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【代表・田村一将インタビュー】      起業に至るまでの道のり Lifunextの現在~今後の展望について

こんにちは、Lifunextの人事担当の”あろは”です!
今回は、代表の田村 一将(たむら・かずまさ)へのインタビューです。
有難いことに、弊社のnote記事は、採用に応募されている方や応募を検討されている方によく見ていただいています。
弊社をより深く知っていただくには代表の田村がどのような人物なのかを知っていただくことが一番だと考え、代表の田村にインタビューをしました!

代表ではありますが、弊社はまだまだ小規模な会社なので、田村と社員の距離は非常に近く、コミュニケーションも密に取っています。
そこで皆さんには、田村がどんな経営者なのか、日々何を考えているのか、今後Lifunextをどのようにしていこうと考えているのか聞いてみました。
少し長くなりますが、是非ご一読いただけますと幸いです!


これまでのご経験、バックグラウンドを教えてください。

2010年に新卒で株式会社セプテーニに入社しました。
親がIT関連の仕事をしていた影響もあり、ITには早くから親しんでいて、中学生の頃には自分専用のPCを持っていました。当時PCは一家に一台の時代だったので、自分専用PCがあるのは珍しかったと思います。そういった背景もあり、新卒の就職活動ではITを軸に様々な会社を見ていました。その中で、成長性を感じられて、華やかなイメージもあったWEB広告のビジネスに魅力を感じて、セプテーニへの入社を決めました。

最初に約3か月程広告の納品を行う部署に配属された後、営業部に異動となりそこで2年半、その後異動希望を出してSEMを扱うスタッフ部門に所属しました。SEMとはSearch Engine Marketing、つまり検索エンジンを利用するユーザに露出する広告を扱う部門で、比較的アドテクノロジーが活用されている分野です。
SEMの部門への異動を希望したのは、ある取引先からいただいた率直なご意見がきっかけでした。その取引先は新規営業で契約を獲得した社内でも有数の大型クライアントで、先方担当者は本当に優秀で尊敬できる方でした。求められるレベルも非常に高く、期待に応えるのに必死で、日々がむしゃらに働いていました。その担当の方は過去に色々な代理店と取引していたこともあって代理店事情に詳しかったのですが、ある日「御社はアドテクの活用が弱いよね」と指摘を受けました。そこで、「じゃあ、俺が変えてやる!」と思い、すぐにスタッフ部門へ部署異動の希望を出し、異動後に「アドテク活用推進チーム」を立ち上げました。
ここでの仕事は、自身が掲げた目標に取り組むことができ、組織づくりを通じて会社に貢献できたので本当に楽しかったです。且つ、視座が大きく上がった実感もありました。この時に「アドテクノロジー活用」に強みを持ったことが、Lifunextにも続くキャリアの系譜となっています。

その後、2015年に、サンフランシスコに本社を置き、DSPを提供するAdRollに日本法人立ち上げメンバーとして入社しました。DSPとは、広告枠の買い付け、配信、分析を自動で行う広告主のプラットフォームです。この時の転職は、代理店からプロダクトサイドに、日系企業から外資系企業に、とこれまでとほぼ真逆の環境に飛び込みました。全く異なる組織構造やカルチャーで働きながら、新オフィスの立ち上げ、本社とのビジネス英語でのコミュニケーション、SMB(Small-Mid Business)の拡大を学ぶことができました。

AdRollを退職した後、2017年にLifunextを設立しました。ここで起業を選択したのは、それまでのキャリアの中で十分に力をつけたと確信していたこと、会社員として働く中で「もっとこうだったら良いのに」と思うことが多々あって「じゃあそれをすべてできる会社を自分で作ってみよう」と思ったからです。特に、「もっとクライアントのことを思って働ける組織を作りたい」という思いが強く、どうすればLifunextの社員みんながよりクライアントのことを思って働けるのか、今も日々模索しています。

現在Lifunextではどういった業務を行っているのでしょうか?

現在は、代表としての、事業戦略、目標管理、協業他社との連携といった会社経営に関わる業務を中心に行っています。クライアントの現場に出ることは殆どありませんが、クオリティコントロールやコンサルタントへのナレッジ共有に取り組んでおり、それらを通じて間接的にコンサルティング業務に関与しています。また、今は採用に力を入れて取り組んでいます。私たちのビジネスモデルは、「人材の質」がそのまま「サービスの質」に直結するので、優秀な人材を採用し育成することは会社の成長のカギを握る最重要事項です。日々、採用面接の場に出ています。

<社員総会での一枚>

同業他社が数多くありますが、Lifunextはどのように他社と差別化していますか?

この10年で広告代理店の役割は大きく変わりました。
以前は、リスティング広告、純広告、アフィリエイトが中心だったので「広告運用」自体の価値が高く、多くの代理店は運用業務を行っていれば十分に収益を得ることができていました。しかし、現在は広告運用業務の機械化が進み、運用業務だけの価値は下がっています。その代わりに、これからの代理店は運用業務以外で価値を出せる領域を持ち、クライアントのビジネスの成長そのものに踏み込むことが求められます。

