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【スキルアップ】第3回「NVSのCCNP講座」6日目レポート

こんにちは!
NVS(ネットビジョンシステムズ) の坂田です。

弊社の研修制度(スキルアップのための制度)の1つ【CCNP講座】について、
なんと講師デビューを果たした、入社歴4年のエンジニア社員Nさんに研修6日目のレポートを書いていただきました!


「CCNP講座は気になるけど、どんな授業か分からないから...」
「CCNPってどんなことを勉強するの...?」
という方におすすめです。

■1日目のレポート
【スキルアップ】第3回「NVSのCCNP講座」1日目レポート
■2日目のレポート
【スキルアップ】第3回「NVSのCCNP講座」2日目レポート
■3日目のレポート
【スキルアップ】第3回「NVSのCCNP講座」3日目レポート
■4日目のレポート
【スキルアップ】第3回「NVSのCCNP講座」4日目レポート
■5日目のレポート
【スキルアップ】第3回「NVSのCCNP講座」5日目レポート

■Nさんの過去記事
【運用・保守って何をする?】運用保守の現場経験があるエンジニア社員に聞いてみた。
【NWエンジニアの登竜門】CCNA・CCNPってどんな資格?仕事で役立つの?にエンジニアが回答!

■CCNP講座についてのブログは、こちらをご覧ください。
ネットビジョンシステムズ株式会社 ブログ一覧(CCNP講座)


このCCNP講座の特徴

ネットビジョンシステムズのCCNP講座では、
講師の一方的な講義ではなく、双方向性を大事にしております。

『アウトプット(説明)』することで『インプット(理解)』できる。

講義中にリアルタイムで疑問点の質問をするなど
受講生の発言や実機演習経験を通じ、
CCNP合格はもちろん、根本的な技術の理解も深める研修となっております。

また、実際のトラブル事例やその解決事例を紹介、体験いただく事で
トラブルシューティング力』の向上も意識しております。


<6日目の内容>

早いものでCCNP講座も折り返し期間になり、ENCOR編に突入しました!
そして、私の講師デビューの日でもあります。。
現場でSTPを使用した運用業務に従事していた過去もあり
STPに関して現場経験を交えながら、お伝えるすることができました。


講座の内容として、以下になります。
・Packet Forwarding
・STP/Advanced STP Tuning/Multiple STP
・VLAN Trunks and EtherChannel Bundles
・VTP

■Packet Forwarding
ルータが、パケットを着信インターフェースから発信インターフェースへ転送する機能を
スイッチングと言います。
Ciscoでサポートしているスイッチング方式には以下があり、デフォルトではCEFが有効です。


ハードウェア処理 > ソフトウェア処理という事になります。


■STP/Advanced STP Tuning/Multiple STP
STP・・・L2ループを防ぐプロトコル

STPからそれらを取り巻くL2技術、現場での障害対応事例をみていきました。
現場経験を活かし、PortFast,BPDUガードとの関連性を上手に解説できたと思います。
単方向リンク障害(UDLD)やループガード、ストームコントロール等取り上げ
現場での被疑個所特定のフローなどを実践形式でお伝えしました。
問題演習では、スクエア構成のトラフィックフローをみていき、
ルートブリッジの選出から、非指定ポートの選出まで受講生主体で
解いていきました。

<STPの動作>
1.ルートブリッジの選出
ブリッジID(ブリッジプライオリティ + MACアドレス)が最も小さい値を持つスイッチ

2.ルートポートの選出
①各ポートのルートパスコスト ②送信元ブリッジID ③送信元ポートIDの順で最も小さい値を持つポート

3.指定ポートの選出
①各スイッチのRPのルートパスコスト②送信元ブリッジID ③送信元ポートID の順で最も小さい値を持つポート

4.非指定ポートの選出
残りのポート全てが自動的に非指定ポートになる。

NPレベルの問題は、ルートポート・指定ポートの選出でルートパスコストの値が同じ場合が多く
②以降の判断基準を知っておかないと解けない問題が出題されますので、
ルートポート/指定ポートの選出の基準はしっかりと抑えておきたいですね。


■VLAN Trunks and EtherChannel Bundles
●EtherChannel
複数の物理的なリンクを1本の論理リンクに束ねる(バンドル)技術

