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【FUNDBOARDリリース3周年】初期開発メンバーに聞いた「プロダクト誕生秘話」/若手クリエイターがチームとして成長した3年間

こんにちは。ケップルPRチームです。前回の記事ではケップルの1stプロダクトである『FUNDBOARD』のリリース3周年を記念して、そのアイディアを代表の神先にインタビューを行いました。

続いて今回のインタビューでは、FUNDBOARDの開発初期からプロダクトのゼロイチに関わってきた若手メンバーの対談を通して、エンジニアやデザイナー、プロダクトマネージャーといったそれぞれの視点から『FUNDBOARD』のこれまでを振り返っていきたいと思います。

◆江口さん(上段左)2018年2月入社
 セールス・カスタマーサクセス・プロダクトマネジメントなど初期はBizを広くカバー
◆川口さん(上段右)2018年4月入社 UIデザイナー/ケップル初の新卒入社メンバー
◆池浦さん(下段左)2018年4月入社 ケップル一人目のエンジニア/最近、子供が産まれました
◆大石さん(下段右)2018年9月入社 ケップル二人目のエンジニア/シャイなので顔出しNG

『FUNDBOARD』は2018年の8月にリリースされて、今年で3周年を迎えました。
皆さんが『FUNDBOARD』の開発に関わりはじめたのはいつ頃からだったんですか?

江口:この中では私が一番早く、2018年2月に入社しました。ビジネスサイドの担当としてユーザーヒアリングや機能提案をしたりなど、まだプロトタイプの頃から代表の神先とともにプロダクトの認知を高めるための営業のようなことを当時はしていましたね。

川口:デザイナーの川口です。私は2018年の4月に新卒で入社しました。その頃には『FUNDBOARD』のデザインはほぼ完成していて、もうすぐリリースというタイミングだったので、それに向けたブランドサイトを作っていました。

池浦:エンジニアの池浦です。私も2018年の4月に川口さんと一緒に入社しました。大学卒業後に自動車メーカーで営業を経験したのちにエンジニアになりました。ケップルが3社目ですね。入社後はフロントエンド、バックエンド、その他、開発に関する細かい雑務も何でもしていました。『FUNDBOARD』のシステム面に関しては、入社した時点では基礎すら完成していないぐらいでした…。5月には最低限の機能を揃えたものが完成し、リリースに向けてプラスアルファで機能を追加していって8月に公開されました。最低限のところは現在CTOを務める山下がつくって、私はそこに各種機能を追加していったかたちですね。そして、リリース直後の9月に入社されたのが同じくエンジニアの大石さんです。

大石:どうも。エンジニアの大石です。私は2018年9月に入社しましたが、その少し前からインターンのようなかたちで週1~2日ペースで開発チームに参加し、リリースの少し前から『FUNDBOARD』に関わりはじめていました。前職ではネイティブアドと呼ばれる種類の広告を扱う会社で働いており、その頃に代表の神先からTwitterでメッセージが届いて入社に至ったという感じです。

池浦:たしか、神先さんのツイートをリツイートしたら急に声かけられたんだよね。

大石:そうですね。いきなり来たので、かなりビックリしました…w

△ツイッター経由でスカウトされた大石さん(シャイなので顔出しNG)


これまでの会社との違いや何か新しさを感じたことなどはありましたか?

江口:川口さんは新卒で入ってるから、ケップルが最初の職場ですよね。

川口:そうですね。当時のケップルはスタートアップが集まるイベントへも積極的に出展していたので、その時に使うチラシやパネルなどの販促物を最初の頃はつくっていました。

江口:もともと大学でもそういうことを勉強していたんでしたっけ?

川口:大学では展示会のポスターなど主に紙媒体のデザインをしていて、ケップルに入ってからウェブデザインを本格的にはじめました。

江口:紙とは違う、SaaSならではのプロダクトづくりの難しさってありますか?

