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ライフステージの変化が、私の働く価値観へもたらしたもの<10 years>

ネクスウェイは創業16期目を迎える。転職市場の活性化に伴い、違う環境に身を置くことは難しくなくなったが、腰を据えて会社と向き合う社員は多い。原田晶子(はらだ・あきこ)は、新卒で入社し、今年で11年目となる社員だ。自身のライフステージの変化や、会社の事業や環境の変化と共に色濃く過ごしてきたこの10年間。高いモチベーションを維持し続けている原田に話を聞いた。

専業主婦希望にも関わらず働いた決め手は"問題解決"?

大学卒業後、当時から付き合っていた現在の旦那様と結婚し、専業主婦になることを望んだ原田。しかし旦那様の答えはNOだった。「やっぱり1回は働いてお金の大切さを分からないと、人として良くないって言われて渋々就活した」と原田は笑う。そんな就活の中で出会った会社がネクスウェイだった。「親身になって私のうやむやな思考を整理してくれた」ことをきっかけに、強くネクスウェイへ惹かれ始める。

ことのきっかけは、原田の根底にある"問題解決"が好きという気持ちだった。振り返れば学生時代、コンビニのアルバイトをしながら、レジへ向かうお客さんがどうしたら商品を買うかばかり考えていた。商品を置く場所を変えるなどの試行錯誤をしていたある日、それは一種のマーケティング活動だということを知った。元々志望していた理系の道を捨て、マーケティングの勉強のために大学を選択。入学後、勉強に没頭できた理由は「マーケティングへの自分の興味を紐解くと、どうしたらいいのか?っていう問題を解決していくことの積み重ねだった。やっぱり昔から"問題解決"が好きなんだと思う」と原田は言う。

”問題解決”をキーワードとして据えた場合、ネクスウェイは業界を問わず顧客を抱えているだけでなく、その数は10,000社を超えていることから、まさに理想の環境と言える。企業1つ1つに対して課題を見つけ、自分がフロントに立ち解決していくことに魅力を感じた原田はネクスウェイへ入社。そして旦那様との約束通り3年働き、結婚した。

社会人2年目からの快進撃、そして妊娠

実際のところ、社会に出て学ぶことは多かった。「お金を稼ぐことは大変だって身を持って感じた(笑)最初に配属された部署は新人には難しい商材を扱っていたこともあって、同期の中で初受注は1番遅かった」。ネクスウェイでは今も昔も、一生に一度の初受注は盛大に祝福される。サービスの特性により受注までのリードタイムが異なるため、配属部署によって必然的に初受注のタイミングは異なるが祝福は欠かさない。しかし当の新人たちは、誰かが受注する度に何とも言えない焦りを覚えるものだ。そんな初受注こそ時間を要した原田だったが、その後快進撃が始まる。

「部署を異動した2年目は、半年間くらい売上ランキング1位に名前が載るっていう奇跡を起こせた」その理由は、上司が教えてくれた仕事の作法だった。結果を出すことで周りからの見え方が変わる。だから結果にコミットしなければならない。その意識を高める中で、大掛かりな構想を実現させるためのプロジェクトへ抜擢された。結局、チームもろとも結果はうまくいかなかったが、サービス創りに携わった経験は後に大きな武器となった。そして時を同じくして、第1子の妊娠が発覚した。

「まさか自分が」マミートラックの餌食になるとは

第1子は、約2年間の産休・育休を経て復職。時短勤務でのスタートだったが、原田を待っていたのは予想外の展開だった。「私が尊敬してた人たちがみんな一気に辞めちゃった」という言葉通り、それまでネクスウェイの歴史を築いた人が多く退職した。自身の会社を立ち上げる人がほとんどで、もちろん祝福したいものの原田の心中は穏やかではない。その理由を「マミートラックにはまりそうだったから」と言う。

マミートラックとは、子育てをしながら働くママ社員が、その両立の難しさゆえにキャリアを築くルートから脱線(=トラック)していくことを指す言葉だ。当時のネクスウェイは働くママの数は多くなく、制度が整っているとは言い難かった。また、上司もどのような仕事をどこまで渡すことが適切なのか決めあぐねていた。原田に負担は掛けたくない。その渦中にいた原田本人の悩みはどんどん深くなっていく。子供を保育園に預けながら働いているにも関わらず、会社に来ても満足な仕事がない。今朝も泣いていた娘を思うと「もっと一緒にいてあげたい」という気持ちが日に日に強くなっていた

