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リモート研修を最大限に活かすコツ~新人研修からの学び~

ニュートンのオンライン研修

 新卒として入社して半年が経ちました。毎日新しいことの連続で、日々勉強といった時間を過ごしていますが、なんとかこなせているのは、ニュートンの2か月におよぶ研修があったからだと思います。今回は、ニュートンの研修について振り返りつつ、それが今の仕事にどのように役立っているのかについて書いていきたいと思います。

 ニュートンの研修は入社して、次の日から始まります。昨年までは、始業時間に出社して、同期と一緒に研修を受けるスタイルでした。しかし、今年は勝手が違いました。そうです。いまだに収まる気配のない新型コロナウイルスによって、例年とは違う完全リモートによる、新しい形の研修になったのです。本題に入る前に、どうやってリモート研修がスタートしたのか、そこから話を始めたいと思います。

 当初は、2020年4月1日に会社で入社式がある予定でした。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大状況を鑑みて、会社で実施することは断念し、リモートによる入社式の実施が決定したのです。当時の気持ちとしては、入社式を会社でできないのは残念だけれど、新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、臨機応変にリモート対応ができることに、「さすが、リスクマネジメントの会社だな」と深く感心したのを覚えています。そして入社日となる4月1日。自宅でスーツを着て、ワクワクした気持ちで画面の前に立ち、リモートによる入社式に出席しました。今では、画面越しで打合せをするのは当たり前になりましたが、当時はそんな経験もなかったので、ある意味新鮮な気持ちで入社初日をむかえられた気がします。そして、次の日から、リモートによる研修がスタートしたのです。

印象的だった研修

 約2か月にもおよぶ研修の中で印象的だった内容を3つほど紹介したいと思います。

 まず、一番内容が濃いと感じたのが「BCP(事業継続計画)」に関する研修でした。今回のコロナ禍でこの言葉を耳にする人も増えたかもしれませんが、BCPはニュートンの主力サービスの一つです。ニュートンでは新入社員は入社初年度に全員、中小企業向けBCP策定事業にアサインされます。通常は数か月から1年間かけて行うBCP策定を中小企業向けにアレンジして普及を図る当事業ですが、経営陣を相手にプロジェクトを仕切らなくてはならないので、基礎知識やスキルの習得が求められます。

 研修では、BCPとはなにかといった講義を数回受けたあと、実際にサービスとして提供している内容を1日かけて学びました。さらに、今度は自分が講師として、BCPについて説明を行う研修がありました。ややハードルが高めでしたが、内容を定着させるという観点においては、とても有意義な時間でした。そのおかげで、一見小難しそうなBCPについて、大枠をつかむことができて、スムーズに仕事に入れるようになった気がします。

                  研修時に使用した投影資料

 2つ目に印象に残っているのが、全3回におよんだ「業界研究」の研修です。こちらは、講義を受けるのではなく、2人一組でチームを組み自分たちで選択した一つの業界について、1週間程度で調べ、スライドを作成し20分で発表するというものでした。発表する内容は大きく2点あり、1点目はその業界について、2点目はその業界の中で株を買うならどの企業の株が良いかを説明しました。この研修で良かったことは、性格もまだよくわかっていない同期と一緒に期限のある課題に対して、いかに進めていくかを考えるきっかけになったことです。また、業界の説明だけでなくどの株を買うかということについて発表しなければならないので、相手に納得してもらうにはどのような説明をすればよいのかのトレーニングにもなりました。この研修を通して同期の性格も知ることができて収穫の多い研修だったように感じます。

 最後3つ目は「マナー研修」で、すべてのビジネスの基本となる重要なものです。本来は会社で実施するので同期全員で練習することができますが、オンラインだった我々はマナー研修のときも在宅でした。カメラに向かって挨拶したり名刺交換したり電話の取り方の練習をしたりと、実際とはだいぶ違う形での研修でした。他の研修ではスライドを見ながらの講義形式の研修なので、リアルと遜色ないように思いますが、マナー研修に関してはリアルでないと実態を掴みにくい現実がありました。そういった意味でとても印象深い研修でした。

リモート研修を最大限に活かすコツ

 これから社会人になる方にむけて、2か月におよぶリモート研修を通して学んだ、リモート研修の効果を最大限に引き出すコツをいくつか紹介します。

 リモート研修で何よりも大事なことは、基本的なPCスキルです。当然ですが、PCの使用に慣れていれば、リアルでの実施と遜色なく受講することができます。しかし、操作に手こずるようなことがあれば、研修どころではありません。タイピングのスピードや、画面共有・ファイルの共有の仕方など、どれも仕事をしていくうえで基本的なことですが、これが最初からできるか、そうでないかで、研修の習熟度は大きく変わります。スマホが当たり前になった世代の方は、PCを使う機会も少ないと思いますので、社会人生活の準備として、操作には慣れておくことをオススメします。

 次に、集中力を保つための工夫です。人は環境に左右されます。会社では一定の緊張感をもって研修を受けることができますが、自宅の場合、リラックスできる空間ですので、集中力は切れやすくなっています。ですので、いかに、自分を集中できる状態にもっていけるかが重要です。私が集中力をあげるのに効果的だと思ったことをいくつか紹介します。

 まず大切なのは、周囲の情報が入らないような環境作りです。そのために有効なのがイヤホンの使用です。イヤホンを使うことで、研修の内容が直接耳に入ってきますので、生活音で集中力が切れるといったことは減ります。他には、目に入るものを極力減らすことです。自宅には誘惑がたくさんありますので、目にそういったものが入り込むと、なかなか集中できません。ですので、研修中は壁のほうを向くなどしてみましょう。

                    在宅勤務時の仕事場

 そして、集中するために最も大事なのは、わからないことを調べながら研修を受けることです。そもそも、講義を聞いていて、集中できるときとできないときの差は何でしょうか。もちろん、話のおもしろさといった要素もあると思いますが、それよりも、集中できるのは、講義を聞いていて「うんうん、そうだよね」といったように「わかる」ことを連続して感じたときではないでしょうか。きちんと理解したことは、頭に入ってきやすく、記憶に残りやすいといった経験は誰もがしたことがあると思います。逆に、集中できない講義は、何を言っているかわからないことが多いはずです。わからないから、つまらない。だから、つい別の作業をしてしまい、ますます内容がわからないまま時が過ぎる。こういった経験をした人はたくさんいると思います。ですが、リモート研修の場合、受講中にPCを開いているため、わからない単語などは講義を聴きながらすぐに調べることができます。すると、わからない箇所はすぐに解決でき、講義の内容をしっかり理解できます。これが、リモート研修の最大のメリットですし、集中力を高める方法だと思います。会社の研修は業務の基本となる内容ばかりです。研修をしっかり理解できれば、仕事もスムーズにできると思います。

 今回、コロナ禍によって、外出しにくかったり、生活スタイルも変わったりと、マイナスな面も多かったと思います。ですが、働き始めてから半年が経って、今では、悪いことばかりではなかったと感じています。ネット環境さえあれば、どこからでも仕事ができるということは、とても素晴らしく、移動時間がいらないということがどれだけ生産性をあげているかと思うと、コロナ禍以前のような働き方にもどる必要はないのではないかと思います。そういった観点からも、リモート研修から始まった私の社会人生活は、とてもラッキーだったのかもしれません。とはいえ、ニュートンのリモート研修も始まったばかりです。これからどんどんブラッシュアップして、より価値のある、内容の濃い研修になっていくでしょう。ニュートン初のリモート研修で社会人生活をスタートした社員として、今後は、研修を実施する立場で模索していきたいです。

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