1
/
5

無いのか足りないのか問題.

こんにちは、(株)ピュア設計部の和智です。業務をしていて、思ったこと…それはずばり、無いのか?それとも足りないのか?問題です。


過去の教訓

私は以前、中国のメーカーとやり取りをしている時、たまに

会話が迷子になっていました。

それはなぜか?

無いという話足りないという話だと思って聞いていたからです。

これにはどんな落とし穴があるかというと、

足りないなら補えばいいという流れになりますが、

無いということなら、

他者に助力してもらわないとどうにもならないので停滞します。

例えば、タオル生地販売店でちょっと上等なタオルを買いたいとします。

予算があるのでそれを伝えた上で安いのが無いかを聞いてみると

店員さんがそれらしきものかそれに近いものを出してきてくれます。

でも、実際見てみたら、もう少しさわり心地がいいタオルが欲しいと思った。

そこでもうちょっといいタオルがないか聞いてみると

「ありません。そもそもこんな安いのでそんないいやつはないですよ」

今ここには無いという事かと思い、さらに聞いてみます。

「今無いけどこれから入荷されるものにいいのないですか?」

「これから入荷するやつはこれとこれとこれがある」(似た価格帯)

少し高くても良いものが欲しいと思い、さらに聞いてみます。

「もうちょっといいやつ無いですか?価格もう少し高くてもいい」  すると、

「だから、ありません。

 これ以上良いものはうちの技術では作れません。

 他のお店に言って下さい!

という返答が返ってきました。しかも、

「まあ多分ここらへんで商売してる人にはこれ以上のものは作れないと思うよ。

 専門店とか高級店じゃないと無理なんじゃない?」

と言われました。

まさか生産技術的に無理とは予想もしていませんでした。

専門店とか高級店で買うくらいなら、

おそらく日本で買うことになるとその時は思いました。


*補足:生産技術の限界

普段、日本で生産技術の限界を感じる場面は少ないのではないでしょうか。

日本のメーカーは実力的には高い品質のものを作れるけど、

ランク落として安く売ることが多いというイメージがありませんか。

まあ最近では、そんなこともないようなのですが…。

品質を落とした後、徐々に技術はさび付き、

その技術が引き継がれることなく、消えていっているそうです。

同時に高度な技術で作られた商品が失われていっていると耳にします。

欲しいと思った時にどれだけ費用を積んだとしても

供給できず、用意できないこともあるのです。

ファストファッションなどが流行している今、特に危険です。

ブランドが駆逐されて、本当に良いものは失われつつあります。

また、高品質な日本の製品は、

物の価値がわかる海外のお金持ちに買われまくっています。

「今の内に自分の手に入れておかないと、いずれなくなるからね。

 もう作り手がいなくなったら市場から消える、今買っておかないと」

と言っている人もいるほどです。

日本の伝統的な衣装の着物をイメージしていただくとわかりやすいでしょうか。

建築業界の技術者についても同じことが言えます。

リーマンショックを境に建築から他業界へ変わった人が多くいた為、

今、業界全体で後継者を育てる中間管理ポジションの人材がすっぽり抜けています。

そのせいで、数少ない人材を各企業が取り合うという展開になっています。

失われてからでは遅いのです。

人の場合

対象が人になると、いかがでしょうか?

正直、今の多くの企業は最初から完成されている人材を欲しがっているように感じます。

しかし、完成されている人なんて中々いません。

では、まだまだ可能性がある真っ白な有力人材が来たとして、

その人をどう捉えるでしょうか。

ベテランの方と比較して、経験が無いとか

気配りの出来る人と比較して、気が利かないとか

そう思うことはあるでしょうか。

そして、各個人の素質を無いと判断するのか、

足りないと判断するのか、どちらでしょうか。

無いと考えるなら、それ以上自分ではどうにもできません。

別の素質がある人を近くで探すしかありません。

ただ、足りないと考えるなら、足りない項目を努力で補えるかもしれません。

あるいは、自分からの働きかけでその人の能力開発ができるかもしれません。

足りないだけなら何とかして不足したものを補う可能性がまだあります。

言葉の文だと思われるかもしれませんが、

皆無不足の持つ印象は大きく違うと思います。


応用編

自分に対しての考え方もそうですが、

他人に対しても言える事です。

「あの人はこれが無い」ではなく、

「あの人はこれが足りない」と考えると、

どう補えば良いのか?といった、

自分に出来る事が見えてくることもあります。

誰かを変えるという事は不可能に近いです。

それよりも自分を変える方がはるかに楽です。

加えて、誰かが足りない部分を自分が補うことは

誰かを変えることに比べたらはるかに現実的じゃないかなと思います。

自分でどうにかできるってすごく希望がありませんか。

人は自分で選択することに満足感を得る生き物です。

自分でどうにもできないと感じた時、それがストレスになるのです。

自分に出来る事が見つかったら儲けものです


この記事を読んでくれた貴方も、設計部で活かせる能力をお持ちではないですか?

足りない部分は補っていきながら、一緒に働いてみませんか。


もし設計部に興味がある方は募集をご確認の上で、応募をお願い致します。

設計部では現在、施工管理スタッフを7名募集中です。

設計部一同、貴方にお会いできる日を楽しみにお待ちしております。

*もし共感していただけたら応援していただけると今後の励みになります。*

株式会社ピュアでは一緒に働く仲間を募集しています
1 いいね!
1 いいね!
同じタグの記事
今週のランキング