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“主婦”から一気に“プロ”へと、越境キャリアに挑んだ、仕事も子育ても楽しみながら輝く女性フォトグラファーが語る仕事への想い。【後編】

「前編」に引き続き、後編では仕事のやりがいや、どのような方が活躍しているのか?などについて詳しく聞いてみました。

チームで動いているとはどういったことですか?

一つのチーム(エリアごと)に複数のフォトグラファーが所属しており、皆でフォローし合いながら、撮影しています。誰かが急に撮影に行けなくなることもあるので、その際に互いに助け合うことで、お客様にご迷惑をおかけすることなく、常に安定したサービスを提供することが出来ます。

フォトグラファー全体の約7割が、家族や子供がいるので、フォロー体制が整っていることで、フォトグラファー自身も安心して、お仕事をすることができています。

お盆や年末なども、皆で順番に休みを取り合い、調整をしています。


チームには、どういう人がいますか?

午前中に家事やレタッチなどを行い、午後に撮影に行き、その後お迎えに行くというスケジュールのフォトグラファーが多いです。現在チームに所属しているフォトグラファー約50名のうち、7割が子育て中のママです。

保育園などに預けられず、撮影に行けない人もいるので、そういった人は自分の子供を見ながらレタッチの仕事をしています。子供が昼寝中などに作業をしているそうです。

私たちの仕事は、子育て経験がなくても、子供が好きならどなたでも活躍できる仕事です。

仕事しながら兼任している人もいます。フリーでフォトグラファーをやりつつし、私たちのスリーピングニューボーンのチームに入っている人もいます。皆色々な環境・スタイルで、それぞれに合った働き方をしています。


ニューボーンのフォトグラファーは、どういう方が向いていると思いますか?

作りこみたい人・こだわる人が向いてると思います。ニューボーンフォトは、物撮りに近く、作品作りだと思っています。この子のどの角度で撮ったら一番可愛いのか?などを常に探求しながら、作りこんでいきます。普通のポートレートとも違いますし、特殊ですよね!

可愛く撮るコツは、とにかく優しい気持ち・穏やかな気持ちで、赤ちゃんとママに接することです。別に泣いていいんだよと穏やかな気持ちで接してあげることで、赤ちゃんもママも安心してくれます。そういった気持ちが、写真にも現れますね。



仕事を通じて、一番感動や喜び、やりがいを感じる時はどういった時ですか?

まさに今!常に感動してます!!!自分がやりたいと言い出したニューボーンフォトの仕事が、こうしてどんどん形になっていってる。日本中で広がっている。初めは1人でやろうとしてたことが、このたった2年半でもう51病院との提携ができている。

本当に皆様に協力して頂いたおかげでここまできました。こんな夢みたいなことが本当にあるんだ!と感動しっぱなしです。

あと初めは、稼げるのか?家庭と両立できるのか?など色々な不安をもっているスタッフが多かったですが、実際に今は沢山の女性達が「プロフォトグラファー」として、自立して活躍している姿を見ると、とてもやりがいを感じます。


仕事において、一番注力していることは何ですか?

今はもう自分だけのことではなく、“皆の生活”も背負っているという責任を常に感じています。

なので、とにかく今力を入れていることは、育成です。どうやったらその人にあった“最短コース”で育成していけるか?人によって、求めるものやペースが違います。グイグイ引っ張るほうが良い人と、マイペースさを重視したほうが良い人などそれぞれなので、そこを見極めて、最適な方法で育成していくということを常に考えています。

まず、そもそも写真を教えるということが難しいですね。写真は“感覚”なので、感覚を教えるのが本当に難しいです。例えば、“可愛い”といっても、人によって可愛いの基準や感覚が違いますよね。沢山の人に教えるため、伝え方や表現方法なども難しく、時々自分の可愛い感覚を押し付けているのでは?!と不安に思うこともあります。

おかげさまで全国の産院との提携がどんどん進んでおり、そのスピードが早い分、フォトグラファーの育成も常に急務であり、スピードもあげる必要があるため、とにかく毎日必死です。


仕事において、今感じている悩みや課題はあります?