川口:紙よりもウェブのほうがいろいろと考慮することが多くなりますね。紙だと決まったサイズの1枚の上で表現を完結できるんですけど、ウェブの場合は1ページのサイズが無制限となるため、様々な機能との組み合わせなどを考えながらレイアウトに一貫性を持たせるよう意識していました。また、企業向けのサービスなので実際のユーザーと会うことも少なく、ユーザーが何を考えているのか、セールスを担当する江口さんや神先さんなど聞くことで、ユーザーの状況を想像する必要がありました。

△ウェブデザインならではの難しさを知ったという川口さん


江口:大石さんが前職の時にエンジニアとしてつくっていたのはどんなものだったんですか?

大石:前職の内容を簡単に言うと、ウェブメディアの「おすすめの記事一覧」とかの中に広告が混じっていることがありますよね。あれを表示するシステムを運営していました。その中で「読者の画面にどういう広告を表示させるか」という部分を担当していたので、厳密にいえばシステムを開発しているわけではありませんでした。『FUNDBOARD』で大きく異なるのは業務に関わる機能を提供する点において、ユーザーがその機能をどう使うかを考慮しなくてはいけません。「こういう広告だったらクリックされるんじゃないか」とか「この文言でダメだったからこっちの文言に切り替えよう」といった効果測定をベースとした調整とは全然違うのかなと感じていました。

江口:同じエンジニアとして池浦さんはどうですか?

池浦:前職では社内向けのシステムをつくることが多かったです。to Bとして社外のお客さんに向けたプロダクトをつくるのは初めてでしたね。


『FUNDBOARD』はリリース後も様々な機能の追加・改善を繰り返してきましたが、その過程で苦労したことはありますか?

池浦:苦労した点でいうと、社内に確立した技術・経験を持つプロフェッショナルなエンジニアがいなかった…というのは大きかったかなと思います。私、大石さん、江口さん、川口さん、みんな20代前半でまだまだ経験が浅い状況で、神先さんを除いては業務委託の皆さんしかプロダクトのことをよく分かっていないような状態でした。その点では開発のスピード感も出しにくく、改善施策を回すこともできなかったので、今思えば不自由さが凄かったんじゃないかなと。

大石:池浦さんの言うように、最初は社内の開発力が弱くて外部依存度が高かったのですが、最近はシステム・デザインともに社内で内製できる状況になってきています。投資についてみんなほとんど知らなかった状態から、業務を通じてそういった知識も備えてきた人たちがどんどん出てきて、チームとして強くなりつつある感じですよね。

江口:最初は投資家の業務も深く理解できていなかったから、開発した機能の差し戻しみたいなことも結構ありましたもんね。

池浦:当時はわからない部分が多かったですからね。タスク管理などの一般的に想像しやすいサービス内容とは違って、一般の方では知らない業界に向けたソフトウェアをつくるという点では非常に難しいことばかりでした。あの過程があったからこそ得た経験というのもあると思いますけど。

江口:そういう意味ではポジティブな思いだけでやれてきたわけでもない、大変さは結構ありましたよね(苦笑)川口さんはどうですか?

川口:たしかに業界のことは以前よりはイメージできるようになってきていますね。今はその点よりも、デザインについて相談できるポジションの人が社内にいたらいいなという気持ちがあります。

江口:苦労もありながら、外部メンバーに助けられここまでたどり着けましたけど、今後さらに強いチームをつくっていかなければいけないと思っています。池浦さんは今後の開発チームをどうしていきたいと考えていますか?

