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アプリユーザーを増やせるか?Universal Linksに対応した話とエンジニアから見たクラシコムのカルチャー

はじめまして、エンジニアの岩橋です。
2020年9月からクラシコムで働いています。

今回は最近対応したUniversal Linksの話と、私の目線で見たクラシコムのカルチャーについて紹介できればと思います。

私は以前は不動産系のサービスの開発に関わっていました。平均年齢が若い会社で、少人数ということもあり営業や編集部門との方がコミュニケーションが多いような働き方をしていました。

今後エンジニアとしてキャリアを積んでいくために、自身のエンジニアとしての仕事を客観的に評価することが必要だなと思ったのが転職のきっかけで、またバックエンド・フロント・インフラなどを一貫して担当できるのが理想でした。

「北欧、暮らしの道具店」は元々知っていたので、エンジニアを募集しているとのことで話を聞いてみたところ、webや社内システムの開発を内製し垣根なく担当していることや、代表の青木の話が面白かったこと、エンジニアメンバーとの会話を通して一緒に働く想像ができたことなどが決め手で入社することになりました。

購入者に占める割合は50%以上!良いお客さまとつながれているアプリ

私たちの運営している「北欧、暮らしの道具店」ではアプリ版も提供しており、iOS版を2019年11月に、Android版を2020年4月にリリースしました。

私が入社したのはアプリをリリースしたあとですが、おかげさまで着々とユーザー数も伸びており、先日は100万ダウンロードを突破しました!



ユーザー数で比較すると依然としてweb利用の方が多いものの、実は売り上げに占める割合で比較すると、アプリ経由が半数近くまでになってきました。


お客様からするとwebで商品を見るよりも、アプリで見てもらった方がより良い体験をしていただけており、より購買意欲が高い状態にあるという事が伺えます。

今回は、お客様によい体験を広く提供できるように、アプリを利用していただくべく行った施策の紹介をしたいと思います。

Universal Linksとは?

まずUniversal Linksとは、 ディープリンクと呼ばれる技術の一種です。
iOS9以降で利用可能になった機能で、Androidでも同様の動作を実現する6.0以降で利用できるApp Linksという機能が用意されています。

ディープリンクを使うと、webコンテンツ上に直接アプリへと遷移するハイパーリンクを用意することができます。

ではこのUniversal LinksやApp Linksが、ディープリンクとどう違うのかというと、ディープリンクはカスタムURLスキームによってアプリを起動するのに対し、Universal Linksはhttp(s)から始まるURLを直接アプリへリンクさせ、アプリをインストールしていない場合はwebサイトへ遷移させることができます。

想定シーンとしてはSNSやメルマガでの配信コンテンツにある商品URLをクリックすると現状ではwebブラウザで閲覧することになりますが、この対応により直接アプリ内のコンテンツに遷移させることができます。

期待する効果:CVRは改善するか?

まとめると、この施策は、すでにアプリをインストールしているユーザーに、よりアプリを使ってもらう施策です。

この対応を実施したことによって、アプリの利用者数が増加することは間違い無いのですが、実際のところどれくらいの数字が変化するかは未知数です。

アプリをインストールしているユーザーで、わざわざwebブラウザを開いてサイトを訪れる方は多くはないと予想されるため、アプリを利用していてかつSNS・メルマガなどのチャネルからサイトを訪れているというケースがほとんどかなと思っています。

逆に言うと、数値の変化の大きさによりユーザーの動きが可視化されることになります。

この施策を実施した場合webのユーザー数は増えることはなく、アプリは減ることはないと仮定すると(もしあるとすれば他の施策か、障害が発生している)、ユーザー数について想定されるパターンは、

・webが減り、アプリはあまり変化がない
 SNS・メルマガで集客できているユーザーはアプリも利用している。
・webが減り、アプリが増える
 SNS・メルマガで集客できているユーザーはアプリをインストールしていたがあまり使っていなかった。
・webはさほど変化せず、アプリもあまり変化がない
 SNS・メルマガで集客できているユーザーは、アプリを利用していない。

