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【イベントレポート】有賀醸造と考える「クラフト酒」と自分たちらしさ

KURANDでは、商品を製造してくださるさまざまなパートナー酒蔵とともに、新しいビジョンの浸透や深堀りをする場を「ビジョンドウィズ」と称し、毎月ディスカッションを交わしています。

第10回の「ビジョンドウィズ」にお越しいただいたのは、クラフト酒のオンライン酒屋「クランド」で販売する人気日本酒シリーズ「理系兄弟」を開発していただいている有賀醸造さん(福島県白河市)です。

今回は12代目杜氏の有賀裕二郎さんにお越しいただきました。KURAND(クランド)との商品開発についてや「クラフト酒」についての考えを伺いましたので、その一部始終をご紹介します。

有賀醸造から見た「KURANDらしさ」

有賀醸造さんは福島県白河市にある江戸時代から三百年続く酒蔵。KURANDとの付き合いも非常に長い酒蔵です。有賀醸造さんというと人気なのが「理系兄弟」シリーズ。「日本一理系な兄弟蔵元が造る食事に寄り添う理想の味わい」というテーマのもと、母の後を継いだ薬剤師の兄と、遺伝子レベルで免疫を研究していた杜氏の弟という、日本一理系な兄弟蔵元が、綿密な酒質設計をもとに造った日本酒です。

有賀醸造さんが目指す方向性として「有賀醸造らしさを大切にしている」と有賀さん。「白河という土地や酒蔵のこだわりだったり、そういったものを全部ひっくるめて有賀醸造のお酒として出している」といいます。

有賀醸造さんから見た「KURANDらしさ」について、「オンラインに特化していること」だといいます。「一般的な酒屋はお店があって、冷蔵庫にお酒が並んでいて…でもクランドにはそれがない。店舗を持たないクランドだからこそ、クラフト酒の魅力や楽しみ方の伝え方が重要で。それを大切にしているのが”KURANDらしさ”なのかなと感じます」と教えてくれました。

「クラフト」が業界に新しい風を起こす

KURANDは『クラフト酒の世界をひらく、日本一にぎわい、愛されるオンライン酒屋。』をビジョンとして掲げ、小規模生産でつくられた、個性溢れた新しいお酒のジャンルをクラフト酒(くらふとしゅ)と呼んでいます。

小規模だからこそ全国の酒蔵との一期一会の出会いがあり、新しいお酒への挑戦と、こだわりを追求した手仕事を届けることができると考えています。お酒だけではなく色々なところで目にする機会の多い「クラフト」という言葉。造り手目線でどのように捉えているか、有賀さんに尋ねてみました。

「クラフト」のイメージについて、「”丁寧”や”手作業”だったりそういった印象を持っている」有賀さん。その中で最近少しずつ”クラフト”という言葉が新しくなってきているように感じているといいます。「最近はクリエイティブなイメージを強く感じるようになりました。業界に新しい風を起こしているものという印象を持っています」と語りました。

有賀さんが感じる「クラフト」のイメージから、有賀醸造さんの酒造りに関する「クラフト」について聞いてみたところ、「有賀醸造では、お酒造りの中で”遊び”という言葉をよく使うんです」といいます。お酒造りの中に自分たちの個性、クリエイティブな部分が出ることでそれが「クラフト」として出ていくと教えてくれました。

また、日本酒業界のこれからについて「日本酒をもっと多くの方に飲んでもらうために、日本酒のファンを増やしていく必要がある」といいます。日本酒需要を増やすために、自分たちができることとして「まずは有賀醸造のファンを増やすためにも、理系兄弟のような”有賀醸造らしいお酒”をたくさんの人に飲んでもらい、有賀醸造らしさを感じてもらいたい」と語りました。

私たちも”KURANDらしさ”を大切にしています。小さな酒蔵さんのクラフト酒を多くの方の手に届けていくために、”KURANDらしさ”を忘れずに発信していくことの大切さを感じたお話しでした。KURANDはこれからも常に新たなお酒との出会いを求めて、思わず見に来てしまうようなお店を目指していきます。

ディスカッションの後は、恒例の懇親会。有賀醸造さんと企画してる商品の飲み比べで盛り上がりました。有賀さん、ありがとうございました!

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