池浦:現在は私が開発部のマネージャーを担当しており、今後の開発組織についてこれからメンバーみんなと一緒に考えていくべきところです。基本的には今後も少数精鋭でやっていきたいと思っています。ただ、川口さんがおっしゃったように相談しにくいことがあるとか、エンジニアだけが集まっているような環境では成長にはつながらないと思うので、少数でも多種多様なクリエイターが集まるチームにしていきたいですね。少数精鋭がいいとした理由は、『FUNDBOARD』を3人ぐらいで作っていた頃が一番スピードが出ていたと感じているからです。一度、多くの人数をまとめて、プロジェクトマネージャーが管理するという体制を構築してみたのですが、開発が遅くなってしまいました…。プロダクトが増えれば全体を統括するポジションも必要かもしれませんが、プロダクト単位の開発チームはセルフマネジメント前提で作っていこうと考えています。


続いて、皆さん一人ひとりの視点から『FUNDBOARD』が3年間でどう変わってきたかについて、感想を伺えればと思います。

大石:システムという観点で言えば、当然、機能は徐々に増えていくので複雑性も増していきます。それらに伴い、テストの時間もどんどん増えていますね。サービスという観点から言えば、当初は案件名、所在地、担当者、その投資案件に紐づくファイル管理といったデータ管理という側面が強かったですが、現在はデータを管理するだけではなく、それを出力して報告資料としてどう使うかといったアウトプットを想定したサービスに変わっていっているような気もしますね。

池浦:3年経った『FUNDBOARD』は「築35年のマンション」っていう感じですね。

川口:どういうことですか?

池浦:度重なるリノベーションを繰り返してきた中で、「あの時のリノベがあったからこそ、今こうできてる」とか、逆に「あの時のリノベがなかったら、こうできていたのに…」とか、良い意味でも悪い意味でも歴史を積んできたサービスということです。使い続けてくれるユーザーのために価値を提供し続けようと模索してきた結果、こうして3周年を迎えられたのかなと思います。一方でリリースから3年間経ってみて、そろそろフルリノベーションをするべき時なんじゃないかともエンジニアとしては感じているところです。継続的にサービスを伸ばしていくためには思い切った変化も必要かもなと感じている段階ですが、江口さんから見るとどうですか?

江口:『FUNDBOARD』のようなビジネス向けのソフトウェアを作っていくことは本当に難しいし、奥深いなと感じています…。『FUNDBOARD』については、当初はシンプルな機能を想定していましたけれど、実際にリリースしてユーザーの方々からフィードバックをいただくと、業務要件の関係からどうしても複雑になってしまう部分がありました。そういう意味では改めて『FUNDBOARD』を作り直せるとしたら、今とは少し違ったアプローチをする部分もあるかなとは思いますね。この経験をどう生かしていくかが、今後の開発組織において重要だなと考えています。

池浦:投資業務への理解も含めて「どういう設計にすれば、よりパフォーマンスが発揮されるか」など、3年前の我々では分かっていなかったことはどうしてもあります。ユーザーに価値を届けるために全体を見直すということはポジティブに捉えてます。

江口:最初は知らないことが多い状態からはじまり、ここにいるメンバーを中心に組織として、個人としてそれぞれが多くのことを学んできました。苦労したことも多かったですけど、それによって得られた結果があるのかなと思います。デザイナーやエンジニアの皆さんは実感しにくいかもしれませんが、よくSaaSで言われるチャーンレート(解約率)では非常に低い数値を継続できています。現場で実際に提供してくれているカスタマーサクセスのメンバーもそうですけど、まずここのメンバーがいなければそれは成し得なかったことなので、自信を持っていいところだと思います!


△「FUNDBOARDは築35年のマンションだ」と語る池浦さん


今後のビジョンの話までしていただけましたね。

江口:こういう振り返りをすると「あのときこうしておけば…」みたいなことを思い出してしまって、それを活かせる次のことを考えたくなるんだと思います(笑) 皆さん逆に「これ良かったなあ」と思うようなことはありますか?

池浦:これはto Bのスタートアップだからこそだと思いますが、「この機能があったからこそ大企業が導入してくれた」など、自分が作った機能が直接売上に繋がったときにはエンジニアとして貢献した実感が凄いですよね。

江口:なるほど。ビジネス側も初期の頃は「この機能があったら導入していただけますか?」といったようなコミュニケーションをしていました。

池浦:江口さんも20台半ばぐらいでかなりの大企業に営業をしたりして、いい経験になったんじゃないですか?