になります。

またユーザー数にあまり変化がない場合でも、配信しているメルマガなどのコンテンツをアプリで閲覧していただけるようになるので、各配信ごとのCVRの改善は期待できるかなと思います。

実際の計測結果についてはまた後日機会があればご紹介できればと思います。

対応した内容4つ

ここでは対応した内容について、紹介します。

1. 画面ごとのURLと、アプリ用のカスタムURLのマッピング

先ほどURLによりアプリにリンクすることができると言いましたが、これはURLとカスタムURLスキームを紐づける情報が必要ということです。

そのため、「北欧、暮らしの道具店」のサイト構成と、アプリのページ構成を整理してそれらの対応表を作成しました。
入社してまだ仕様に慣れていない時期だったので、ページの洗い出しにはちょっと苦労しました。。。笑


2. iOS/Android用の設定ファイルの作成

ページ構成が整理できたら、次はアプリに情報を伝えるためのファイルを作成します。iOSとAndroidで必要な情報が異なっており、AndroidではURLとのマッピングをアプリ側で指定する必要があります。

ファイルは、サイトURLの直下もしくは `.well-known`配下に配置する必要があります。↓こちらのリンクから実際のファイルは確認できます
iOS用
Android用

3. アプリでのハンドリングの実装

設定ファイルが準備できたら、アプリ側で起動後の画面遷移を実装します。クラシコムではアプリの実装はiOS/Androidどちらも、オフショアで開発をして貰っています。これで必要な実装は完了になります。

4. その他注意点など

iOS12以前ではパラメータによるURLの切り分けをすることができない

「北欧、暮らしの道具店」では、同じURLでもパラメータによって全く違うページを表示し分ける処理が存在しており、パラメータによるURLの判別はiOS13以降で利用可能となりましたが、現状iOS12以前のユーザーが割合として少なくなかったため対応としては見送ることになりました。

apple-app-site-associationは、ヘッダーにjsonという情報をつける必要がある

apple-app-site-associationのファイルは拡張子を指定せずに配置する必要があるため、ヘッダーに明示的にjsonファイルであるという情報を付与する必要がありました。付与しないと起動できないという情報も見かけたのですが、事前に把握していたため動作は確認していません。

他部門の非エンジニアとのやりとりに困らなかったわけ

ここまでUniversal Linksの対応について書かせていただきましたが、約7ヶ月クラシコムで働く中で私が感じたクラシコムのカルチャーについても少しご紹介できればと思います。

社内システム関連のお問い合わせ用チャンネルがslackにあり、他部門のメンバーとそこでやりとりすることがあるのですが、ふと、そこで問合せの回答で説明に困ったことが少ないなあと感じました。

それは何故だろうと考えた結果、個人的には以下の点が理由としてあげられるのかなと思いました。

・社内システムやデータ構造について、ユーザー部門のメンバーが解像度高く理解している人が多い。
・優先度を部門ごとで判断するわけではなく、全体としてどれほどかという判断と開発工数による対応時期の回答を尊重してもらえる。

より早い段階から解決策についての議論が始めることができ、また業務のどこが問題でシステムの何を変更したいかが明確になっている場合が多いため、業務とギャップのある変更を採用するリスクを低減できています。

また対応時期の合意をとる部分については、各部門ごとに細分化したKPIで走っていないことが、スムーズなコミュニケーションを実現していて、尚且つこれはエンジニアとしてとても心理的に安心できます。

これらの状況も相まって、急ぐだけではなく本来どうあるべきかという議論から検討しやすい環境になっているのかなと思います。
逆にその分、曖昧さを残さずにしっかり考えることが求められているとも言えるのかなと。

最後に

これからも開発の中で新しいチャレンジを続けていきたいと思っているので、このまたnoteでご紹介できればと思います。

最後になりますが、もしもこのような環境に興味のある方がいらっしゃいましたらお声がけいただけるとうれしいです。


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