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【鬼滅の刃から学ぶ】これからの組織の在り方

こんにちは。
みなさんウィズコロナの生活にはもう慣れたでしょうか。

リモート疲れや自粛疲れ、色々な声が聞こえてきますが、ぶっちゃけもう嫌になってしまった。
という人も多いのではないでしょうか。

人と人が触れ合わなくなってしまったせいで、コミュニケーションがうまくいかなくなってしまったという声も聞こえてきて、仕事を円滑に進めるには組織内の団結力や結束力が肝になってきますよね。

ところで、「鬼滅の刃」という漫画をご存知でしょうか?

週間少年ジャンプで連載されている大人気の少年漫画で、「鬼」と呼ばれる怪物の集団である鬼軍団と「鬼殺隊」と呼ばれる鬼を滅する集団との対決を描いています。

この「鬼軍団」と「鬼殺隊」がまさに対照的な構造をした組織で、組織論を語るのに、とてもいいお手本なのです。(わかりやすい正義と悪を作るのは少年漫画的ではありますが)

そこで、今回は「鬼滅の刃」を例にして、これからの組織のあり方について考察していきます。

目次
1. 鬼軍団と鬼殺隊はこんなに違う 〜鬼殺隊みたいなホワイトで働きたい話
 ① 目的意識
 ② 福利厚生
 ③評価の方法
2. リアル鬼殺隊を結成せよ
3. まとめ:走り続けるためには


鬼軍団と鬼殺隊はこんなに違う〜鬼殺隊みたいなホワイトで働きたい話

鬼軍団と鬼殺隊は鬼滅の刃を構成する二大組織です。
冒頭でも少し述べましたが、まさに「ザ・少年漫画」というような善と悪の対比になっています。
この2大組織を現代の会社組織(あるいはコミュニティ)に当てはめると、組織に必要な要素をだいたい説明できたりします。
まずは代表的な3つの要素について、鬼軍団と鬼殺隊を比較しつつ、実社会にも当てはめたりしてみます。

① 目的意識
まずは目的意識の違いです。

鬼軍団 → トップである無惨様の欲求を満たすための道具としての集団
鬼殺隊 → 人を食う鬼を退治して平和な社会を作るという目的を持つ自走集団

簡単にいうとこんな感じです。

鬼軍団は特に自分の長期的な目的意識を持っていません。
無残様から言われたことをとりあえずこなし、後は自分の欲望の許す限り人を食い続けるだけです。

出世すると、より多くの力を与えられ、人をたくさん食べられます。
なんだか、旧態依然とした日本の会社の構成員に似ていませんか?

上司から言われたことをとりあえずこなし、日々の給料を得て安定と欲望を満たす。。。
出世競争で自己意識と欲望を更に満たす。。。

なんだか自分の胸が痛くなってきました(笑)

逆に鬼殺隊は違います。

組織全体に筋の通った目的意識があり、全員それが心の底から腹落ちしている自走集団なのです。
長期的な目的のために、今の自分に今何ができるか考えて行動する、これが鬼殺隊です。

② 福利厚生
福利厚生も2つの組織には用意されています。

鬼軍団 → 人を食べると、強くなれる力を与えられる。
      その力で更に人を食べられるが、人の食べ方や戦い方、情報収集は全て我流
鬼殺隊 → 装備完備(日輪刀と隊服)、情報ツール完備(カラス)、OJTあり(呼吸の習得)

福利厚生はこんな感じです。
書いていて、これも鬼軍団は日本のあんまり良くない部類の企業に似ているなあと改めて思ってしまいます。

100人雇用!でも仕事は時間ないし教えないから、個々人で頑張ってね!道具とかも各自で用意してね。嫌ならやめていいよ!

1年後に5人しか残らなかった!この5人は優秀!給料上げよう!
でも人足りないな!まあ今年も100人とるし大丈夫!

みたいな感じですか(笑)
鬼殺隊は違います。

装備完備、情報ツール完備、OJTありの至れり尽せりです。
大義のために、個々の限りない成長を支援する、というのが基本方針です。

この辺りは賛否両論あると思うのですが、結局働いている人が成長している実感を感じられないと、組織に対しての不信感がどんどん募っていって、日々の仕事を適当にこなすようになり、生産性は落ちていくような気がします。

逆に、成長を実感できれば、そして組織にそれを手助けして貰えれば、もっと成長しよう組織に貢献しようと思うものです。

それがポジティブフィードバックを産んでいき、次第に強力な組織ができていく。

やっぱり今更ですけど人間はAIやロボットではないんですよね。
心があるから、人間として扱ってほしいし、使い捨てにはして欲しくない。

めんどくさいけど、だからこそ、AIにはできない再現性のないクリエイティブな仕事ができたりする。
例えば、鬼殺隊の戦闘術である「呼吸」は極めると、その人特有の呼吸に昇華する。

この点も、鬼殺隊は GOODです(笑)

③ 評価の方法
組織ではかなり重要な評価基準。鬼軍団と鬼殺隊は以下のようになっています。

鬼軍団 → 強さが基準。直接対決で序列を決める。成果などはみていない。
鬼殺隊 → 鬼軍団の幹部を倒すと幹部になれる。成果や人柄も評価対象。

この項目に関しては、鬼軍団はそこまで悪くはないかもですね。
というのも、強さが基準なのでわかりやすいですからね。

文句あるなら、対決して見れば自明ですしね。ただ、多様性に欠けるのは否めません。

組織には様々な人がいて、技術者から営業、間接部門まで様々です。
もちろん鬼軍団も組織である限り、裏方の仕事をしている人がいるはずです。
(鬼殺隊への妨害工作、情報収集、作戦立案 etc.)