江口:そうですね。なかなか前職ではお会いできないような業界やレイヤーの皆さんから直にフィードバックをいただきながら開発できた経験は稀有なものだと思います。大石さんはどうですか?

大石:『FUNDBOARD』は特定の業種に特化したいわゆるVertical SaaSと言われる領域のサービスですが、こういうものは世の中にもまだ多くはないので、そういったプロダクトを開発できたのは良かったです。顧客向けの専用クラウドを扱うのもシステム的にはやや珍しいですし、そういった特殊な経験が『FUNDBOARD』でできたのは自分のエンジニアとしての糧になるのかなと思います。

江口:川口さんはどうですか?

川口:私はウェブデザインの初心者でしたけど、自分の作った機能や考えたデザインをお客さんに触ってもらうのは凄くいい経験でした。いただいたフィードバックをもとに改善していると、サービスはお客さんと一緒に作ってるんだなぁと実感できます。どんどん新しくなっていくサービスにお客さんがついてきてくれて嬉しいというのと、フィードバックをいただけてどんどん一緒に良いサービスを作っていくという流れがすごくいいなと思いました。

江口:うん。すごくいい話。

△感動する江口さん


開発チームは少人数で運営されていますが、チーム内のやりとりで思い出されるエピソードは?

江口:個人的に印象的なのは、大石さんが入社された直後に開発した機能があるのですが、最終的にその機能は閉じることになってしまったんですね。その時点で開発したことは間違っていなかったのですが、長期的にみると、その機能を開発したことは判断ミスだったな、と振り返って思います。最初はエンジニアメンバーにも必要性を説明してつくってもらったのですが、一年半ほど経ってその機能を閉じざるを得なくなったと説明した時には大石さんも残念そうで申し訳なかったなと……。

大石:私としては、閉じるべき時に閉じるという正しい判断がなされたので良かったなと思いますよ。

江口:そう言ってもらえると救われます。


機能を閉じざるを得ないというのはどういう事情なのでしょうか?

江口:その機能が残ってることでユーザーにとって紛らわしくなったり、データ入力を間違いやすくなったりすることを避けるためです。ユーザーを迷わせないために不要な機能は閉じるべき、という判断ですね。また、機能を提供する以上はメンテナンスを続けなくてはいけないため、残すことによる管理コストがかかってしまいます。

池浦:一貫して感じるのは、一朝一夕で思いついた機能はなかなかうまくいかないということです。しっかり考えて、複数のユーザーにも聞いた上で必要かどうかを判断することが重要だと思います。


最後に、チームとしてコロナ禍で変わったことなどはありますか?

池浦:大きく変化したというわけではないですが、リモートワークが中心になった中で、それぞれのテキストコミュニケーション能力は上がっているんじゃないかなと思います。聞きたいことをテキストで整理して伝えるという能力が養われて、それを読み解く力も強化された気がします。その点では川口さんとかすごく成長した印象があります。リモートワークがはじまって間もない昨年の夏頃は、なにか質問があると「通話良いですか」ってすぐ連絡が来てたけど、最近はほとんどテキストで完結していて、そこらへんの能力がすごく上がったんじゃないかなと感じてます。

川口:そう思ってもらえて良かったです。テキストでのやりとりだと入力しているうちに頭の中が整理されて「やっぱり大丈夫だな」となったり、逆に「これも聞かなきゃ」と思えたりできますね。

江口:一方で、たまには顔を合わせてコミュニケーションをしたい気持ちもありますね。コロナ前はマンスリーで外部メンバーの皆さんも含めて集まっていました。ああいう機会も必要だと思うので、コロナが落ち着いていく中でまたやりたいなと感じています。

神先、若手チームと『FUNDBOARD』の開発初期からケップルに関わってきたメンバーたちからの開発秘話はいかがでしたか?ケップルのプロダクトに興味をお持ちいただけたら、下記のリンクからぜひお気軽にご連絡くださいね。皆さんとともにスタートアップマーケットの発展にチャレンジできること、楽しみにしています。

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