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動画開発の仕事しか知らなかった私が、なぜリンクアンドモチベーションで組織開発の仕事をしているのか

はじめまして。株式会社リンクアンドモチベーションの今野といいます。

組織の診断・変革をサポートするクラウドサービス「モチベーションクラウド」の開発組織で、エンジニアリングマネジャーを担当しています。

Webと動画のテクノロジーの進化が面白くて、新卒エンジニアとして社会に出てから12年ほどずっと動画サービスに従事していました。そんな私がひょんなことからリンクアンドモチベーションという会社に出会って、気づいたら入社していて、そこからどんな経験をしたのかをお伝えしたいと思います。

動画サービスを作りたくて目指した“Webエンジニア”という仕事

大学ではサークルで楽器を弾くか、家に引きこもってネット動画を見てばかり。とても勉強熱心とは言えない学生でしたが、興味も相まって動画や音声の情報処理に関わる研究室に入ることができました。

ところが入ってみると、当然のように同期も先輩も優秀な方ばかりで、定期的に回ってくる成果発表と論文の作成に悪戦苦闘する日々でした。毎回なんとか乗り切るものの、ときどき研究室に行かない日も出てきたりで熱心とは言えない日々を送っていました。

ある日、研究室にちょっとしたバイトが舞い込んできました。内容は、論文を投稿するWebサイトを構築するというもの。それまで簡単なホームページを制作したことはあったものの、アプリケーションの構築をしたことはありませんでした。ただちょっと面白そうと思った私は、そのバイトに手を上げてサイトを構築することにしました。良い出来ではありませんでしたが、なんとか開発して動くものを作ることができました。

そして、その時初めてインターネットの仕事をおもしろい!と感じたわけです。趣味の動画のことも考えると、ネット動画の仕事をしたいと思うようになりました。そこからすっかり気持ちを固めた私は、リクルーターの方や教授の皆さまに多大なご迷惑をかけながら、大手インターネットサービスの会社に入社しました。

それから社会人になってからの12年間、ずっと動画サービスの仕事に従事させていただきました。ネットサービスらしくB2Cのサービスを開発したり、ときにC2Cのサービスを開発したり、西海岸のパートナーと組んでB2Bに取り組んでみたりとあらゆる動画事業の形に関与させていただきました。「インターネットでテレビ局を作ろう!」とか「これからの広告はインターネット動画だ!」とか意気込んでいたのは良い思い出です。会社の安定感も抜群で、そのときはもうこのまま墓場まで動画関連の仕事をするのだろうなと、同僚や仕事のパートナー、私自身も信じて疑っていませんでした。

リンクアンドモチベーションとの出会い

ただそんな私にも、働く中でひとつだけ気になる問題がありました。同僚のメンタルヘルスの問題です。ときどき、同じ組織で働く仲間たちの中には、心を病んで休職、退職していく方が出てくるのです。その度にマネジャーもまた心を痛めている状況を目の当たりにしてきました。

どちらかといえば、私自身はそういった方々をメンタル面やキャリア面でサポートする活動をしてきたのですが、やはり順番は回ってくるものです。組織間や個人間の強烈な不和によって、私もまた心身ともに追いやられる日々に直面することになりました。幸いにして私はすぐに復帰したのですが、仕事で自分が成し遂げたいことに疑問を持つようになり、HRという分野に興味を持ち始めたのはちょうどこの頃だったと思います。

自身のキャリアに悩む中、色んな方々にお話を聞くと「これまでのキャリアも十分活かせるので力を貸してほしい」とか「経験だけでなく人柄も含めて、ぜひ一緒に働きたい」というようなありがたいお言葉もたくさんいただきました。ただ、本当に人の役に立つ仕事を考え直しているなかで、なんとなく納得できずモヤモヤした気持ちが続いていました。

そんな中、「組織のコンサルティング会社が、テクノロジー事業に本気で取り組みたいらしい」との噂を聞いて、もしかしたら!という気持ちが湧いて一度話を聞くことになりました。その会社こそがリンクアンドモチベーションでした。


モチベーションの魅力に気づいたら入社していた

一度興味があることをお伝えすると、すぐにカジュアルにお話しする機会をいただきました。ただ、自分自身はHR領域に関してはど素人。会話ができるかどうかも不安で、HR Techにはどんな事業があるのか必死に調べました。

でも実際に話してみると、HR Techの全体像、リンクアンドモチベーションの目指すところ、事業内容、技術的な要素、どんな内容もフラットに話してくれることにとても感銘を受けました。気づくと銀座のリンクアンドモチベーションのオフィスに足繁く通う日々。コミュニケーションを取る中でまず驚いたのが開発チームの一体感。「よかったら社内の様子、見ていきます?」と声をかけてもらってのぞいてみると…「こんにちは!」の圧倒的シャワー。エンジニアって挨拶できるのか!と感動した記憶は今も鮮明に残っています(笑)

そもそも”モチベーション”という言葉が社名に入っているのも驚きでしたが、詳しく話を聞くたびに自分のモチベーションが上がっている不思議な現象を体験し、本当にびっくりしました。対話の過程を通じて、たしかにモチベーションを徹底的に使いこなしている会社だということ、本物のコンサルテーションの力を持っている会社だと、実感を持って理解していくことができました。

