1
/
5

MERYの技術書『INSIDE MERY』の裏側

MERY Engineer TeamのValueは「システムを開発するプロフェッショナル集団」。

チームとして組織の成長にコミットし、ひとりひとりが自律的に意思決定してパフォーマンスを発揮する、システム開発のプロフェッショナルの集団であることを大事にしています。

そんなMERY Engineer Teamのメンバーから発案されて発刊された技術書が『INSIDE MERY』。

今回は中心メンバーにインタビューし、その舞台裏の様子をお届けします。

@gami

1979生まれ。スマホゲームレビューメディアでサーバーサイドからインフラ、アプリまで技術分野を広く担当。2018年8月MERYに入社。MERYではサーバーサイドエンジニアとして、記事作成システムの改修と基幹システムのマイクロサービス化を担当している。ゲーム好きが昂じて、オンラインでスプラトゥーンの非公式大会を開催している。

@yuma

1990年生まれ。新卒でSIerに入社し、開発から保守まで様々なプロジェクトを経験。その後、投資の総合サイトを運営する企業に入社し、株価・ニュースの配信システムを担当。2019年1月、株式会社MERYへ入社。許諾作業を管理するシステム(通称:Consent)の開発と保守を担当している。趣味は海外旅行とお酒。

『INSIDE MERY』について

MERY Engineer Teamの有志によって作成された初めての技術書。『MERY』の開発を通して得られた知見や『MERY』のシステムそのものに関する情報がちりばめられています。この技術書は2019年4月に開催された“新しい技術に出会えるお祭り”であるイベント、技術書典にて頒布しました。2019年9月には第2弾を発刊予定です。

▲表紙等、デザインはMERYのデザイナーが担当しています。左側は表紙のイラストの「ぬりえ」。ぬりえを塗ってTwitterで投稿するとステキなアイテムが抽選で1名の方に当たるという“めりーのぬりえキャンペーン”を行いました。

ー『INSIDE MERY』が発刊されたきっかけは、gamiさんの発案でしたね。なぜ提案したのでしょうか。

gami

技術書典に自分がお客さんとして一般参加したことがきっかけです。興味はあったけどまだ詳しく知らなかった技術の本がたくさんあって、ついつい買い込んでしまいました。とても楽しかったので、次開催されるときは、自分が出す側になりたいな、と思いました。

自分の本を出すことはすでに決めていたのですが、サークル名をどうしようか考えていた時に、ふとMERYとして出したら面白いのではないかと思いzooさん(開発部部長)に相談しました。それから会社が出典費用を負担してくれるとのことで、すぐに有志のメンバーで実施することが決まりました。本当にみんな書いてくれるのかと最初は不安もありましたが、社内のメンバーのノリも良くてなかなかいい本になったと思います。


ーyumaさんも中心メンバーとして尽力しておりましたね。どのような気持ちで取り組んでいたのでしょうか?

yuma

元々技術書典の存在は知っていました。このイベントを機に「MERYチームとしての知見とエンジニア個人としての知見を発信していくぞ!」という気持ちがありましたね。エンジニア界隈はつながりがあるので、アピールするのに良い場だと思いました。


ー技術書『INSIDE MERY』はどのような内容になっているのでしょうか。

gami

『MERY』に関連するネタにする、ということだけは決めて有志メンバーがそれぞれにMERYの開発をする中での視点や学んだことを記しています。メンバー各自の好きな趣味趣向をテーマにしても良かったのですが、「MERYの中の技術」に関する内容に統一することでいい感じにまとまりました。宣伝文句が「MERYの業務の知見です」となるので、技術書典でも頒布しやすかったです。

さらに、これを作ったことでメリットもあったんです。開発するときに過去どのようなことを考えて開発していたかの記録になるので自分で読み返して確認することもありますし、他のエンジニアに説明するときに、この本を開いて説明することもあります。新しくMERYに入ったメンバーにもこれさえ読んでくれれば最低限理解してもらえるのかなと思います。