特徴と利点として以下が挙げられます。
・広帯域の実現
(100Mbpsリンクを3本バンドルすれば、300Mbpsの帯域となり)
・負荷分散が可能
(バンドルした物理リンクをラウンドロビンで使用)
・冗長性の確保
(バンドルした物理リンクの一部がDOWNしても、1本の論理リンクとしては確立し続ける)
・設定の簡素化

L2ループを防ぐために、ブロッキング(敢えて使えなくする)ポートを設けるSTPと比べ、
EtherChannelは資源を有効活用できるプロトコルになります。
注意点は、マルチレイヤのLACPと、Cisco独自のPagPは互換性がない事になります。


●DTP:Dynamic Tranking Protocol
接続する相手ポートの設定に応じて、自動的にポートをトランク/アクセスポートに設定する
Cisco独自のプロトコル

相手がPC等、1つのVLANにのみ所属する機器の場合はアクセスポート。
相手がスイッチ等、複数のVLANを扱う機器の場合はトランクポートに設定する事が最適です。

DTPは、相手が変わっても、自動でポート設定を合わせてくれる技術になります。

●VTP:VLAN Trunk Protocol
トランクリンクで接続された複数のスイッチ間で
VLAN情報を共有するCisco独自のプロトコル

サーバモードに設定したスイッチで追加削除変更したVLAN情報を、
トランキングで接続したスイッチの内、サーバ、クライアントモードに設定した機器に
アドバタイズし、VLAN情報を同期します。

数多くのSWを運用しており、存在するVLANが多く、変更が頻発する際は、
VTPは有効な技術になります。

ただ、下記に注意が必要です。
・全てのスイッチがトランクリンクしていなければならない。
・アドバタイズは300秒置きと、時間がかかる。
・もし、新しいスイッチを、VLAN情報なし(初期値)、VTPモードをサーバー(初期値)で
高いリビジョン番号を設定して接続した際、
「VLAN情報なし」が伝搬、同期され、スイッチのVLAN情報が消されてしまい、
かなりの大規模障害に繋がる可能性があること。

この様に取り扱いが難しい為、現場での使用事例が少ないプロトコルとなっています。



■実機演習(VTP)

試験対策としてshow vtp statusの見方を詳しくみていきました。

###トポロジ###


設定は下記。
スイッチA VTPモード:server VTPドメイン:CCNP
スイッチB VTPモード:client VTPドメイン:CCNP
スイッチC VTPモード:transparent VTPドメイン:CCNP
スイッチD VTPモード:client VTPドメイン:OTHER

スイッチAで追加したVLAN情報がトランクリンクでつながっている他スイッチにアドバタイズされ、
スイッチBには自動で登録。スイッチCには登録されないことを確認しました。

実機演習にて物理結線や設定追加を行う上でも、
「VTPを動かすための前提条件」をそろえる事や、
アドバタイズに300秒かかることが、運用上ネックになることを感じました。


最後までありがとうございました!

ENCOR初日の講座は以上となります。

「1人では難しい...」
「現場の知識やお話も聞きたい!知りたい!」
「実際にエンジニアとして働いていた方に教えてほしい!」
「現場で使用されている実機(Ciscoルーター・スイッチ)も触っておきたい!」
という方は、ぜひ当スクールをご検討ください。

以上、第3回「NVSのCCNP講座」6日目レポートでした!
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!


◤当スクールを詳しく知りたいという方は、こちらの記事もよければご覧ください。◢
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講師は、現場経験のある社員が担当しているため、
現場ので小話やアドバイスなども共有しています。

また、多くの実績から得たノウハウから、
躓きやすいポイントや受験にあたっての注意などもお伝えしているので、
自信をもって受験できると思います!

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現在、IT業界は人材不足の課題を抱えています。
第4インフラのネットワークを支えるネットワークエンジニアを育て輩出し続けることが
NVSのビジョンです!

NVSには業界未経験で入社し、エンジニアとして活躍する社員が多く在籍しております。
研修の講師もエンジニアなので、技術面のサポートにも力を入れております。

未経験からでも学習欲があれば活躍できるのがネットワークエンジニアだと思っています。
NVSで一緒にネットワークエンジニアとして成長しませんか?

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今後もNVSのことや、業界のことを色々発信していく予定ですので、
引き続きよろしくお願いいたします。

この記事を読んでくださった 皆様に
NVSやネットワークエンジニアへの興味をもっていただければ、幸いです。

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