ただ正直、コンサルの会社だと聞いていたので、現実的に転職するかを考え始めると、文化面で漠然とした不安もありました。ビジネスに精通していないといけないとか、人間力高くないといけないとか、コミュニケーション力が優れていないといけないとか…勝手に思い込んでいました。ところが、フランクに話しかけてくれるエンジニアの皆と会って、そんな気持ちはすっかり払拭できたと思います。それに、この会社がITの力を使いこなすことができたなら、間違いなく社会に貢献できる仕事ができる。本気でそう思えるようになっていました。そして気づいたら入社が決まっていたわけです(笑)

決して外からは想像できない、ベンチャー企業に引けを取らないエンジニア組織のスピード感

初めての転職で不安もありましたが、入社してみると丁寧なオンボーディングのおかげで安心してスタートを切ることができました。前職では「習うより慣れろ」で情報インプットのための明確なフォーマットは存在しなかったのですが、リンクアンドモチベーションでは、しっかりとプログラムが構築されています(ちょっと反省…)。会社の理念を理解するための書籍やSaaSビジネスに関する書籍、エンジニアリングの書籍などインプットする内容が手厚く用意されている状況はなかなか感動モノでした。リンクアンドモチベーションには、会社に人が入るのではなく、人の中に会社を入れるという考え方があります。たとえ出来たばかりの開発部門であっても、会社が大事にしていることを確実にインストールして働いてもらいたいという意思を強く感じた場面でした。

さて、所属してみて実際のエンジニアのチームはと言うと、社員だけでなく、SESやフリーランスも含めて本当に多様なメンバーが集まっています。得意分野も様々で、フロントに強い人もいればバックエンドに明るい人もいます。ここでは雇用形態もバックグラウンドも違いますが、人間としてもエンジニアとしても熱い方ばかり。これほどのダイバーシティがありながらも一体感があるのも面白いところです。チーム内外でレビューを実施したり、毎日ディスカッションしたりする空気感はベンチャーに近いと思います。

会社の雰囲気に恵まれたのはありがたいのですが、やはり中途社員として常につきまとう不安は「即戦力として役立てるかどうか」ではないでしょうか。役員の面接まで通過してきた中途社員ともなれば、スキルはもちろん人間性も高いレベルを期待されるに違いありません。恐れおののくばかりでしたが、そんな不安をかき消すように周囲の仲間たちは声を揃えて言ってくれます。「採用に間違いはない。全人格的に仲間として受け入れたのだから、パフォーマンスがでなければ会社全体の責任。」実際、技術であっても社内情報であっても、分からないことはないか、みんな細やかにサポートしてくれる人たちばかりでした。さすがは組織のプロフェッショナル集団。相互尊重や協働意思が根付いていると実感しました。結局、私が即戦力になれたかどうかは定かではありませんが、セキュリティなど事業上とても重要なミッションに早期に取り組むことができたのはこの文化のおかげだと思っています。

ちょっと横道にそれますが、健康や家庭を大切にすることが徹底されているところも、中途社員としては安心して働くことができるポイントかもしれません。リンクアンドモチベーションでは、お客様の満足のためには、健全な組織、家庭、そして健康が大切なインフラだと広く認知されて浸透しています。だから、お子さんやご家庭をお持ちの方もしっかり活躍していますし、周囲も相互にサポートする姿勢が整っています。仲間たちのお子さんに体調不良やトラブルがあると、まずは駆けつけるように声をかけてくれます。中途でパフォーマンスを出すための一つの要素だと思います。

このように、ダイバーシティ豊かでありながら、オンもオフも様々なことを相互にサポートしてパフォーマンスを追求する姿勢は、私達のポリシーのひとつに集約されていると感じます。それは”Respect”という言葉です。「私たちは相手を尊重し配慮を欠かさず小事を徹底します。なぜならば、思いやりを行動で示すことが関係を良くしていくからです。」そんな想いを常に感じることができる職場です。

仲間と創る未来に向けて

現在、入社から9ヶ月が経過したところです。途中でヒヤッとすることも色々と経験しましたが、順調にプロダクトの品質が向上している手応えを感じています。整備されていなかった開発チームを作ってみたり、セキュリティの基盤を作ってみたりと馴染みのない業務にも取り組みました。今もより多くのお客様にモチベーションクラウドを安心してご利用いただけるよう、日々品質の向上を目指しています。

リンクアンドモチベーションの仲間に加わって本当に良かった気づきがあります。それは「サービスはWebのプロダクトだけでは完結しない」という、ある意味当然で 当たり前の事実です。お客様に面するコンサルや営業がいて、支えるマーケティングやテクニカルサポートがいる。そしてプロダクトを開発する人たちがいる。様々なバックグラウンドを持った人たちがコミュニケーションを取り、一つのゴールを目指して協業することで初めて“サービス”が作られている。私たちのプロダクト開発ではこの事実をいつも身近に感じることができます。エンジニアリングに集中すると、顔の見えないデータだけを見てしまったり、ついお客様の声を見逃したりすることがあるかもしれません。でもそのたびに仲間たちと話して、お客様ファーストに立ち返ることができます。真の意味で顧客の課題解決に向き合うことができるこの会社がとても面白いと感じています。

社会のあらゆる企業の組織課題に向き合えるプロダクト。技術を学びながらお互いを尊重するエンジニアたち。今はそんなプロダクトで仲間たちと働けていることに深く感謝しています。また、そんなエンジニアがまた仲間に加わってくれることをとても楽しみにしています。この文章を通してちょっとでも興味を持ってくれる人がいたなら幸いです。

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