ー本をつくるにあたり、どのような点で苦労しましたか。

gami

苦労したのは社内レビューです。書いた内容を開発部内でチェックした後、法務担当に確認していただきました。細かい突っ込みをたくさんいただいたので、その修正が大変でしたね。

(法務担当者は)開発について専門的な内容をすべて把握するのは厳しいと思うのですが、本質的な部分をきちんと理解されていて、説明の足りないところなどたくさん指摘いただきました。用語も調べあげてレビューしてくださいました。会社としての協力体制がとてもありがたかったです。



ーお二人は『INSIDE MERY』以外に個人で技術書を発刊していましたね。反応はどうでしたか。

gami

私はgRPCという技術について書きました。MERYで今開発中のサービスでも活用している技術です。執筆中はゲームを禁止して書いていたので辛かったです。技術書典では160冊用意して完売することができました。また技術書典後はBoothというサイトで50冊ほど電子版を販売しました。技術書同人博覧会でも電子版のみの頒布でしたが30冊弱ほど売れました。


yuma

私は『Elixir』について書きました。私の本は技術書典ではなく技術書同人博覧会で販売しました。結果は30冊以上売れました。やると宣言して、場所を押さえたからにはやらねばとハードでしたがまずは「書く」というアウトプットそのものが勉強になりました。曖昧なことを書けないので。また、業務である程度知っていても、本で網羅的に書こうと思うとインプットせざるを得なくなりました。アウトプットとインプット両方を味わえた点でとても勉強になりましたね。

ーエンジニアとして貪欲に新たな分野の知識を吸収していっているお二人ですが、今後MERYでどのように開発をしていきたいですか。

gami

新しい技術にチャレンジしていきたいですね。マイクロサービス化に取り組む上でパフォーマンスと安定性からGoとgRPCを選定しました。開発生産性やコストなども当然最優先ではありますが、サービスのために最適な技術を考えて、そこで新しい技術が良いとなれば、積極的にチャレンジしていきたいですね。

『MERY』の良いところは熱量の高いユーザーに使ってもらえることです。また私が作っているツールはライターや校閲の方が使っています。使ってくれる人の顔が見えるので、その人のためにどう作っていくのかという点について、ニーズが分かりやすく求められるものがはっきりしています。その分応えていきたいな、という気持ちが強いです!

yuma

『MERY』はユーザーが多いので、自分たちの開発したものが多くの人に影響を与えると考えています。私が担当しているのはConsentなので主にInstagram上のユーザーとの対話になるのですが、記事の画像は許諾があってこそ、載せることができるので”誠実な『MERY』”というのをサービス面で追求していきたいです。そのためにシステム面では安全安心さをを担保していきたいです。

あとは開発のスピードをあげていきたいですね。開発の進め方についても良いやり方を取り入れてある程度難しいこともスピード感をあげていこうと常に考えています。「こういう機能がほしい」となった時にそれをすぐに実現させてきたいです。

▲二人が着ているのは開発部オリジナルTシャツ。社内でも「かわいい」と評判のこのTシャツを着て次の技術書典を迎えます。

技術書『INSIDE MERY』の発刊の裏には、インプットとアウトプットを繰り返しレベルアップを目指すMERY Engineer Teamの貪欲な姿がありました。さらに、貪欲なだけでなくほんの少しの遊びゴコロも加わった「楽しむ」気持ちも忘れずに。

ユーザーに"「好き」に出会える、「好き」を届けられる"という体験を届けるために今日もMERYのエンジニアは開発業務を行っています。

【お知らせ】

MERY Engineer Teamは2019年9月22日に実施される技術書典7に参加します!

詳細はこちらをご確認ください。


▲『INSIDE MERY 2』の表紙です。


是非会場にお越しください!

株式会社MERYでは一緒に働く仲間を募集しています
2 いいね!
2 いいね!
同じタグの記事
今週のランキング