この記事は2022年10月21日に弊社noteに掲載した内容となっております。 1人体制から、3人によるチーム体制へ──2022年6月に新しいメンバーが入社したことをきっかけに、フロントエンドチームが発足。それにより、 GOOD EAT CLUB のグロースにおいてフロントエンド開発が担う役割も増えているほか、より効率的な開発環境の実現を目指すべくフロントエンド分離など技術的なチャレンジにも取り組んでいます。
3人によるチーム体制になったことで、フロントエンド開発にどんな変化が起きたのか。また、今のフロントエンドチームの面白さや可能性、今後取り組んでいくべきことについて、フロントエンドチームのkeitaさん( @KeitaBangkok )、ziさん( @Ryozi_zi )、hitoshioさんに話を聞きました。
▼目次
3人によるチーム体制になったフロントエンドチーム チームメンバーから見た「フロントエンド開発の現状」 いま、フロントエンドチームに入る楽しさ・可能性とは? 3人によるチーム体制になったフロントエンドチーム ──まず最初に、これまでのフロントエンド開発の体制を教えてください。 keita :自分は2021年4月に1人目のフロントエンドエンジニアとして入社し、そこから約1年ほど“1人体制”でフロントエンド開発に取り組んできました。
PM(プロジェクトマネージャー)から依頼されたタスクに関してはスケジュール通りに対応できていて、サービスのグロースに関わることはできていると感じる一方で、フロントエンドエンジニアとして「サービスのここを改修したい」「開発環境を見直したい」という部分にまでは、なかなか着手できていなかったんです。個人的には、目の前のタスクへの対応が中心になってしまっているのが課題だな、と感じていました。
そうした課題を抱える中、2022年6月にziさん、hitoshioさんがフロントエンドエンジニアとしてグッドイートカンパニーに参画してくれて、フロントエンド開発が3人のチーム体制になりました。現在、PMから依頼されたタスクにも対応しつつ、技術的なチャレンジにも取り組むことができ、多方面でフロントエンドの開発環境が改善されていると思います。
──2人がグッドイートカンパニーに入社した経緯を教えてください。 hitoshio :自分は今までtoB向けの開発しか経験していなかったこともあり、toC向けの開発を経験してみたい、という思いが強くありました。その中で、グッドイートカンパニーは実店舗を持っている点が面白いなと思ったんです。また、選考の過程でエンジニアのメンバーと話をしてみると面白い人が多く、なおかつ技術力も高い人たちが集まっているイメージだったので、そういった環境にも魅力を感じ、入社することを決めました。
zi :自分はもともと、バックエンドエンジニアとしてキャリアを積んできていたのですが、個人的にはフロントエンドエンジニアのキャリアも積んでいきたい、という思いがありました。そうした中、高校時代からの友人から「カジュアル面談だけでもどう?」と声をかけてもらったのが、グッドイートカンパニーに興味を持ったきっかけです。
そこから話を聞いていく中で、フロントエンドエンジニアとして働けるのは大前提として、技術的に新しいものをキャッチアップしていく文化や社風に惹かれていきました。また、hitoshioさんと重なる部分でもあるのですが、自分もこれまでtoB向けのウェブアプリを開発していたこともあり、toC向けの開発に興味があり、その点でもグッドイートカンパニーは魅力的な環境だと思い、入社することにしました。
ziさん
──入社後のイメージは何か変化などありましたか? hitoshio :優秀なエンジニアが多い、という入社前のイメージは変わっていません。実際に働く中で、toB向けの開発とは異なるtoC向けの開発ならではの視点などに戸惑う部分もあるのですが、個人的には良い経験ができているなと感じています。
zi :自分はそれまで上流工程から下流工程に沿って開発を進めるウォーターフォール型開発での経験が多かったのですが、グッドイートカンパニーはアジャイル型開発で進めています。開発の進め方が異なるので、今はアジャイル型開発に慣れようとしているところですが、ウォーターフォール型開発とは違って、開発のスピード感に驚いています。
