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【メンバーインタビュー】未経験から空間デザイナーに。全てはチャレンジを継続するため

2021年5月に木下商会にプランナーとして入社、一度転職をした後、再入社をしたいわゆる「出戻り社員」の小林さん。

未経験から空間デザイン業界へ飛び込んだ経緯、出戻りの理由、仕事に求める要素、空間デザインの仕事のやりがいや楽しさなど、詳しくお話を伺いました!


プランナー:小林 弦太さん

大学卒業後、2年間オフィスの不動産仲介営業に従事。その後、インテリアスタイリストのアシスタントやYouTubeの動画編集を経て、木下商会にプランナーとして入社。
幼少期より音楽漬けの日々を過ごし、60年代中盤〜最新の洋楽(特に90年代〜2000年初期のアメリカ)に青春を捧げる。新卒で入社した会社でオフィス空間のあり方に触れ、スタイリストのアシスタントをしていく中でインテリアや家具の魅力に惹かれ、今に至る。

なんとなくクリエイティブな、かっこいい仕事に就きたかった

—小林さんが空間デザイナーを目指すようになったきっかけを教えてください。

僕は幼少期からずっと音楽が好きで、学生時代はずっとバンドを組んで音楽を作っていました。
高校3年生の進路選択のときは、「将来はなんとなくクリエイティブな仕事に就きたい」と思いつつも興味関心が固まっていなかったのと、とにかくバンドが続けられればよかったのでクリエイティブ方面に専門性の高い進路は選ばず、文系の学部に進学します。

新卒の就活のときもクリエイティブな仕事、デザイナーっぽい仕事ってかっこいい、なんとなくそういう仕事に就きたいと思って就活を始めました。そのときになっても興味関心が固まりきらず、空間デザイン以外のグラフィックデザイナーなどにも食いついていましたね。なので、実は空間デザイナーを選んで目指していたとか、そのために勉強してきたというわけではないんです。

—目指していなかったとは驚きです。「かっこよさ」が仕事に必要な要素という話も気になります。

僕にとって仕事に「かっこよさ」は絶対に必要な要素です! 学生時代からバンドにのめり込み、「音楽を作るクリエイター」であることが自分のアイデンティティの大部分を占めていたので社会人になってもクリエイティブなことをやっていたいし、周囲の人にもその状況を「自分らしい」、「かっこいい」と思われたいという気持ちが強かったです。

社会人になると、同窓会だったり大学時代のサークルの飲み会だったり、「最近どう? どんな仕事してるの?」っていう会話をする機会があるじゃないですか。そのときに「かっこいい」と思われたいというのが仕事の原動力になっています。

そんな気持ちで就活を進め、新卒では未経験でも空間デザインに携われるというオフィスデザイン会社に入社しました。しかしその会社ではオフィスの不動産仲介営業に落ち着いてしまいます……。

友人の中には高専や芸術系の大学に進学した人もいて、彼らが新卒入社の時点でクリエイティブな仕事に就いているのを横目に「自分も本当はそっち側のはずなんだけどな」と、半ばコンプレックスのようなものを感じるようになっていきました。



—そこから木下商会に入社するまでにはどのような経緯があったのですか?

希望の職種に就けず、転職を考えつつも仕事を続けている中コロナ禍に突入し、2ヶ月の休業期間がありました。

その間にご縁があって内装業界の仕事に触れる機会があったんです。そしてその機会が「自分は空間系の仕事をやっていける」という自信がつくきっかけになりました。さらに、内装業界に触れる機会を作ってくれた方が木下商会も紹介してくれて。転職を考えていたタイミングで自信がついたことが後押しになり、すぐに入社を決めました。

クリエイティブな仕事をしている人の多くはグラフィックデザインとかプロダクトデザインとか、自分の興味関心や専門に基づいて業界を絞って就活をするのが一般的だと思いますが、僕の場合はキャリアの中で出会った方々が繋いでくれた縁のおかげで空間デザイン業界にいます。

—入社時は「コンプレックス解消のための人生をかけたチャレンジ」というような気持ちだったのでしょうか?

振り返ってみるとそうとも言えるかもしれませんが、当時はチャレンジとも思っていませんでした。専門的な教育を受けたわけでもない、経験もない自分が空間デザインをやらせてもらえるならどこにでも潜り込みたい! という思いだけで転職・入社を決めました。

—就活時はクリエイティブの中では分野は絞っていなかったとのことですが、空間・インテリアデザインへの興味はいかがでしたか?

空間デザインには小さい頃から興味があったと思います。僕は音楽が好きで、自分でもずっとバンドをやっているのですが、小学生のときに好きだったアーティストのとあるアルバムが、ビルの一角を借りてアーティスト自身が好きなように内装をつくってスタジオにし、そのスタジオだけでレコーディングをするという、ちょっと特殊なプロジェクトでつくられたものだったんです。

そのアルバムツアーのDVDのパンフレットにそタジオの手書きの図面が載っていて、それに影響を受けて、「自分もスタジオを作るならどんな空間にしようかな」って、授業用のノートに図面のようなものを書いていました。今思えばそれが原点かもしれません。

入社、転職、再入社を経て得た、チャレンジのための環境

—小林さんは木下商会立ち上げから間もない時期に入社されていますが、当時はどんな雰囲気でしたか?