その構成員は強くないせいで認められないなら、誰もなりたがらないし、成長したがらないです。
結局組織としては、バラバラになってしまいます。

鬼殺隊では、もちろん戦闘員は鬼を倒せば倒すほど認められますし、非戦闘員も評価されます。
日輪刀の刀鍛冶、裏方工作をする忍、戦闘員の秘書など様々な構成員が作中で活躍しています。
組織は一元的ではないので、このように様々な成果を認める体制がベストですね。

リアル鬼殺隊を結成せよ

ここまで、鬼軍団と鬼殺隊の組織体制の違いを通して、組織の体制について見てきました。
私の言いたいことは、もう察していただけているかと思います。

そう、組織は鬼殺隊のように結成せよということです。

鬼殺隊は組織のお手本のような存在です。
一度このような組織を作ってしまえば、あとは何もしなくてもどんどんと強固な自走集団になっていきます。
(鬼殺隊も、何百年も前の結成時の志を失わず、少しずつ組織として成長し、遂には元凶である無惨を打ち倒す)

とはいえ、そんなの口で言うのは簡単だよ、と言う話なので、具体的な取り組みとして、いくつか案を挙げたいと思います。


まずは福利厚生をしっかりとする

まずは、最も基本的なところですが、福利厚生はしっかりした方がいいです。
「しっかり」と言うのは、社員の成長にベットすると言うことです。

結論、社員が自らガンガン色々やってくれれば何も言うことないので、そのためには成長と支援が必要ということですね。

書籍の購入やセミナー支援はもちろん、自己鍛錬のための投資なら支援する体制を整えるべきです。

押しつけられた勉強はあまり身につかないものなので、どんな支援を受けたいか社員の直談判の場を作るとよりいいかもしれません。

大切なのは、成長して優秀な社員になったから報酬を渡すのではなくて、優秀な社員になって欲しいから、事前に投資するということです。


社員の個人目標とアイデアの実践の場を作る

これはつまり、時間単価ではないアウトプットを出す訓練をしていくということです。
鬼殺隊のような自走集団になるためには、自分で考えて組織のために動く人材が要求されます。

これは、時間単価の働き方をしている限り、生み出されないものです。
従って、組織の長期目標に則って、こんなことをしてみたい!という案を各個人で策定し、実践の場と時間を作るのが有効です。

例えば、1日のうち1〜2時間かは好きなことをやっていい時間を作るなどする。
定期的に報告会を行い、全員でアドバイスしあいながら真剣に取り組む。
そのうちのほとんどは直接的には無駄になるかもしれないが、成長のための投資と割り切って行う。

このような活動が必要ではないかと思います。


成果の完全可視化

目に見える売り上げだけではなく、全ての成果が可視化されるのが重要です。

極端な例では、会議で一つ案を出しただけでも、ブレインストーミングの効果があるので、成果と言えるかもしれません。

日本の企業では、成果について真剣に考えていることは少ないので、(時間単価での働き方が浸透しすぎている)考え方のシフトが必要です。

実際には、働き方を流動的にするのが簡単にできて効果的かもしれません。

マニュアルが作れるほど、内容の決まっている仕事なら、時間単価でいいですし、そうでなければ、成果を判断してもらって報酬を決定するとか。
あるいは、それを合体するなどしてバランスをとるという手もあります。

いずれにせよ、「組織のために自分が今できること」を成果として出してくれればいいので、その選択肢は豊満であるべきです。


まとめ:走りづづけるためには

鬼殺隊のように走り続けるためには、どうすればいいのでしょうか。

経営者から社員まで、それぞれの立場と考え方があります。
一番大切なことは、話し合うこと、理解し合うことだと思います。

前述した取り組みは、それを補助するためのツールに過ぎません。

要するに、「自分達って何をする集団なんだっけ?」ということが構成員全員に腹落ちしているかどうか、それを常に確認しあえるかどうかです。

それを実践している鬼殺隊のように、日々精進したいものです。

最後に、鬼殺隊の長である産屋敷様の言葉でこの記事をしめることにします。

「私を殺した所で鬼殺隊は痛くも痒くもない 私自身はそれ程重要じゃないんだ
 この… 人の想いと繋がりが君には理解できないだろうね 無惨 なぜなら君は… 君たちは
 君が死ねば全ての鬼が滅ぶんだろう? 」
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