(Chief Wasshoi Officer)として、圧倒的熱量で仕事に取り組む男の姿に迫る。

お祭り主催者の「困りごと」を解決するために。

株主であり、スペースを提供してもらっている朝日放送グループホールディングスのオフィスに向かう匠さん。

ーオマツリジャパンで匠さんが現在取り組んでいる業務について教えてください。

僕がやっている業務はコーポレートセールスとして主にお祭りの企業協賛を集め、お祭り主催者の方が抱えている資金面の課題を解決することです。
従来のお祭りの企業協賛は、地元の企業から集めることが多かったのですが、なかなか協賛金が集まらなくなって来ているんです。それはお祭りに協賛金を出しても、社名が提灯に載るだけで終わってしまうことから、お祭りに協賛金を出すメリットが感じられなくなってしまっているんですね。

なので企業にはただ協賛金を出すだけではなく、お祭りをプロモーションの場として捉え、広告として協賛金を出すメリットを感じて貰い、協賛金を出す代わりに、ブース出展やサンプリングを行うことを提案しています。お祭りって多くの人が集まる場なので、実はプロモーションの場に向いているんですよね。

また、お祭り単体だと全国規模の大手企業はお金を出してくれないことも多いのですが、「〇〇県のお祭りを3つまとめてサンプリング」などの付加価値をつけることによって、大手企業にも協賛金を出してもらえるように営業活動を行っています。

お祭り単体の協賛金を集めることは、主催者の立場であれば出来ることかもしれませんが、いくつかのお祭りを掛け合わせるような取り組みはなかなか出来ない。そこが僕たちオマツリジャパンにしか出来ない仕事だと思っています。

寄り添い、励ましながら「持続可能な」祭りにアップデート。

阿波踊りの体験会にて鳴り物体験をした際の一コマ。もともと音楽好きの匠さん。「実際の阿波おどりにて演奏できるようになりたい!」と、意欲的だ。

ーお祭りを「プロモーションの場」とすることについて、お祭り主催者の方から反対されたりしないのですか??

もちろん、お祭りをプロモーションの場として捉えることには反対する声もあります。それはお祭りの主催者に限らず、協賛する企業側にも言えることで。「前例がない」とか、「神事としてのお祭りを金集めの場にするなんてとんでもない!」とか…。

でも現実問題、ヒト・モノ・カネが足りないことで、継続できなくなっているお祭りは多いんです。いかにお祭り本来の在り方を崩さずに、持続可能なお祭りにアップデートしていくか。一方で協賛する企業に対しては、お祭りをプロモーションの場にする有益性を根拠をもって伝えていく。

お祭り主催者とも、協賛する企業とも調整をしていくことは、大変ですがやりがいになっています。

心から「お祭りを支援したい」と思っているから。時には相手に厳しいアドバイスをすることも。

2019年春に行われた合宿での一コマ。リクエストをすると次々に面白いことをやってくれる匠さんのホスピタリティ溢れる一枚。

ーお祭り主催者の方と、協賛する企業側と…双方に対して営業活動をする中で、苦労することはありますか?

そうですね、時にはお祭り主催者の方から「いっそ丸投げしたい」という相談を受けることがあります。それは出来ない相談ではない。でも僕は絶対に引き受けません。丸投げを引き受けてしまったら、イベント会社と同じになってしまうからです。それはオマツリジャパンの「祭りで日本を盛り上げる」というビジョンに反してしまうし、何よりお祭り主催者のためにならない。たとえその時は丸投げで開催できたとしても、その次はどうするの?ということになってしまう。その場しのぎでしかないんですよね。本来の祭り主催者の方が、お祭りをしっかり企画・運営できるように支援していくのが、オマツリジャパンの役割であり、僕自身の役割であると思っています。

なので「面倒くさい」と愚痴っている人も巻き込みながら、一緒にお祭りを作り上げていくことが喜びであり、やりがいですね。愚痴っていた人が「お祭りをやって良かった!」と、喜んでくれている姿を見れたときはとても嬉しいです。

相手の困りごとは何でも解決できる自分でありたい。

2019年春に行われた合宿にて、ミーティングを取り仕切る匠さん。 ★合宿のレポートはコチラ

ー実際に企画から実現にこぎつけるのはどのくらいの割合なのでしょうか。

誰もやったことがないことをやっている醍醐味でもあるのですが、成功した案件の足元には無数の企画の屍が転がっています(笑) 日々試行錯誤しながら、より多くの人に満足してもらえる「型」を作りたいと思っています。

ーそのような不確実性の高い案件に取り組むには、どのような気持ちで取り組んでいるんでしょうか??

あまりこだわりすぎないというのが大切だと思っています。もちろん全力は尽くしていきますが、こちらの提案内容をあまりこちらのやりたい内容を押し付け過ぎず、主催者の方や企業の方の想いを汲み取りながら、一番良い落としどころを見出すようにしています。

新しいことにチャレンジすることが、自分をアップデートすることになる。

神田祭にて、お神輿を担ぐ匠さん。オマツリジャパン社員はもちろん、運営に協力してくれているオマツリサポーターの皆と一緒にお神輿を担いだ。

ー今のお仕事ではまさに挑戦していくことが欠かせないと思いますが、もともと新しいことにチャレンジするのは好きだったんですか?

