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オフィスに発見・表現の場を!カフェ&ギャラリー企画者の想い

ドアを開けると鼻をくすぐるコーヒーの香り。壁に目を向ければ色彩豊かなアート作品。

そうここは、ニューヨークにあるモダンなカフェ……ではなくて、なんと東京、麹町にあるNPのオフィスなんです!

2019年7月にオープンした、NPカフェ&ギャラリー。今回は企画責任者である、19新卒の冨田有登里にインタビューをしました。カフェ&ギャラリーの様子や彼女の想いをお届けします。

ビジネスの現場でだって表現の要素は大切にしたい

ーNPカフェ&ギャラリーってどんな企画なんですか?

NPカフェ&ギャラリーは文字通り、NPのオフィス内にコーヒーブースを設け、アート作品を飾るという企画です。カフェは毎月第4週に社内のリラックススペースで定期開催をしています。コーヒー好きの社員が自分たちで買い付けてきている豆を、訪れた従業員各々が自由に挽いて、ドリップポットでお湯を注ぐスタイルです。ギャラリーでは期間を決めずに、随時作品を入れ替えています。NP社員には、社外でアート活動をしている人も少なくない。そういった人たちの作品をみんなの目に触れやすい壁に飾って、オフィスに彩りを添えたり、活動の一部を紹介したりしています。


ーなぜその企画をしようと思ったんですか?

社内で美味しいコーヒーが飲めたら嬉しいなとか、オフィスが殺風景で寂しいなとか。さまざまな動機が混ざり合っているのですが、企画の一番根本にあるのは「NPにもう少し、表現やアート、直感といった要素を取り入れたい」という想いです。事業を推進する上で、論理が重視される場面は少なくありません。研修では論理的思考力を鍛えるワークが取り入れられたり、ミーティングでは「そもそも」とか「なぜなら」といった言葉が多く飛び交っていたり。

確かにビジネスにおいて、論理的に考えることは大切なのでしょう。それでも人間どうしても、感じたことをすべて言葉にできるわけではない。言葉では説明できないけれど、どこか惹かれるものを感じる。そんな選択肢に思い切って飛びついてみた方がうまくいくことも、ビジネスの場面にだってあると思うんです。実際に最近、ビジネスにおけるアートの重要性が話題になってもいますし。


ーどんなことを目指していますか?

NPカフェもギャラリーも、「表現」や「新しい発見」の場となることを目指しています。ギャラリーがアート作品の提供者にとって「表現」の場であることはもちろん、カフェもコーヒー豆のを選んでくる社員バイヤーにとってもちょっとした「表現」ができる場です。自分イチオシの豆を選んで、その特徴やおすすめポイントの紹介文を書いてもらう。こちらからリクエストするのは、「読書の秋、お気に入りの本と飲みたいコーヒー」といったテーマだけ。どのショップのどの豆を選んでくるかは、完全にバイヤーにお任せをしています。

「新しい発見」に関しても、NPカフェ&ギャラリーは多方面からアプローチできていると考えています。リラックスした空間で、自分の手でコーヒーを淹れる。同じくコーヒーを飲みに来た人の中には、普段の業務ではあまり関わりのない人もいる。偶発的に集まった人たちのコミュニケーションを通して発見が生まれる。そしてアート作品は、他人のものの見方に触れることができたり、自分はこう思うというインスピレーションが湧いてきたりと、発想を自由にする媒体。さらに飾ってある作品は一緒に働く人が生み出したものなので、その人の新たな一面にも気づくことができます。コミュニケーションから生まれる発見、アートから生まれる発見、一緒に働く人への発見。いろいろな「新しい発見」を生み出すことができれば、もっと感覚を大事にするような文化が醸成されるんじゃないかなと思います。


ーこだわったことは?

特にコーヒーブースに関しては、ただ単に「オフィスでコーヒが飲めるようになった施策」にならず、目指したいことがきちんと体現されるように考えを巡らせました。

「カフェがしたい!」というアイディアだけでコンセプトが決まりきっていなかった頃には、コーヒーメーカーを借りて業者の方に豆を補充してもらうというやり方も検討していたんです。でも本当に自分がやりたかったのは、ただコーヒーが飲めるだけの企画ではなく、ちゃんとコミュニケーションや発見が生まれるような環境作り。そこで少しゆっくりとした時間を作れるように、ドリップポットでお湯を注ぐスタイルに決めました。

またバイヤーを担当する社員が選んだコーヒー豆の紹介文は、手書きにしています。彼らが書いてくれる紹介文って、コーヒーへの愛が詰まっているんですよ。単なる情報だけではなくて温かみや想いまで伝えることができたら、興味を持ってくれる人も多くなるし、そこからコミュニケーションも生まれやすくなる。だから少し手間をかけてでも、手書きにこだわっています。


ー実施してみて、何か変化はありましたか?

自然な形でのリラックス空間は生み出せていると感じています。コーヒーを淹れながらちょっとお話しする、アート作品を見ながらあれこれ想像を膨らませるような会話をするといった場面は、実際によく見受けられます。

特に嬉しかったのは、正社員だけでなく業務委託をしているベンダーさんや派遣さんがよく来てくれることです。NPではコミュニケーション活性化を図る施策がたくさんおこなわれているのですが、やはり事業推進のため情報や知見を活発に流通させることが主眼に置かれています。だから対象は、どうしても正社員に閉じてしまいがちなんです。それが分け隔てなく、NPで働く人という大きな括りでみんなが楽しめる。普段仕事上の関わりは薄い人とでも話してみたら、趣味や好きなことで意外なつながりが見つかったなんていう状況が生まれていたら嬉しいなと思います。


ー今後はどんなことをしていきたいですか?

カフェもギャラリーも、もっと多くの人がいろいろな体験を楽しめるようにしていきたいです。今はカフェではコーヒー、ギャラリーでは絵画作品を中心に扱っていますが、今後はジャンルや形態を広げて、より多くの人に接点を持ってもらいたいと考えています。

そしてゆくゆくは、社外の表現者にオフィスの一部を貸して、日常的にアートに触れられる環境を作っていきたいという想いを持っています。扱うアートが増えれば増えるほど、何かしらの作品からインスピレーションをもらう確率も高くなるはずなので。美的感覚を磨くことや、表現をすることに興味を持つ人が少しでも増えればなと思っています。

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