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立ち上げ特化型のPM兼デザイナーがリーガルテック企業を創業した理由

こんにちは。
リーガルテックカンパニー「MNTSQ」で取締役をやっている生谷(いくたに)です。

機械学習部分以外のプロダクト開発全般(設計・プロマネ・デザイン・フロントエンド実装)とコーポレート全般を担当しています。


MNTSQ社も少しずつ立ち上がってきたので、これから一緒に我々と働いてくださる仲間や応援してくださる方々に向けて、僕がリーガルテックをやるに至った経緯や気持ちの表明をしたいと思います。


「業界の課題を適切に解いて、アップデートする」

僕は、これまでベンチャー企業で事業・プロダクトの立ち上げに没頭してきたタイプの人間です。

# 簡単な自己紹介(プロフィール欄より抜粋)

1990年生まれ。東京大学を卒業後、ベンチャー企業で事業立ち上げをする中で、経営企画やマネジメント、プロダクト開発、状況によっては法務、セールス、採用など広範にやってきた人です。 AnyPayで「わりかんアプリ ペイモ」といくつかのブロックチェーン系プロダクトの立ち上げをやった後にフリーランスとして独立し、大学時代の友人たちと共に MNTSQ, Ltd.を創業。


立ち上げ期に必要な仕事は一通りBiz/Dev/Design問わず何でもやるので紹介が難しいのですが、PM & UI/UX Designerという呼び方をよくしています。どんな感じの仕事する人なのかは、フリーランスとして独立する時に書いたこちらのnoteとかを見ていただくと良いかもしれません。

PM&UI/UXデザイナーをしていましたが、一旦フリーランスになりました|ikutani41|note
2018年8月31日付けで、AnyPay株式会社を退職しました。 2016年11月、僕が入社を決めたときはまだ経営チームの3名だけのときで、そこから1年9ヶ月くらい在籍していたことになります。 とてもざっくりですが、こんな感じに動いてきました。 わりかんアプリ「paymo」の立ち上げ→ 社内開発体制を整えつつグロースに向けてプロダクト運営→ ...
https://note.mu/ikutani41/n/n7f244611a488


僕は深いドメイン知識を元に適切な技術とデザインの力でプロダクトを作ってユーザさんの業務や生活をアップデートしていくという仕事にハマっているのですが、
その一方で、アパレル→決済→ブロックチェーンとチャレンジを続けていくうちに、業界を適切に前に進めていくことがいかに大変で難しくて大切か ということを実感してきました。


「業界を適切にアップデートしていくためにはもはやソフトウェアだけではダメで、キープレイヤーを適切に巻き込めるような参入角度で事業を立ち上げないとダメだな」という問題意識を持っていたところに、大学時代の友人たちとMNTSQ社の創業話が持ち上がり、やることにした という経緯です。


リーガルテックに惹かれた理由

「起業しそうな雰囲気はあったけど、何でリーガルテックなの?」とよく聞かれるのですが、

僕にとっての1番大きい理由は、「業界が変わる土壌があるから」です。


法律事務所等のプロフェッショナルファームの影響が大きい業界は、変革のネックになるような法制が少ないのに加えて、タイムチャージ制で競争が激しいにも関わらず技術の活用がまだあまり起きていない という特性があります。

そんなところに、共同創業者の安野が書いているように技術的にはちょうど変革の兆しが現れたということもあり、業界に影響力があるトップファームを巻き込めれば大きなチャンスになりそうだ というタイミングで創業しました。

自然言語処理的に見たリーガルテックの面白さについて | MNTSQ, Ltd.
現在、私は「未来の社会インフラとなるリーガルテクノロジーをかたちにする」ことをミッションに、MNTSQという会社の立ち上げをしております。とはいえ、私はこれまで、一般的なエンジニアと同様、リーガルサービスとは縁遠い人生を歩んできました。契約書を読み込んだ経験もそこまでないですし、大学で法律の授業をとったこともありません。訴訟に巻き込まれたこともありません。 ...
https://www.wantedly.com/companies/mntsq/post_articles/188970


いまではMNTSQ社のプロダクトはトップファームにも実際に本利用をいただけていて、良いペースで事業が立ち上がってきているなと実感します。まだまだできること、やりたいことが山積みです。

ドメイン知識を吸収するたび、「本当に弁護士さんやリーガルワーカーさんたちは難しいことをやっているな」ということに驚かされており、
「ソフトウェア+アルゴリズム」をどのように人間の仕事に融合させていくべきか毎日頭を悩ませていますが、今度こそ業界を適切な形でアップデートしていきたいです。


僕個人としてのチャレンジ

MNTSQ社での仕事は、僕個人にとっても2つのチャレンジがあります。


1つ目はプロダクトの難易度の高さです。

僕は、元々深いドメイン知識が求められる業界や高い技術理解が求められるプロダクトのデザインが1番好きで得意です。
強みを尖らせるために、リーガルという高い専門性を求められる領域のドメイン知識を吸収して弁護士を含むリーガルワーカーの気持ちを理解しつつ、機械学習が価値の根源になるようなプロダクトのデザインに挑戦しています。

思った通りにとても難易度の高いプロダクトなので楽しくやれています。


2つ目は組織作りです。

大学の頃から、ずっと人間や組織のことばかり考えてきました。人と人の意見が食い違ったりすれ違いが起きるメカニズムを自分なりに分析してみたり、他人の考えていることや気持ちを誰よりも早く理解しようとする習慣を身につけたりしていました。
(実はこの習慣が、業務理解やシステム設計、デザインのためのインサイトの力に繋がっています)

今までは社員という立場で、自分の考え方は提案しつつも最終的には経営者の意思に沿うよう組織設計やマネジメントに携わってきましたが、今回は僕の番です。

僕の考えるベストプラクティスとデザインの力をベースに、MNTSQ社のみんなで良い組織を作っていきたいと思います。


未来の社会インフラとなるリーガルテクノロジーをかたちにする

MNTSQ社は、リーガル業界にテクノロジーが融合する瞬間を、1人の当事者として作り出したいと思っています。

機械学習や自然言語処理というテクノロジーは、AIと呼ばれていろいろな期待を持たれていますが、いろいろな誤解や偏見が多いのも事実です。
未来の社会インフラとなるために、正しい理解や適切な活用の姿勢を模索していくことも含めて、信頼するに足るプロダクトと組織を、時間はかかると思いますが、築きあげていきたいと思っています。


契約行為や法令理解が本質的に難しいということ自体は変えようがないかもしれませんが、その中でテクノロジーが役割を発揮して日々の業務が変革され、企業活動全体が良い方向に加速していく未来を目指して挑戦していきますので、是非応援をよろしくお願いします。


リーガル業界が変革していく流れを一緒に作っていきたい方、心からお待ちしています。

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