もともと「新しいことにチャレンジする」ことは好きな性格でした。学生時代を振り返ってみても、中学までは吹奏楽部だったんですが、高校からはラグビー部と真逆の環境を選んでチャレンジしたんです。僕が通っていたのは中高一貫校で、中学から高校までメンバーが変わらないんですね。当然部活も中学から高校まで続けるのが大半だったんですが…そんな環境下であえて挑戦することを選んだんです。

新しいこと、経験したことのないことにチャレンジすることで、これまで知らなかった考えや、出会ったことのない人から刺激を貰うことが出来る。そうやって自分を常にアップデートしていきたいという思いが強いんです。

新卒で入社を決めた会社(東京メトロ)も、上場に向けて準備中の段階で、まさにこれから新しいことに挑戦しようとしている会社だということが最終的な入社の決め手でした。入社後は、ベンチャー企業との協業を積極的に行っていく必要性を感じ、アクセラレータープログラムを企画し、立ち上げを行いました。ベンチャー企業の方と新規事業にチャレンジする中でも、本当に多くの刺激をもらいました。

自分が新しいことに取り組むことで、自分自身がアップデートされる。そして成長した分、自分のスキルを僕と関わるあらゆる人たちに還元することができる。自分がこうしたい、ああしたいというよりも、僕を介することで相手が幸せになってくれることの方が喜びを感じますね。自分の介在価値が最大限発揮された時が一番やりがいを感じます。

オマツリジャパンへ転職した理由は、「この人たちと働きたい」と思ったから。

株主であり、スペースを提供してもらっている朝日放送グループホールディングスのエントランスにて。けんのすけくんと一緒に。 ★けんのすけくんのインタビュー記事はコチラ

ーオマツリジャパンへ転職を決めたきっかけは何だったんでしょうか?

それまで電鉄会社にいて、本社総務や新規事業の立ち上げを経験しましたが…そんな中でオマツリジャパンという会社があることをFacebookで知りました。僕の友達の友達がオマツリジャパンの取り組みをシェアした記事がタイムラインに流れて来たんですよね。それをきっかけに、最初はサポーターとして運営にボランティアスタッフとして関わっていたんですが…代表の優ちゃんはじめ、やんまー、はっしーの3人の人柄や仕事に取り組む姿勢を見て、僕もこの人たちと一緒に働きたいと思ったんです。

ー匠さんは新卒で東京メトロに就職して、しかも‟本社での総合職勤務”というなかなか就けないポジションだったわけですが、転職することに抵抗はありませんでしたか??

そうですね、入社当初は「大手企業なら安定」と思っていたんですが…僕は東京メトロの中でも新規事業を担当していてたので、色んなベンチャー企業の方と接する中で、徐々に考え方が変わって行きました。

‟大きいから安全”って決してそうではないことが、ベンチャー企業の方と接する中で分かってきた感じです。なので「オマツリジャパンで働きたい」という思いは変わりませんでしたね。

CWO(Chief Wasshoi Officer)としてのこれから。

自身で制作したオリジナルTシャツ“加勢鳥”を着て、毎月の「サポーター定例」で司会を務める匠さん。この時は「お祭りの練習場を確保するには?」をテーマにミーティングを行った。

ー今後、仕事において、どのように自分をアップデートしていきたいですか??
今、企業向けのサービスとしてお祭りを活用した販促、プロモーション、マーケティング、ブランディングを作っているのですが、勉強の日々が続いています。
観光分野では「お祭り」って国のお墨付きがついた最先端のホットトピックなのですが、企業のマーケティング分野ではデジタルが主流で、お祭りがどんな価値を発揮できるのかを自分たちで言語化して発信していく必要があります。
マーケティングでも理詰めで商品のメリットを訴求する方法と、感情や印象に訴えかける方法があって、
お祭りでは後者の方法で特に価値が発揮できると思っています。このように、マーケティング業界の人たちにもお祭りの魅力をしっかりと伝えられるように、いまはメンバーで知識のインプットを重ねています。
お祭りってみんな何となく楽しい気分にさせてくれる場所という印象があると思いますが、まだ理屈や理論で説明しきれないようなポジティブな効果や可能性がたくさん眠っていると思うんです。それを、オマツリジャパンの活動を通して解き明かしていって、もっとたくさんの人をお祭りに関わってもらいたいなと思います!

ー匠さんが予想する1年後のオマツリジャパンについて聞かせて下さい。
私がオマツリジャパンにJOINして1年ちょっとたちましたが、「1年でこんなにパワーアップできるんだ!」とびっくりする位、圧倒的なスピード感で会社も人も成長しているなと思います。また1年後も更にパワーアップしていると思います。
会社が大きくなって人数が増えても、メンバー同士の関係の濃さは変わらずに行きたいなと思います。
オマツリジャパンが普通の会社と違うなと思うのは、メンバー同士が仕事仲間である前にいい友達ということ。必然的に一緒に過ごす時間が長くなるのですが、会社の同僚と仕事をしているというよりは、仲のいい友達同士で、好きなことに打ち込んでるという感じ。もちろん仕事なので厳しいことも言いますが。こういう関係は、これからも変わらずにやっていきたいなと思います。

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