育成したい側の会社としての想いと、一フォトグラファーの想いに温度差があったり、組織が大きくなればなるほど、必ずしも皆が同じ方向を向いてるわけではないので、その点が難しいと感じています。だからと言って、同じ方向を向いてない人が不要なわけではなく、皆がいるからこそ、事業やサービスが成り立っているので。

私にとっては、全フォトグラファーが教え子なので、皆大切なんです。

しかしマネジメントに関しては、同性ならではの難しさもあります。独身女性なら基本は「仕事頑張ろう!楽しもう!」で良いですが、家庭があったり子育て中の人には、頑張ろう!では済まない。ただ単に仕事頑張れる人と、そうではない人がいるので、難しいですね。

あと、私はつい“情”が入ってしまうので、そこも課題です。仕事は、その人にあった仕事をあてるではなく、仕事ありきで人を紐付けていくことが大事だと、いつも社長から指摘をされています。しかし、例えば「この人はシングルマザーだから、何とか稼がせてあげたい」など。

情も大切だとは思いますが、私はもっと適材適所に仕事を振り分けていくことができるようになっていかなくてはいけないと考えています。



プライベートにおいて、今感じている悩みや課題はありますか?

最初は沢山出張に行くのが楽しかったんですが、ふと気づくと我が子の成長が早すぎて…、最近は「もっと身近でそれをちゃんと見たい」という想いが強くなってきています。プライベートに関しては、それが今唯一の悩みですね。娘との時間が少ないこと。仕事も思いっきりやりたいし、子供とも一緒にいたい!どっちもちゃんとやりたいんです。

有難いことに、私は親に子供を見てもらえるので、比較的仕事に注力できる環境です。しかし私も少しでも娘との時間を増やすために、レタッチャーとして一緒に仕事をしている妹に付き添ってもらい、出張の際に娘も連れてきたりしています。仕事中は妹に娘をお願いしし、仕事後に皆でディズニーランドに行ったりしています(笑)

私はこのようにして、仕事も娘との時間も楽しんでいます。


今後の目標は何かありますか?

子供は、2人目もほしいので、全国で提携を進めている産院が“100院”まで到達したら!と考えています。妊娠したら、生まれる直前まで働きたいです(笑)

実際に妊娠10ヶ月までフォトグラファーとして働いていた人もいました。その人は5人目の出産で、生んだ後も数カ月で復帰していました。逞しいですね!現在も、活躍している妊娠中フォトグラファーもいます。妊娠してお腹が大きくても&産後も、やりたいことを諦めず、こんな風に働けるんだよ!というところを是非皆さんにも見せたいです。

あと、1人目でニューボーンフォトが撮れなかった悔しさがまだあるので、2人目の我が子では絶対撮りたいです!

あと仕事面では、まだまだ開拓してない都道府県が沢山あるので、どんどん拡大していきたいです。まだまだニューボーンフォトは日本に根付いてはいないので、ニューボーンフォトを広めることで、“日本の文化”へと繋げていきたいです。ニューボーンフォトといえば、私たちが提供しているスリーピングニューボーンフォト!という立ち位置にいきたいですね。


こちらを最後まで読んでくださった方に、メッセージお願いします。

やりたい!と自分が強く思い描けば、できないことはほぼないと私は思っています。

子供を生んじゃったからキャリアを諦める、好きなことを諦める…とかじゃなくて、そういった人が“子育ても充実させながら、仕事を楽しみ、活躍できる”そんな場をたくさん作っていきたいです。

決して私が特別なわけではありません。誰もできると思います。皆さんに希望を持ってもらいたい。夢に向かって進んでもらいたいです。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

❝やりたい!と自分が強く思い描けば、できないことはほぼない❞

最後のこの言葉が強く印象的でした。子育ても仕事も楽しんでいる津幡さん、素敵なお話しをありがとうございました!!

子育ても仕事も楽しめるお仕事に興味を持って下さった方は、是非お気軽にお問合せください♪

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