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モバイル決済で日本はどう変わる?中国のモバイル決済市場から、日本の未来の姿を考えてみる

中国ではスマートフォンの普及に伴い、モバイル決済市場が急速に成長しました。モバイル決済の利用率は中国が98.3%に対し、日本は6%。“モバイル決済先進国”の中国では何が起こっているのでしょうか?中国で進むライフスタイルの変化から、日本の未来を予測してみたいと思います。

コミュニケーションツールとして広がったWeChat

2013年にアリペイがスマートフォン決済機能をリリースしたことで、中国のモバイル決済市場は一気に盛り上がりました。ちなみに、アリペイを提供するアリババグループとテンセントの「WeChat Pay」の2つで、中国のモバイル決済市場の90%のシェアを占めています。

一方の「WeChat Pay」は、SNSから生まれました。中国ではFacebookやTwitterなど、世界中で使えるはずのSNSを使うことができませんでした。そこで、無料メッセンジャーアプリである「WeChat」がコミュニケーションツールとして広まったのです。このWeChatに決済機能が加えられ、「WeChat Pay」が誕生しました。

モバイル決済が爆発的に普及したのは偽札が多かったから!?

もともと中国ではクレジットカードの利用率が低く、さらに偽札が多く出回っているという事情があり、モバイル決済が普及しました。

加えて、

①少額でのやり取りがしやすいこと

②個人からの回収リスクがない

③個人間で送金ができる

…というメリットが、個人商店や屋台の店主、個人のユーザーに受けいれられ、爆発的な普及を後押ししました。

日本では、チャージしたお金は元に戻せないのがスタンダードです。しかし中国では、自分の銀行口座に戻すことができ、現金のように扱えるのも受け入れられやすい要因のひとつになったようです。

モバイル決済でライフスタイルが大きく変わる

QRコード決済はお店だけでなく、税金の支払いをはじめ、交通チケットやタクシーの手配、ホテルの予約、モバイクと言われるレンタルサイクルでも利用することができます。

モバイル決済なら、銀行で長時間待たされたりすることもないですし、「運動不足だから今日はモバイクで帰ろう!」と思い立ったら、すぐに実行可能。モバイル決済は人々のライフスタイルをも変えていっているのです。

モバイル決済の活性化で日本はどう変わる?

WeChat Payを導入することで、まず、訪日中国人の集客がしやすくなります。同時に、WeChatに公式アカウントを持つことで、購入者へのフォローやファン化施策を実施したりなど、越境マーケティングやプロモーションも簡単にできます。

もう少し広く、モバイル決済市場全体が活性化するという視点で考えてみると、モバイル決済と既存のものを組み合わせることで、単に便利になるだけでなく、新しいサービスが生まれる可能性があります。

たとえば中国では、スマートフォンで個人を認証する仕組みと決済を結びつけることで、無人店舗を実現。無人コンビニのベンチャー「ビンゴボックス」は、2016年以降の半年で300店舗の無人コンビニを展開しています。

このようにオンラインとオフラインとの壁をなくすことで、いろいろなサービスが生まれ、経済の活性化に繋がることを期待しています。

モバイル決済の可能性は無限大!アイデア次第で、どんどん新しいサービスを生み出すこともできます。私たちと一緒に日本の未来をつくりませんか?

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