木下商会に入社したのは2021年の5月です。会社は3期目で、僕は4人目のメンバーとして入社しました。
当時は会社が立ち上がったばかりで、全員が並行していくつかのプロジェクトマネジメントと設計・デザインを行っており、今よりも一人一人が独立して動いていたような印象です。

最初は何もかもがわからない状態でしたが教育体制などはなく、代表の村山と協力業者の職人さんにとにかく聞きながら、探り探り仕事を進めていました。大変は大変でしたが、空間デザイン業界でクリエイティブな仕事ができているのが楽しいという気持ちの方が強かったです。

仕事に慣れてきた頃、伝えるのがちょっと難しいんですけど、木下商会の仕事のやり方って業界の中で一般的に普通・正しいとされるやり方と少し異なっているのではないか、特殊なのではないか、と感じるようになっていって。でも僕も業界未経験なのでわからないことが多く、答え合わせをする方法もなかったのでその疑問が解消できませんでした。

仕事の知識が増えるほどに業界の普通や正しさを知りたいという思いが高まり、そこに入社当初からノンストップで働き続けた体力的な無理が追い打ちをかけ、一度他社の仕事を経験するために設計・施工・什器制作の会社に設計職で転職しました。

転職先には設計職で入社したはずだったのですが、実際は設計よりも現場管理・施工管理の仕事のほうが多かったです(笑)予想外ではありましたが、現場での施工のことがよくわかったし、設計したものが目の前で出来上がっていくライブ感を味わえるし、竣工時には設計で携わった仕事とはまた違う喜びがありました。

しかし転職して数ヶ月後、木下商会を離れる理由になった「業界の普通・正しさを知りたい」という目的が達成できたのと、労働条件や働き方なども総合的に見て、自分にとっては木下商会のほうがチャレンジしやすい環境だとわかったので再入社を決めました。

再度の転職ということで、また他の会社に行く手もありましたが、すでに働き方や仕事のやり方がわかっている会社だからこそ再入社の意味があったと思っています。

—再入社後、仕事内容や働き方は変わりましたか?

再入社後も仕事内容は大きくは変わっていません。変わったことと言えば前職で得た知識を活かせるようになったことと、働き方を見直したことでヘルシーに働けるようになったことでしょうか。

どんな仕事でもそうだと思いますが、一つの正解があるわけではないので、以前はいいものを作りたいという思いで休息を忘れて仕事をして体力・精神力を消耗してしまっていました。でも、その状態で仕事をしても判断力は鈍っているし時間もかかるしで全然いいものができないんです。

そこで働き方を見直して自分の体力と精神力を管理し、余裕を持つことを意識するようになりました。具体的には仕事を翌日に持ち越す勇気を持つこと、持ち越せるように段取りをしておくことです。あとは、木下商会は勤務時間がスーパーフレックス、働く場所も自由なのでそこをうまく利用しています。 今でもたまに忘れて仕事ばかりしてしまうことがありますが(笑)その後に自分で振り返って気づけるようになったのは成長だと思います。

働き方の変化もあって今は仕事と生活のバランスも取れていますし、きちんと評価基準があって自分の仕事に対して適正な評価をしてもらえる会社の環境にも満足しています。

空間づくりには誰かのチャレンジが含まれている

—小林さんにとっての仕事のやりがい・楽しさはなんですか?

まずやりがいの一つは、僕の仕事の原動力である「かっこいい仕事をしたい」という目標が達成できていることです。「何の仕事してるの?」ってどんどん聞かれたいですね!

あとは最近、大学時代の友達から「バーを開業するから内装を作ってほしい」という依頼があったんです。その友達にとっては初めて自分の店を持つチャレンジの機会だったんですけど、自分もそのチャレンジチームの一員になって、一緒にお店をつくりあげる感覚ですごく楽しかったです。プロフェッショナルの立場で友達と関わる経験も新鮮でした。

このプロジェクトを通して、どんな空間づくりにも少なからず誰かのチャレンジが含まれていて、それに関われるのはこの仕事の楽しさだと感じました。

来月サークルの忘年会をそのバーで開催する予定で、そこで「何の仕事してるの?」って聞かれるのが今からもうめちゃくちゃ楽しみですね(笑)

こんな風に、人に話したくてしょうがなくなる仕事ができているとか、友達のバーを作ってそこで開催される忘年会を楽しみにしているとかって、かけがえのない経験であって、やりがいそのものだなと思います。


—仕事をするうえで大切にしていることはありますか?

プロジェクトに対してという意味だと、プロジェクトごとにクライアントも作るものも予算も何もかも違うので大切にするものも変わってくるのですが……。強いて言うならそれくらいクライアントのことをよく見て仕事をするというのは大切にしています。

仕事をするうえでのベースとしては、再入社後からは自分の体力や精神力の管理をすごく大切にするようになりました。

かっこいい空間を作るためには難しい設計と複雑な段取りを捌かなければならない場合が多く、それをやり遂げるための体力と精神力の余裕が不可欠です。なので体力・精神力に余裕がない、スレスレの状態で設計をすると「これ以上疲れたくない」という思いが先立って安パイの提案になってしまう。自分で納得がいかないし、それがクライアントにも伝わってしまいます。

転職を繰り返す中で内装業界に残ることを決めたからにはチャレンジをし続けたいし、チャレンジをし続けるためには自己管理がなによりも大切だと思っています。


—今後の目標はありますか?

知らないこと・やったことがないことへの対応力をつけることが目標です。今後、一人のプレイヤーとしてもマネージャーの立場になるにしても、知らないことに立ち向かわなければならない場面が出てくるはずなので、そういったことへの対応がスムーズにできるようにベースを作っておきたいです。壁にぶつかってもすぐに「こういうところからクリアにしていけば前に進める」と見当がつけられるようになりたいですね。

あとは自分で自分の振り返りができるようになることの強化です。

—エントリーを検討している方へ一言お願いします!

話したいことは相手によって変わるのでそれは難しいお題です(笑) どんな人にも言えるのは、社会人になりたてのときは教えてもらい上手なほうが得ってことくらいですかね。

個人的には仕事に対してチャレンジし続けることを求める人と一緒に働けたらうれしいです!


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