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さまざまな手段で“愛すべき食”を広める──グッドイートカンパニーのPMで働く“楽しさ”と“やりがい”

この記事は2022年11月18日に弊社noteに掲載した内容となっております。

日本中の“愛すべき食”を集め、世の中に広めていく──その実現に向け、グッドイートカンパニーではコミュニティ型ECサイト「GOOD EAT CLUB」の展開に加えて、“愛すべき食”を実際に体験できるイベントの開催にも力を入れています。

これまでに、「愛すべき食を未来へつなぐ」ことをテーマにしたカフェ&マーケット「PUBLIC HOUSE Yoyogi Uehara」で、全国から名店の冷凍カレーが集まる特別イベント「FROZEN CURRY FESTIVAL」を開催。また、朝に食べる水餃子「おはぎょうざ」や、パンラボを主宰する池田浩明さん監修のオリジナルカレーパン「カレーパンの正解」のポップアップイベントを開催したほか、最近ではクリーマが主催する「Creema YAMABIKO FES 2022」のフードエリアに出店しました。

こうしたイベント系の企画をPM(プロジェクト・マネージャー)として、複数の部署と連携しながら形にしていっているのが、吉田侑司さんです。前職では、大手広告代理店で、ナショナルクライアントを中心にブランドエンゲージメント施策のプロデュースやプランニングを担当していました。

そんな彼が、なぜグッドイートカンパニーに参画することにしたのか。また、PMとして働く楽しさをどこに感じているのでしょうか。話を聞きました。

▼目次

  • 視覚と聴覚だけでなく、味覚や嗅覚も使って体験を設計したい
  • スペシャリストの力を引き出す、PMとしての“こだわり”
  • 今後は生産者側の課題解決にも取り組んでいきたい

視覚と聴覚だけでなく、味覚や嗅覚も使って体験を設計したい

──グッドイートカンパニーに入社することにした経緯は何だったのでしょうか。

吉田:入社するまでは、お菓子メーカーとプログラミング学習アプリをつくったり、テレビ局と一緒にAI野球解説者を開発したり、国際的なスポーツイベントでは競技会場で使う映像をつくったりしていました。約7年ほど働く中で、「やりきったな」という思いがあったんです。

もともと、自分が新卒で就職活動に取り組んでいたタイミングで国際的なスポーツイベントの東京開催が決まり、そのときに「何かしらの形で関われたらいいな」と思っていました。そういう意味では、仕事を通して関わることができ、目標を達成できた感覚がありました。

また、大きい組織でもあったので、自分の5〜10年後の姿は5歳、10歳上の先輩の姿からイメージできる。どうしても今後のキャリアとその限界が見えすぎてしまう部分もあったんです。個人的には新しいことにどんどん取り組んでいきたいという思いが強くあり、次のステップに進むことに決めました。

──さまざまな選択肢がある中、なぜ​​グッドイートカンパニーだったのでしょうか。

吉田:さまざまなプロジェクトに関わってきましたが、そのほとんどはテレビやスマートフォンの中など二次元の世界を舞台にしたものが多かった。自分の中で、視覚と聴覚の表現しかやってこなかったな、という思いがあったんです。

視覚と聴覚だけでなく、味覚や嗅覚なども踏まえた上で一連のクリエイティブや体験を設計できるのは「食の領域」しかないな、と考えました。そこが他にはない面白さだと感じましたし、何より自分自身が食べることが好きだったので、まず食に興味を持ちました。

そうした中、知人の紹介を通してグッドイートカンパニーで働くメンバーと知り合い、話を聞いたところ、自分のやりたいことと目指す方向がマッチしているなと思いました。「食」という生活にはなくてはならないものの体験をより良くすることで、生活をより良くしていきたい。そう思って、グッドイートカンパニーへの応募と入社を決めました。


──前職と比較すると、組織の環境など整っていない部分もあると思います。そうした点は転職するにあたって気にならなかったのでしょうか?

吉田:むしろ、自分は環境が整いきっていないフェーズの会社で働きたいと思っていました。前職もプロジェクトごとにチームを組んで働いていたので、あまり“組織”という感じはなかったんです。毎回新しいチームで、新しい課題の解決に取り組んでいたこともあり、自分の中で「決まったことをやるのがあまり得意ではない」という感覚もありました。実際、転職活動では大手IT企業も選択肢として検討していたのですが、「◯◯チームで◯◯の仕事をする」といった感じで取り組む仕事の範囲が決められている傾向があったので、自分には合わなさそうだなと感じました。

そうではなく、「方向性さえブレなければ何でもやっていいよ」という環境の方がパフォーマンスを発揮できそうだと思ったんです。また、やることが無限にある方が自分の性質にも合っているし、これまでのキャリアを生かせる。そういう意味では、個人的にはグッドイートカンパニーの環境は非常に魅力的だと感じました。


スペシャリストの力を引き出す、PMとしての“こだわり”

──現在、どのような仕事に取り組んでいるのでしょうか。

吉田:幅広くさまざまなことに取り組んでいるので、説明が難しいですね(笑)。まずは商品開発があります。具体的には、餃子超人のオガサワラガクさん、餃子のかわしもさんと共同で炭水化物・肉・野菜が一度に摂取できる水餃子「おはぎょうざ」を企画するなど、Tabebito*さんとの商品開発に加えて、最近ではパートナーさんの既存商品のOEM生産にも取り組んでいます。

