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なぜそうなるのか?ーーあくなき探求心が育てた社内随一の技術力【アプリエンジニア・笹谷清隆】

技術が優れていることに価値がある。小規模ベンチャーで培った技術力


笹谷 清隆(ささや きよたか)
メドピアグループ・株式会社Mediplat(出向)
プラットフォーム開発グループ グループリーダー(エンジニア)

前職では、教育機関向けのiOSアプリとそのバックエンドの開発に従事。2017年9月にメドピアに入社し、医師専用コミュニティサイト「MedPeer」のスマートフォンアプリ版の開発や、API開発に携わる。現在は、医師ネットワークを活かしてヘルスケア事業を展開するグループ会社の開発チームを牽引しながら新規サービスの立ち上げを担う。

ーー笹谷さんはメドピアに入社してちょうど2年くらいですね。メドピアの前は、どんな仕事をしてきたのでしょうか?

笹谷 清隆(以下、笹谷):メドピアの前には、2社でエンジニアとして働いてきました。1社目では、家電製品や自動車などの3Dモデルをよりリアルに表示するような、Windows用のアプリケーションを作っていました。実際の製品を作ったらこんな感じに見えるよ、ということをWEB上で表現して、主にデザイナーさんとかがそれを使ってデザイン調整をするためのアプリケーションです。

だいたい5年くらい経ったとき、そろそろ他のこともしたいと思い、特に次を決めずに会社を辞めて、半年くらいぶらぶらしてました。

ーー半年も仕事してなかったなんて、なんか意外ですね。

笹谷:実際には、前職の仕事を手伝ったりしてたので、多少は仕事をしてましたが、気づけば半年くらい…(笑)。その後、動画編集ソフトを作る会社に入りました。エンジニア界隈では有名な人のブログに、その会社がもつ技術に関する記事が載っていて、面白そうだなと思って。それで、自分でホームページからメールを送ったんです。

ーーすごい行動力。それも正直、意外です(笑)。会社選びにおいて、1社目と2社目で共通していたポイントなどありますか?

笹谷:技術的に面白そうかどうか、ですね。1社目は10名くらいの会社で、2社目は5名くらいの会社でした。規模とかそういうのは全然気にならないです。技術が優れていれば、そこで働く価値があると思っていたので。

ーーそこで初めてアプリ開発に携わったんですね。

笹谷:最初はiOSアプリを作ったのですが、アプリ単体の知識だけではなくサーバサイドの知識があると幅が広がると思い、サーバサイドの開発にも介入していきました。なのでRuby on Railsの経験を積んだのもこの時期です。

スギ薬局、日経新聞社との共同事業でアプリ開発を次々とリード

ーーメドピアに入社してからはどういった仕事をしてきましたか?

笹谷:入社1か月後から、メドピア初のアプリを開発するプロジェクトに関わりました。弊社の基幹サービスである医師専用コミュニティサイト「MedPeer」のアプリ版で、半年くらいかけてリリースしました。

そして、それをリリースした翌月には、スギ薬局との共同事業であるセルフケアサービス「スギサポ」シリーズの開発が始まりました。今は、リリース済の「スギサポ」シリーズのアップデートをしつつ、先日9月9日にリリースしたばかりの日本経済新聞社と共同展開する歩数記録アプリ「日経歩数番」の開発もしています。

アプリのサービスが増えてきた今、アプリの開発体制をちゃんと整えようと、採用にも携わっています。

ーー怒涛のアプリリリース、ほぼすべてに関わってきたんですね!

笹谷:最初の「MedPeer」のアプリ開発は相当大変でしたね。当時、今以上にアプリ開発ができるエンジニアがいなかったので、担当したのは、入社まだ1か月でiOSは1年くらいブランクがある自分と、もう1名も当時アプリは少し触ったことある程度のエンジニアのみで。その2人でサーバサイドを含めてやるという話になったので、さすがに途中で1名追加してもらいました(笑)。

その他にも、入社1ヶ月でまだサービスについても知らないことが多かったので、そのためにつまずいて苦労したことも結構ありました。その分、リリースしたときの喜びは大きかったです。

ーーその後、「スギサポ」シリーズの開発が始まるんですね。ここではどんな苦労がありました?

