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【職員座談会】LFAの現場を支えるソーシャルワーカーとは?

みなさん、こんにちは。Learning for All(以下、LFA) 職員の三友です。

今回はソーシャルワーカーの竹田さん、鈴木さんにお話を伺いました。子ども支援の現場で働くソーシャルワーカーがどんなことに取り組んでいるのか気になる方は必見です!



ーはじめに、お2人それぞれのLFAに入職されるまでの経歴を教えてください。

竹田:大学では社会福祉を学び、卒業と同時に社会福祉士と精神保健福祉士の資格を取得しています。中でも精神科領域に関心を持っていたので、最初、精神科医療機関に就職し、児童精神科外来に関わったことがきっかけで児童領域に携わるようになりました。そこで外国にルーツがあるなどマイノリティのご家族との出会いがあり、そういった方を対象としたソーシャルワークにより本格的に取り組もうと思ったことから、青年海外協力隊でのソーシャルワーカーとして活動していました。

鈴木:私は、地域おこしを行うNPOでの障害者介護からキャリアをスタートしました。働く中で、介護だけではなくもっと他の分野も勉強したいと思っていたところ社会福祉士の資格があることを知り、働きながら通信制の大学に通学して資格を取得しました。その後はソーシャルワーカーとして生活困窮者支援や子ども支援に携わり、保護者面談をはじめとしてソーシャルワークに関する仕組みづくりにも関わっていました。


ーLFAに入職したきっかけは何だったのでしょうか?

竹田:青年海外協力隊での活動から帰国後、仕事を探している時にFacebookでLFAを見つけたのがきっかけです。「ソーシャルワーク×子ども・保護者支援」に関わることを軸としながら、ケースワークだけでなく社会全体に対するアクションにも取り組める場所がいいなと思っていたので、自分の想いを叶えられる場所だと思い入職を決めました。

鈴木:前職時代に代表李の話を聞いたことがあったのと、友人がLFAで働いていたこともあり団体の存在自体は知っていて、ソーシャルワークにおいても「子どもの貧困」という社会課題に対して先進的に取り組んでいる印象を持っていました。最初は自分にできるだろうかという不安もありましたが、先進的な取り組みに自分が関わることで、子どもや保護者、地域に還元できることがあるのではないかと思ったのと、ソーシャルワーカーとしての知見を培っていくこともできそうだと思い入職を決めました。


ー現在はLFAでどういった業務を担当しているのですか?

竹田:主に東京都葛飾区、茨城県つくば市内にある拠点に関わっています。直接子どもや保護者と話す機会もありますが、どちらかというと現場を運営しているスタッフたちの後方支援にまわることが多いです。例えば、拠点内で対応すべきことが起きた時にLFA内部だけでの解決を考えるのではなく、外部にある機関や制度、専門家がいることを提案したりします。関係機関との連携では実際に私が連絡をして子どもや保護者の対応を依頼することもあります。加えて地域のネットワーク会議に参加することもありますね。

鈴木:私は東京都板橋区内の拠点を中心に、埼玉県戸田市内にある拠点にも関わっています。特に板橋区内の拠点については立ち上げフェーズにあり、今後立ち上がる拠点が円滑に運営されるように整備しています。例えば管理資料の作成、地域とのネットワークづくり、どういった関係機関があるかの確認などです。管理資料の作成ひとつとっても、LFA内部の拠点運営責任者や地域内にある関係機関や学校の方とも複数回にわたってすり合わせを行います。初めて運用するものについてはまずはトライアルから始めて、運用しつつ改善を重ねていくことでより良い支援を届けられるようにしています。



ー地域や拠点のフェーズによってもソーシャルワーカーの関わり方が変わるのですね。現場運営にはスタッフの職員も関わっていますが、ソーシャルワーカーとスタッフでの連携はどのようにされているのでしょうか?

