1
/
5

【気になる話題】顧客と新たな関係性を構築して新規事業を創出する「コンソーシング」って何?(後編)

IT業界出身のフリーライター・ゴウトが、
気になるトレンドやテーマをピックアップしてお届けします。

これまでの当たり前が当たり前ではなくなった2020年。テレワークの加速やジョブ型雇用に注目が集まるなど、働き方は急激な変化を遂げています。
「この変革期をチャンスとして捉え、ポジティブにチャレンジできるか否かが次なる時代を切り拓く鍵になる」と主張するDXコンサルティングファームKeepAlive株式会社は、DXによる新規事業創出の新たなソリューション『Consourcing(コンソーシング)』を発表しました。DXが叫ばれる今、興味を惹かれるテーマです。


コンソーシングのゴールはクライアントが「能力を得る力を得ること」

前編では、IT業界のあらましとDXを進める中で事業会社が直面している課題についてざっとご紹介しました。
その課題解決のソリューションとしてKeepAliveが提唱するのが、「DXによる新たなビジネスモデルを内製で立ち上げるために、作業の属人化を排除し自社内にナレッジ・ノウハウを蓄積する仕組み」であるコンソーシングです。

具体的には、どのような方法なのでしょうか?
まずは「テックカンパニーとして保有すべき“能力”をどのレベルまで得るか」を策定します。
ちなみに能力は、事業開発・UXデザイン・データ分析などDXに必要とされる領域に分類されています。
到達するべきゴールを設定したら、どの順番で能力を獲得していくかのロードマップを作ります。

策定したロードマップに沿い必要なフェーズに必要な能力を持ったKeepAliveの人材が入り、トライアルとしてプロジェクトを回します。ここでいう“プロジェクトを回す”とは、KeepAliveが作った“標準化されたプロセス”を実行することです。
DX人材としての成長をシミュレーションするので、ロードマップによっては新入社員の立ち位置からスタートすることもありえます。
こうして、「実際に新入社員がプロジェクトに加入しても、同じように能力を得てプロセスを遂行できる」というように再現性が担保された時点で、次なるステップのKeepAliveの人材に交代します。
こうしてKeepAlive側は人材交代を繰り返し、顧客側はインターナルの社員を徐々に増やしていきます。最終的にはKeepAlive側の人材はいなくなると同時に、設定した未来の姿に到達しているイメージです。
KeepAlive側が提示するのは、内部要員の平均的な単価。つまり、コストとリスクを抑えながらアウトソースとインソースの合間を埋めるのがコンソーシングというわけなんですね。


コンソーシングとはインソースでもアウトソースでもない協創型ビジネス

コンソーシングは「DX人材育成の再現性を担保する」というこれまでにない構想です。
成田氏は「優秀な人材を育てるというHR系のプランとはコンセプトが違います。フォーカスするのは、あくまでもテックカンパニーに必要な役割であり能力。それらを”素因数分解”してコンサルティングし人的リソースの提供まで行い、顧客の新規事業の内製化を支援することが目的です」と話していました。

なるほどなーと思うと同時に、コンソーシングを成功させるには能力と役割をいかにきちんと「素数化」できるか、そして各ステップの完了をどう判断するかがポイントだと感じました。能力や役割は数値化・可視化しづらい要素だけに、どうやって精緻に判断するのか。その評価を行う人(CMGコンサルタント?)の判断基準も「素数化」してKeepAlive内で共有できないと、それこそ属人化やブレが生じるのではないかと感じました。
もちろん様々な課題は織り込み済みでしょうし、絶賛ブラッシュアップ中だと思います。

Consourcingの”Con”は、”共に”という意味を含みます。共生、共有しながら企業間で共に成長を目指すというコンセプトがベース。DX推進にこういうアプローチの仕方があるんだと驚きました。
とはいえ、まだまだ理解が追いついていないのも正直なところです。情報をアップデートしながら、理解を深めていきたいと思います。



------------------------------------------------------------------------
【プロフィール】
ゴウトナオ(ライター)
インフラエンジニアとして長らくIT業界で勤務後、専業ライターに転身。最前線で活躍するビジネスパーソンへのインタビューを数多く行う。アートとおつまみと銭湯が好き。小学生二児のおかんライター。

KeepAlive株式会社では一緒に働く仲間を募集しています
同じタグの記事
今週のランキング
このストーリーが気になったら、直接話を聞きに行こう