笹谷:スギサポも苦労しましたね。ミールデリバリーの「スギサポdeli」を作りながら、食事記録アプリ「スギサポeats」、歩数記録アプリ「スギサポwalk」も同時並行で作っていたので。特にアプリの2つは、リリース直前でバグが見つかることが結構あり、これは進め方が良くなかったなと反省しています。

皆、十分に経験がある開発ではなかったのに、途中からはスピードを優先してレビューが不十分なところがありました。

ーーそしたら、リリース直前にバグが発覚したんですね。

笹谷:「スギサポwalk」は特に大変で、見た目はそれっぽくできるんですが、そこから先の細かい微調整が大変なんです。動かしてみたら、何かのきっかけにすごい歩数になってしまったり。iOSとAndroidでもそれぞれ違いますし。

それで反省して、今は全体をできるだけ俯瞰して見ながら、必要に応じて手も動かすようにしています。

ーーまさに産みの苦しみですね。でも、「スギサポwalk」はとても反響が良くて、「日経歩数番」などに横展開していますし、価値ある苦しみでしたよね。

笹谷:そこは、そうですね。「日経歩数番」の開発は、全体的な流れは「スギサポwalk」で一通りやっているのでスムーズでした。でも両方とも、スギ薬局と日経新聞社いう大手の協業相手がいるサービスなので、責任も重大でしたし、やり取りはやっぱり大変でした。

どういう段取り・役割分担で物ごとを進めていくか、意思決定はどうするかなど、社内だけであれば良しなに進められるところがそうはいかないので。提携先の方とやり取りをするというのは、普段の開発とは違う筋肉を使っている感じでしたね。


気になることは放っておけない。納得いくまで追求することで、成長し続けられる

ーー社内のエンジニアからも、技術力や知識に定評がある笹谷さんですが、技術追求へのこだわりを教えてください。

笹谷:難しいですね…。あまり大した話ではないと思いますが「納得できるまで調べる」ということは常に心がけています。

仕事をしていると、なんかよくわからない不具合に直面することはよくあります。そのとき、大体のことはGoogleで調べると、こうしたら直ったという情報には辿り着く。でも僕は、こうしたら直ったというところでは終わらせないで、「どうしてそれで直るのか?」までを納得できるまで調べるようにしています。

ーーでも、すぐに直したいときにそこまで調べるのは大変ですよね。時間もかかりますし。

笹谷:もちろん、実際に業務をしているとどこかで一旦追求は断ち切らないといけないですけどね。性格的には、気になるものを放置しておきたくないというのが前提としてあります。

あとはそうすることで、結果としてスキルが伸び続けるというメリットがある。ロジックから深く理解して積み上げることで、応用も利きやすく、解決スピードも上がります。新しいことに直面した時、その蓄積によってスムーズに進むことも多いですね。

根本にあるのは、自己研鑽みたいなかっこいいものではなく、性格的に気になるものを放っておけないというだけなんです。


ーーそこで培ったノウハウは、後輩やメンバーに伝えたりもしてるんですか?

笹谷:あえて、すべてノウハウとしてアウトプットしようとは思ってないです。何をしたらどうつまずいたのか、みたいな過程も大事なので、ノウハウだけ切り取っても完結しないんですよね。みんなにもそのプロセスを経験しながら、身に付けていってもらいたいです。

ーー皆が笹谷さんみたいに技術に邁進してくれると、強い開発チームになりますね。

笹谷:僕みたいになってほしいなんて言うつもりはないです…。ただ、エンジニアに限った話ではなく、自分で色々と考えて、それを周囲に説明できる状態で決断してほしいとは思っています。

例えば、技術的に何か新しいことを取り入れる際の意思決定では、「こういう理由で選んだ」ということをちゃんと言えるべきだと思う。何かを選択、決断する上での説明責任ですね。

ーー採用の面接でもやっぱりそのあたりを見ていますか?

笹谷:そうですね。面接では何をやったかをアピールしてくださる方が多いですが、私が聞くのは、「なぜその技術を選択したのか」、「どのようなプロセスで進めたのか」ということです。その人なりの意図を持っていて、それを第三者に説明できるかどうかを重視しています。

ーーメドピアのエンジニアメンバーは、笹谷さんからみてどうですか?

笹谷:成長意欲がある人が多いなとは思いますが、メドピアのエンジニアってこんな感じ、というカテゴライズはあまりできないですかね。

とにかく技術を高めたい人もいればサービスづくりに興味がある人もいるし、マネジメントや組織に興味がある人もいる。色んなタイプがいると、役割分担が自然に出来ていいですよね。これまで小さい組織でしか仕事をしてきたことがなかったので、チームワークの大切さを実感します。

ーーアプリチームを作るとしたら、どんなチームにしたいと思いますか?

笹谷:理想は横串で事業を見る組織がいいと思っています。今のフロントエンドチームがそんな感じですよね。それぞれのプロジェクトに1人は専任で入り込みながら、それぞれ開発を進める中でノウハウ共有などができるようにしたいですね。

ーー最後に、メドピアに興味を持ってくれているエンジニアの方々にメッセージをお願いします!

笹谷:アプリ開発でいうと、今は正直、誰でもウェルカムといえる組織ではないです。お話した通り、初めてアプリをリリースしたのはたった1年半前。まだまだ試行錯誤です。

そういう状況を楽しめる方、組織をつくっていくところからやりたい方に来てほしいですね。経験豊富な方はもちろん、経験が少ない方であったとしても、そういう覚悟がある方なら大歓迎です。一緒にメドピアグループ全体のアプリ開発を推進する仲間が欲しいです。

こちらの記事はメドピア公式ブログからの転載です。

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