竹田:スタッフから拠点や子どもの状況について連絡が入ることが多いので、それに対応しています。場合によっては電話で直接話して、対応方針や必要関係機関への連絡を促すこともありますね。また最近は各拠点と月に1回の定例ミーティングを行い、全員の子どもの様子をチェックしています。もちろん拠点に直接足を運んでの連携もあります。

鈴木:同じですね。チャットやミーティングでの連携が多いです。あとスタッフとソーシャルワーカーは少し異なる点があると思っていて、スタッフは現場の最前線で子どもや保護者への支援を行い、ソーシャルワーカーは一歩引いて、広い視点で子どもや保護者の状況を捉える役割があります。だからこそスタッフとソーシャルワーカーの連携が必要だと思いますね。


ーなるほど。LFAのソーシャルワーカーとして働いていて、LFAはどんな組織だと感じますか?

竹田:何よりもLFAの職員は「子ども主語」を徹底しているので、些細なことでもお互いに相談できますし、必要な支援があればスピード感を持って取り組める点が素晴らしいと思います。常に「子どものためにどうしたらいいか」を軸に働くことができています。

鈴木:同感です。実は入職して約3ヶ月が経過したところなのですが、目の前の人に誠実に向き合い、その人が本来持っている強みを引き出そうという姿勢を共通して持っていると感じます。ソーシャルワーカーチームの皆さんについては、自分には見えていない観点から出来事を捉えていたり、複数の情報の中から適切なものを取捨選択して支援を届けていて、自分も勉強になる点が多いです。

竹田:主体性を尊重する文化もありますね。私は現場向けの虐待通告マニュアルの作成・拠点での運用を主導したことがあり、それがとても勉強になりました。単にマニュアルを作成するだけでなく、拠点でスタッフが運用する際にはどういった情報が必要なのかといったことも考えながら作成しました。とても大変でしたが自分にとっても虐待通告の目的から改めて考え直すきっかけになった良い経験になりましたし、こういったことを1人のソーシャルワーカーに任せてもらえる機会は貴重で、LFAだからできたことだと思っています。

鈴木:職員1人1人が高い専門性を持っているのも特徴だと思います。だからこそ自分はスタッフの後方支援に特化しながら、やりがいを持って働くことができていますね。



ー「子ども主語」はLFAのバリューでもありますね。

ー鈴木さんは入職されて間もないということですが、業務に取り組む上で不安なことはありませんか?

鈴木:LFAでは内部のソーシャルワーカー同士が連携して知恵を持ち寄ったりアドバイスをしあう場面が多いので安心して業務に取り組むことができています。週に1度、ソーシャルワーカーチームのミーティングがありその中で相談もできるので、困りごとはすぐに解決できます。自分1人で抱え込まずに業務に取り組むことができるのはありがたいですね。

ーサポートがあって助かったと思う具体的な例はありますか?

鈴木:それこそ虐待通告マニュアルは整備されていて助かりました。各自の判断ではなくLFAとして基準にそった対応ができますし、それによって大事になるのを防げていると思います。それ以外には、これまでLFAが取り組んできたソーシャルワークの取り組みについても教えてもらっているところです。


ーチーム内に相談できる方がいるのは安心ですね。子どもたちへの支援を考えるには様々な観点を持つことが大切だと思います。

ーLFAでソーシャルワーカーとして働きたい!と考えている方もいらっしゃるかもしれません。最後にお二人から、メッセージをお願いします!

竹田:LFAでは、個別支援に加えて社会にも目を向けながらソーシャルワークに取り組むことができるので、そういったことに関心がある方には最高の場所だと思います。個人的にはソーシャルワーカーとして社会に対する眼差しを持っていることは大事だと思っています。あとは、より多様な支援を届けるためにも子ども支援に関わる人同士の連携を深めていくことが大切だと思っているので、周囲と協業しながら仕事を進めていく姿勢を持っている方とぜひ一緒に働きたいですね!

鈴木:LFAのソーシャルワーカーは「子どもの貧困」という課題を解決していくために、現場にも社会にも新しい仕組みを作っていく役割があると思っています。なので、今あるものにとらわれず、「これがあったらいいな!」を創り出していく熱意と柔軟性を持っている方にはぴったりですね。最初は不安かもしれないですが、LFAの職員はみんな親切丁寧に教えてくれるので自信がなくても飛び込んでみて、ぜひ仲間になってほしいなと思います!

ー竹田さん、鈴木さん、ありがとうございました!


【職員採用のお知らせ】

現在Learning for All では、ソーシャルワーカーとして新たな子ども支援の仕組みづくりを支えてくださる方を募集しています。

皆様のご応募、お待ちしております!

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