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普通の薬剤師が、気づいたら薬局向けサービスのプロダクトマネージャーになっていた話

初めまして、薬局業務を見える化するデータプラットフォーム「Musubi Insight」のプロダクトマネージャーの齋藤です。今日は少しだけ僕についてのお話をしようと思います。

今回の記事は、日々悶々と過ごしている薬剤師の皆さんに向けた内容となっています。

カケハシに入社して4年ほど経ちますが、入社以前は約10年間、病院や薬局で薬剤師として勤務していました。今でこそ、プロダクトマネージャーやSaaSなどのIT用語もわかるようになりましたが、薬剤師として勤務していた時はITに関する知識が全くありませんでした。Excelを使うにしても、問診票のひな形を作成するために使う程度で、数式すら使ったことがありませんでした。

では、そんな僕がなぜMusubi Insightのプロダクトマネージャーになったのか?いくつか理由があるのかなと今は思っています。

薬局というハコを飛び出したこと。

薬局で働いている限り、プロダクトマネージャーになることはなかったと思います。もともと薬局の開業を検討しており、基幹システムをリサーチしていた際に知ったのがカケハシでした。Musubiについて代表の中尾から説明を受ける機会があったのですが、突然中尾が「うちに来ない?」と。数秒後には「うーん、いいですよ!」と返事をしていました。Musubiの商談をしていたと思いきや、気づけばMusubiを提供する会社に入社することになっていたのです(笑)

入社を決めた理由は2つ。
1つは、一薬局の薬剤師として働く以上に、テクノロジーの力を使って薬局業界全体をより良くする仕事に興味を持ったから。もう1つは単純に面白そうと感じたからです。

不安がなかったわけではないですが、現場薬剤師として10年間それなりの経験を積んできたので、「せっかくであれば新しいフィールドでチャレンジしたい」という気持ちの方が強かったですし、やってみてうまくいかなければまた薬局に戻ればいいと思っていました。とりあえずやってみるというのは、プロダクト開発における「fail fast」の考え方などにも通じるものがあったのかもしれません。

知之者、不如好之者。好之者、不如楽之者。

これを知る者は、これを好む者に如かず。これを好む者は、これを楽しむ者に如かず。
僕が好きな論語の一節で、おそらく小学生の頃からこの言葉を意識していました。楽しんで仕事と向き合った結果、いろいろなものが吸収できたと思っています。冒頭にも書いたように、はじめはExcelすらほぼ使えなかった人間が、いつの間にか、pythonというプログラミング言語を理解し、pandasというライブラリで分析を出来るようになったのも単に楽しくて仕方がなかったというのが根幹にあると思います。もちろんCTOやチームメンバーなどが優しくフォローしてくれたからというのもありますが、結局は本人が楽しんでやっていたからに尽きると思います。

カケハシには僕以外にも薬剤師メンバーがたくさんいます。カケハシに入社する前からいろいろな活動をしている方や、薬局や病院以外で働いていた経験がある方も大勢います。むしろ僕みたいに薬局や病院のみで勤務していた人は少数派です。そんな僕が、プロダクトマネージャーという、薬局勤務時代には名前すら知らなかった業務をしています。

社内の多くのプロダクトマネージャーはIT畑の人たち。薬局の業務を知ることはできても、経験できないことが大半です。当たり前ですが、「知っている」と「経験している」には、途轍もない差があります。そのため僕にはこれまでの薬剤師経験を活かし、ドメイン知識を社内に提供する「ドメインエキスパート」としての役割も求められています。

担当しているMusubi Insightの開発では、実装する機能の検討と、その前段階として、pythonやSQLを利用してどのようにその数値を導出するかの調査も実施しています。Musubi Insightの特性上、導出する指標を決めるのにもドメイン知識が必要となるため、どのように導出するかのコミュニケーションをエンジニアとしっかり取らなければ、実装に思った以上に時間がかかってしまう場合もあります。

冒頭で話したように、僕自身カケハシに入る前からpythonやSQLが書けたのではなく、この辺のスキルはカケハシに入ってから身に着けたスキルです。どうやって身に着けたのか?についてはまた別の機会にお話できればと思います。

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