そこで、Lifunextが他社と差別化しているのが「データ」と「クリエイティブ」です。

「データ」について、まず弊社にはデータ分析に強みを持つコンサルタントが多数在籍しています。例えば、Google Analyticsの公式認定資格であるGAIQを取得しているコンサルタントも多数います。Google Analyticsなどの各種分析ツールを活用してユーザーの行動データを精緻に分析することで、単なるコンバージョン率改善に留まらない、踏み込んだデジタルマーケティングの施策を提案することが可能になります。
また、データ分析の環境構築のコンサルテーションも可能です。広告業界でも、AI・機械学習の活用が進んでいますが、インプットするデータの質により、精度は大きく変わってきます。Google Analyticsの設定や、顧客データとGoogle Analyticsのデータ連携など、データの取得環境を整備することでAI・機械学習の精度を飛躍的に高めることが可能です。

「クリエイティブ」については、弊社にはクリエイティブディレクターが在籍しており、プランニング、デザイン、効果検証を一気通貫で行うことができます。この規模のベンチャーファームでクリエイティブディレクターが在籍しているのは稀です。ベンチャーらしいフレキシブルな対応力・機動力に加えて、高い専門性を備えているのは大きな強みであると考えています。

Lifunextの強みと、今後の課題について教えてください。

強みとしては、前項で述べた「データ」「クリエイティブ」に加えて、我々は広告全般、SEO対策、LPO、CRO、UI/UX改善などにも十分なケイパビリティを有しており、デジタルマーケティングに必要な要素をある程度網羅的に提供できることです。

今後の課題は、より網羅性を高めるために、PR(企画・文脈開発)、ソーシャルメディア(公式アカウント運用、インフルエンサー活用など)の領域を強化することです。メディア戦略のフレームに「PESO」というものがあります。P(Paid Media)は広告、E(Earned Media)はPR、S(Shared Media)はソーシャルメディア、O(Owned Media)はSEOです。弊社は、広告とSEOにすでに十分なケイパビリティがある一方で、PRとソーシャルメディアはまだ十分とは言えません。今後は、これらの領域に強みを持つエキスパートの採用を通じて強化していきたいと思っています。

Lifunextを今後どのような会社にしていきたいと思いますか?

「実体が良く分からない会社」にしていきたいと思っています。
事業のコアとして「インターネット」は置きつつも、今後もデジタルマーケティングのコンサルティングに特化し続けるつもりはありません。コンサルティングビジネスの良いところの一つに、側面支援を通じて様々な業種・業態に接することができ、あるビジネスがどのように成立しているのか、どのビジネスが盛り上がっているのかなど幅広い業界の情報を得やすい点があります。そうして蓄積された知見を活用して、弊社でも新規事業を創成していきたいと考えています。

ただ、それはあくまで長期的な展望です。そのためにも、まずは現在のデジタルマーケティングコンサルティングのビジネス領域で理想形をつくっていきたいと考えています。まだまだデジタルシフトが出来ていない業界、改善余地のある業界もあるので、様々な業界を幅広い角度から支援できる会社になりたいと思っています。

目標への進捗で言うと、まだ5~10%程でしょうか。これを引き上げていくためには何より「人」が大切なので、採用と育成に注力していきたいと思っています。

「人」が大切とのことですが、どの様な方に来てほしいと思いますか?

「自走力」のある方です。「自走力」とは、上長の指示を待つ受け身姿勢ではなく、目的を理解しそれを実現するための手段を自分で考えて取り組める力という意味で使っています。少し話しただけでは見極めは難しいのですが、採用面接でも自走力があるかは可能な限り見るようにしています。
その他は、素直な方、物事を最後までやり遂げる遂行力のある方に来ていただきたいです。

<ロンドンバスを貸し切ってのクリスマスパーティー(2019年)>

5期目の試練・苦労はありましたか?

最大の試練は、やはり「コロナ禍」です。
昨年は突然コロナ禍に見舞われ、各社広告予算が大幅に削減される中で、弊社にも大きな影響がありました。経営的にも大打撃でしたし、同じ時期に頼りにしていたメンバーが抜けてしまったこともあって結構参っていました。
乗り越えられたのは、社内外に手を差し伸べてくれる人や励ましてくれて、いろんな人に助けてもらえたからです。本当に周りの人に恵まれていることに感謝しかありません。

感銘を受けた言葉はありますか?

2つあって、1つ目は「成功は他責で、失敗は自責」
社会人になってしばらく経って聞いた言葉で、それまでの社会人生活を改めて振り返ってみると、確かにそうだなと。例えば交通事故でも、過失割合が10:0になるケースは滅多にありません。仕事も同様で、うまくいった時には、自分がどれだけ努力したとしても、必ずその裏には誰かにサポートしてもらっていたり、逆に誰かの失敗に巻き込まれてしまった時にも、失敗を防ぐために何かしらできたことはあります。この言葉を忘れずに、日々社員やパートナーなど関係者への感謝を忘れずにいたいと思っています。

2つ目は、「心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる」です。心理学者ウィリアム・ジェイムズの言葉で、松井秀樹選手も座右の銘にしているそうです。何か失敗をしてしまった時、今後同じ失敗をしないためには単に”意識をする”だけでは不十分で、何かしらの”行動を変える”必要があると考えており、私にとってはアクションの最小粒度は”行動を変える”ことです。その最小粒度の"行動を変える"が起点となって、人生や運命という大きなものを変えていくというのは非常に理にかなっている言葉だと思います。

趣味や休日の過ごし方

趣味はダーツで、マイダーツを持っていて、自宅には家庭用ダーツ台があります。コロナ禍前はダーツの大会に年4回出ていました。今は「美容」も趣味です。今は自宅でメディリフトを愛用中しています。
休日は、お酒を飲んで過ごすことが多いです。好きなお酒は麦焼酎です。

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