──フロントエンド開発が3人体制になり、どう変化を感じていますか? keita :売上促進するためにグロースタスクに取り組めていることに加えて、フロントエンド分離のプロジェクトも進めることができています。今まではバックエンド開発の環境の中にフロントエンドも含まれている形だったのですが、3人体制になったことでバックエンド開発からの分離を進めているところです。よりスピード感を持って開発に取り組める環境への移行のほか、各タスクの開発もスムーズになっていて、人数が増えたメリットを感じています。
チームメンバーから見た「フロントエンド開発の現状」 ──フロントエンドチームの立ち上げにあたり、どのような点を意識されたのでしょうか? keita :2人が入社したタイミングでは導入タスクを用意し、最初の1週間は毎日1on1を実施しました。その1on1では、フロントエンド開発に関する質問はもちろんのこと、会社に関する質問にも答えていき、会社のカルチャーや雰囲気にも慣れていってもらいました。
それらを踏まえた上で、「フロントエンド開発に関する3人の知見を共有したい」ということで、今は週1回のフロントエンド定例会を実施しています。一部、バックエンドエンジニアにも参加してもらっているのですが、その定例会ではフロントエンドとバックエンドで共通する課題を洗い出し、メンバー内で相談事項を共有しています。また技術的な知見を共有するための技術書の読み合わせもすることで、チーム感を高めています。
zi :今のフロントエンドチームの良い点は、それぞれのメンバーの興味分野や得意分野がそれぞれ少しずつ異なっている点です。そのため、お互いに良い刺激が得られます。また、フロントエンド定例会での読み合わせにおいても、お互いの興味分野から気になる技術記事や技術書を出しているので、苦手な分野を補完し合えたり、新しい気づきを得られたりして、すごく楽しいです。
hitoshio :ziさんが話したように各メンバーのバックグランドが少しずつ異なるのが、このチームの良い点だと思います。例えば、自分はマークアップの実装経験がなく苦手だと感じているのですが、keitaさんはマークアップの実装に強みを持っています。また、バックエンド開発に関してはziさんが知識を持っています。3人とも少し異なる特色の強みを持っていて、悩みを相談しに行くといろんな視点から知見が得られてありがたいな、と感じています。
hitoshioさん
keita :hitoshioさんはReactという開発フレームワークに強みを持っていて、よくReactに関する相談に乗ってもらっていて、すごく助かっています。
──現在、フロントエンドチームはどのようなことにチャレンジしていますか? keita :技術的なチャレンジとして取り組んでいるのは、先ほどもお伝えしたフロントエンド分離です。バックエンド開発から分離し、フロントエンドで改修しやすいようにするべく移行を進めているところです。具体的には、今まではRuby on RailsやVue.jsというフレームワークで開発を進めていたものをReactに変えようとしています。
そのほか、日々の仕事としてはサービスの売上を促進するためのグロースタスクに取り組んでいます。タスクの内容についてはマーケターを中心に決めているのですが、フロントエンドのメンバーでもスペックを精査しながらタスクへの対応を進めています。
──その一方で、現状の課題についてはいかがですか? keita :今はまだメンバーが3人ということもあり、それぞれが個人プレーのような形で仕事を進めてしまう状態にもなりがちですが、今後より相互のタスク理解も進んでいくと、よりチーム感が出せるようになるのではないかと考えています。
また、フロントエンド分離を実現することで、さまざまなタスクをフロントエンドのみで完結できるようになるメリットがある一方で、バックエンドチームとのコミュニケーションが減ってしまう側面もあります。その結果、フロントエンドチームの仕事が属人化してしまう恐れもあるので、今はフロントエンドの開発に関するガイドラインを作成し、それをエンジニアチーム全体で見られるようにするなどの工夫をしています。
keitaさん