そんな中、原田に仕事の話が舞い込む。難しいけどチャレンジしてみないか?と言われた仕事は、外駐する営業担当とクライアント先の担当者の橋渡しをする役目だった。やりがいを持ちながら仕事を始めたが、すぐ壁にぶち当たる。帰宅した原田への連絡が鳴りやまないのだ。「困ったら電話が掛かってきた。でも会社に残っている人たちが頑張っているのは知っているし、私に相談したいって思ってくれてることが嬉しくて、すぐに応えてあげたいって思ってた」。

しかし、そんな原田の姿を見ていた子供が母へ掛けた言葉は「ママ携帯見ないで」という心に刺さるものだった。子供を蔑ろにしてしまっている自覚はあるものの、仕事へは結果で応えたい。その責任感の強さが原田自身を苦しめることになる。さらには同期の活躍が原田の負担となった。約2年間の間に、マネージャーになったり、サービスを立ち上げたりしていたそれぞれの活躍が眩しく「私のこの2年間はなんだっただんろう」と負い目を感じていた

ふと思い出した"問題解決"をしたいという気持ち

飲み会の場で涙を見せるほどに追い詰められていた原田だったが、ある日1つの結論へたどり着いた。「仕事も子育てもどっちも大事にしたい。でもどういうスタンスでいればいいのか分からない。ただ、きっとこの悩みは私だけじゃないはずだ」。そして、その問題を解決することこそ、原田の使命なのではと思うようになった。ふと、自身の根底にある"問題解決が好き"という気持ちに立ち返ったのである。

時は流れ、原田は第2子、第3子を出産した。働くことと、子育てとを経て心境が変化していく。「きっかけがあったわけではなく、やっていくうちに、自然と」そうなったのは、気持ちの持ち方だった。子育ても、仕事も、完璧にこなしたかった。でもそれは難しい。だからこそ、どちらにもいい意味で諦めをつけるようになった。「仕事は時間内で一定のクオリティ以上をちゃんと出して、子育ては全部をやろうとするんじゃなくて、ここは手抜きをしてでも守ろうっていうポイントを見つけた」と原田は言う。

また、子育てをしたからこそ見えた世界があった。「子育てって、すごいキャリアアップに繋がってるんだな」と気付いた原田は、自身の強みである"問題解決"を活かし、働くママ向けのコミュニティサイトを立ち上げる。

会社で新規事業をするということ

社内の新規事業コンテストを経て、社長直下のプロジェクトとなった原田の働くママ向けコミュニティサイト。一からの立ち上げには苦労が付きまとう。しかし昔のネクスウェイを知る原田は「新規事業に対して寛容な社風になってきた」と言う。現在ネクスウェイは基幹サービスの元、新サービスが多数動いており、多くの社員がサービスの責任者となり奮闘している。だからこそ、社内の新規事業への向き合い方は変化してきているのかもしれない。

自分が止まってしまうと終わってしまう新規事業の特性ゆえに、モチベーション維持は心掛けている。「もうやめたって言ったら終わり」だからこそ、常に初心を思い出し自身を奮い立たせている。原田自身が企画者であり、ユーザーでもあるサービスに対する想いは人一倍強い。そんなサービスが花開く日も近いだろう。

これからを見据えて

やはりずっと"問題解決"をしていきたいと原田は笑う。ネクスウェイという会社に居続けながら"問題解決"をする理由に、入社以来変わらず会社が掲げる「FOR MOVIN'」だという。情報を伝えたその先の相手が伝わることに留まらずMOVIN'=動くという点にずっと魅力を感じている。

「私が作っているサービスは、働くママたちが情報を得たら、確実に1歩踏み出してその人たちの生活が変わるっていうことが私のゴール。今は1歩踏み出していることは分かっているんだけど、まだ数字や仕組みでは追えていないの。でもそれができるようになると、確実に誰かをMOVIN'させているサービスとして、ネクスウェイに還元できるって信じてる。だから私は、これからも私の得意な"問題解決"を通して、FOR MOVIN'を追求していきたいと思います」

【編集後記】

10年という月日の中で、ライフステージや働く価値観の変化があった原田さん。働くママを支えるサービスは原田さんの熱い思いから誕生しましたが、ゆえにその思いを今も維持しながら走り続けていらっしゃいました。

今後<10 years>と題して、10年以上在籍している社員を取り上げていきたいと思います!ぜひ少しでも興味を持っていただけたら、一度お話できますと嬉しいです^^

(文:中川)

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