*Tabebito…食を知り尽くした、GOOD EAT CLUBのフードセレクターのこと

そのほかには、イベントの開催があります。例えば、前述の「おはぎょうざ」は“朝に餃子を食べる”という新しいカルチャーの醸成にも取り組んでいる商品です。そのため、ただ単にオンライン販売するのではなく、実際に朝の時間帯に対面で販売するイベントも開催しました。こうしたカルチャーづくりのためのイベントの企画を考え、他のチームのメンバーと一緒になって形にしていき、最終的に「PUBLIC HOUSE Yoyogi Uehara」で開催しています。


                おはぎょうざ当日の店頭での様子

また、GOOD EAT CLUBは「PUBLIC HOUSE Yoyogi Uehara」という実店舗を持っており、そこが他のECサイトにはない強みになっています。その強みを生かしてマーケティングチームと一緒に店舗の棚の開発をしているほか、さらには新しい技術を使った新規事業の立ち上げにも着手するなど、幅広くいろんなことに取り組んでいます。

──グッドイートカンパニーで働くにあたって、吉田さんが大切にしているポイント、こだわっているポイントは何かありますか?

吉田:「思いやり」ですね。入社してから約9カ月ほど働く中で、改めて自分はさまざまな専門性を持ったメンバーたちに助けられているな、と感じています。イベントの開催も自分ひとりでは絶対に実現できていません。自分自身は何かのスペシャリストではないからこそ、その道のスペシャリストに寄り添って、気持ちよくプロジェクトを進められるようにすることを意識しています。具体的には前職での経験をもとに、各部署の大変さも理解した上で当事者意識を持ち、どうしたら実現できるかを一緒に何度も考えていくという感じです。スペシャリストたちの力を借りつつ、一方で自分はプロジェクトメンバーに対して、きちんと形にして「世に出す」部分を責任を持ってやり切ることを何より重視しています。

──実際にイベントの開催や商品開発を進めるうえで大変なことはありましたか?

吉田:GOOD EAT CLUB自体がまだリリース直後の発達段階のプラットフォームで、実績も乏しい状態だった頃に、社外の方々に「GOOD EAT CLUBと一緒にやるプロジェクトを実施するメリット」を理解してもらうのが、なかなか大変でしたね。前職では会社の看板が大きかった分、改めて自分の力量が試されているなと感じました。


今後は生産者側の課題解決にも取り組んでいきたい

──今のフェーズのグッドイートカンパニーに入るやりがいはどこにあると感じていますか。

吉田:優秀なメンバー、資金力、働く環境など、グッドイートカンパニーはたくさんの武器を持っているにもかかわらず、まだ試行錯誤段階で上手く戦えていない。すごく珍しい環境だと思います。優秀な人がいて、資金がある状態の中、さまざまなチャレンジができる。これがこのフェーズのグッドイートカンパニーに入る魅力だと思っています。

種のままのアイデアがたくさん転がっているので、その種からいかに花を咲かせることができるか。種を使って何かができるかを楽しみながら考えられる状態にあるので、(良い意味で)ワガママで野心があったり、うまく会社を利用できたりする人にはすごく良い環境だと思います。

──吉田さんはどういう人と一緒に働きたいですか?

吉田:バランス感覚と責任感がある人ですね。PMはいろんな職種の人と横断的に仕事をしますし、社外の方々と良好な関係性を築きプロジェクトに巻き込んでいくことが求められます。そういった意味で、バランス感覚がある人が好ましいです。また、先ほども話したように、きちんとプロジェクトを形にすることがPMには求められるので、自分が担当するプロジェクトに責任を持って最後までやり切れる人と一緒に働きたいです。

──最後に今後、挑戦していきたいことを教えてください。

吉田:自分は食の領域の知見がなかったので、まず入社から半年は社内の課題をとにかく解決していき、基礎知識などを身につけることを心がけてきました。実際に働くことを通して、食の領域の課題もたくさん見えてきました。現在、GOOD EAT CLUBは「美味しいものを見つけたいけど、見つけられない」という消費者側の課題解決に注力しています。

その課題解決も重要ですが、自分は生産者側の課題の方が大きいなと思うこともあります。薄利多売のビジネスモデルになっており生産者側が儲からず、製造コストや輸送コストの問題などもある。さらには、需要と供給のバランスを取るのが難しく、生産が追いつかない場合もあれば、生産しすぎて余ってしまう場合もある。そうした生産者側の課題解決にも、グッドイートカンパニーとしてアプローチしていけたらと考えています。その課題が解決できたら社会的にも大きなインパクトを残せるのではないか、と思います。

また、自分は農家の新しいモデルケースにもなりたいと思っています。祖父が米農家だったこともあり、昔から「農業をやりたい」という思いは漠然とありました。いま、農家に対して多くの人は「稼げない」「大変そう」というイメージを持っているはずです。もちろん農業の仕事だけで稼ぐのは簡単ではないからこそ、自分がグッドイートカンパニーで働きながら一定の収入を得つつ、農業をやる。そうすることで、持続可能な農業、農家のあり方というのも模索していければいいなと思っています。


ラボキッチンのメンバー 左から、吉田、CAFE COMPANY 武野さん、中村シェフ、CAFE COMPANY 小澤さん



グッドイートカンパニーについて
株式会社グッドイートカンパニーは、20年来「WIRED CAFE」を始めとするカフェ運営を通して コミュニティ創造を行ってきたカフェ・カンパニーとNTTドコモとが、資本・業務提携を通して 新たに設立された企業です。 「GOOD EAT CLUB」は、飲食店・料理人・生産者・食品加工業者・食の探求者たちと作る、食のコミュニティ型ECです。 「LOVE & EAT〜 愛すべき食を、未来へつなぐ ...
https://goodeatcompany.notion.site/6264997ccfcd4777b50944baf5ea4ea0
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