──また、GOOD EAT CLUBのプロダクトとしての課題感はありますか? keita :自分は前職からデザイン面でのバランス感などユーザー視点を前提に開発に取り組んできたのですが、今のGOOD EAT CLUBはまだ全体のデザインを統一しきれていない印象です。そのあたりはデザイナーと連携しながら、今後改善していければ、と思っています。
zi :個人的には今のままでは、GOOD EAT CLUBがやや面白味のないサービスになってしまう可能性も少なからずあるように感じているので、より“GOOD EAT CLUBらしさ”と言いますか、独自性や尖った部分を積極的に見出していけたらと思っています。それを踏まえた上でフロントエンドの立ち位置から、こういうUI/UXにすると魅力が伝わりやすいなど、面白いECになっていく過程をサポートしていきたいです。
hitoshio :もっと使いやすいサイトにしていきたいですね。サイトのパフォーマンスが良いとはまだ言い切れなかったりするので、そういった点からも改善していきたいと思います。またziさんの言葉に補足すると、「これだ!」という目指すべき理想的なブランド像が見えてくると、開発面でもより統一性を持って取り組めるようになるとも考えています。
いま、フロントエンドチームに入る楽しさ・可能性とは? ──現在のフロントエンドチームに入る楽しさはどこにありますか? zi :先ほどから話に出ているフロントエンド分離ですが、まだ決め切れていない開発上のルールが多く、議論すべきポイントがたくさんある状況です。週に何度か議論するタイミングがあり、そうした議論に参加することができて、自分の考えをきちんと共有して仕組みづくりに取り組んでいける機会が多くあるなと感じています。そこが楽しいポイントです。
keita :新規の意思決定ができる場面が多いのが魅力だと思います。フロントエンド分離が進み切ってしまうと、後から参画した場合、他の誰かのコードを真似してつくるのがベースとなる可能性があります。今のフェーズで入ることで、自分が出したアイデアが後々の開発の設計にも反映されやすいのではないかな、と思います。
hitoshio :新しい技術を取り入れていくことに前向きな組織であることを前提とした上で、それでもまだまだフロントエンドチームには手がつけられていない、改善すべきものがたくさんあります。そこに取り組めるのが楽しい部分だと思います。
──どういう人と一緒に働きたいですか? keita :技術的なキャッチアップに前向きな人ですね。単純にタスクをこなしているだけでは最新の技術に置いていかれてしまうので、さまざまな形で新しい技術をキャッチアップしていける方が実務にも役立ちますし、チームとしても良い循環になると思います。
zi :自分の中に芯を持っていて、きちんと議論の中で意見をぶつけてくれて、お互いの意見を尊重し、より良いものを一緒に作っていけるような人と働きたいですね。
hitoshio :自分のつくったものに責任が持てる人がいいと思います。アジャイル型開発は小単位での「実装→テスト実行」を繰り返すので、開発において不具合が発生する可能性もあります。その可能性を鑑みると、開発するもののレベルも高くないといけないので、開発するものへの責任感がある人がいいな、と思います。
──最後にグッドイートカンパニーのフロントエンドとして、今後どうしていきたいか教えてください。 keita :グッドイートカンパニーはさまざまなバックグランドのメンバーとコミュニケーションをとる機会が多くあります。それらを通してそれぞれのエッセンスを吸収するからこそ出せるアウトプットがあるはずなので、実践していきたいです。
zi :toC向けのサービスは自分もユーザーになるからこそ、サービスを使っているときに抱いた違和感や課題を分解し、細やかに解決していけるエンジニアになりたいです。toB向けの開発ではユーザー目線に立ったパフォーマンス改善にまでなかなか手をつけられていなかったので、これからはサービスのパフォーマンスも高めていきたいと思います。
hitoshio :自分もziさんと同じで、toC向けのサービスとしてのパフォーマンスに注力しないといけないので、そこを中心に強化していきたいです。また先ほどもお伝えしたように、ブランドに沿ったエンジニアリングを意識できるとより良いサービスになると思うので、他チームとの連携・理解を土台に、それらを開発にも生かしていきたいと考えています。