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「安定と運用を楽にしたい。それは、一生つづける仕事。」バックエンドエンジニア 月舘 - ジュニの中の人インタビュー#10

こんにちは!株式会社ジュニの広報のせきたです。「ジュニの中の人インタビュー」では、ジュニのメンバーを掘り下げる記事を不定期に発信しています。さて、第10回目は、前回プランナー/ディレクターの井上さんからの指名を受けた、バックエンドエンジニアの月舘(つきだて)さんです。

月舘さんは、エンジニア歴15年のベテランです。前職ではバックエンドエンジニアとして経験を積み、PMとしても活躍。2020年にジュニのバックエンドチームの設立と同時に入社して、現在1年4ヶ月が経ちました。大規模プロジェクトのメンバーとしてプロジェクトの土台を担う立場で活躍しています。

今回月舘さんのお話から、代表岡村さんをはじめ、ジュニに至るまでの出会いに”縁”を感じました。その縁とは何か、エンジニアを目指した背景、そしてジュニに入社した経緯、さらに目指す先を聞きました。

中学生からエンジニア一筋。新卒時の2つの出会い。

ー今の職種を志すきっかけと背景はなんですか?

子供のころからゲームが好きで、それが今の職種を目指したきっかけです。私が小学生のときはファミコン、スーファミの全盛期でした。特にFF3がお気に入りで熱中しましたね。「もっとゲームがしたい…そうだ!エンジニアになればゲームやりたいほうだいだ!」そんな邪なキモチがきっかけです(笑)結果的にゲームには携わってはいませんが、中学生の頃には将来の職業として明確にエンジニアを目指すようになりました。

その後プログラムの基礎となるC言語を工業高校で学び、さらに大学の情報システム工学科で応用を身につけました。当時、ITが面白くなってきた時代だったので、地元青森のIT系の企業に就職を決めたんです。その会社の入社前研修で人生に影響する出会いが2つありました。それは研修の講師の方と、プログラム言語のPHPです。PHPについては、エンジニア歴15年経った今でもPHPerと自称するほど好きな言語です(笑)その面白さを教えてくれた講師の方はまた別のタイミングで再会することになります。

ー気になりますね(笑)

新卒で入社した会社は地元青森の地域に根付いた会社で、業務システム開発を含め、LAN配線やプリンタ修理、営業などエンジニアとは違う領域の仕事も含めて幅広く経験しました。

就職して数年が経ち、やがて青森から東京に上京して転職したい。と選んだ2社目は、顧客に密着した業務システム開発を主にしていました。担当業務も同様で、エンジニアとしての経験を積んでいきました。業務システム以外にもポイントシステム、EC系サイトのスクラッチ構築、スマホアプリ開発なども時々行っていましたね。
実は2社目の会社は、1社目の入社前研修でPHPの講師の方が所属している会社だったんです。

前職で出会った縁と、ジュニのバックエンドチームがスタートするまで。

ー講師の方と2社目で再会したんですね!

はい。そこで再会がありつつ、代表の岡村さん、そして長い付き合いになるジュニに同時入社した、バックエンドエンジニアの橋本さんとも出会いました。岡村さんとは別の部署だったので、同じ会社の同僚としての交流を深めることは残念ながら無かったんですが、岡村さんはその当時からいつ寝ているのかわからない程ストイックな人という評判でした(笑)ちなみに橋本さんとは、同じバックエンドの部署で一緒に働いていました。気づけばもう13,4年の付き合いになりますね!

私自身は2社目で数年エンジニアとしてプレイヤーを経験した後、クライアントとの折衝、工数管理やチームマネジメントも行うPMのポジションになりましたが、プレイヤーとしての面白さをもっと感じたい。チャレンジしたいと、新たな場を意識するようになりました。

ーそして3社目がジュニになるんですね。

そうなんです。岡村さんが先んじて、私の所属する2社目から広告業界に転職後、転職先の会社から、CMSの構築やバックエンド業務の外注先として私が担当になったことで同じ仕事に取り組む機会ができたんです。その後岡村さんがジュニを立ち上げてからも引き続き外注先として取引があり、仕事ぶりを知ってもらった私と橋本さんに、新たに立ち上げるジュニのバックエンドチームに入らないかと声をかけてもらったんです。

私は、ジュニの仕事内容について業務を通じて知っていましたし、バックエンドチームがジュニに出来ることで一気通貫の強みが生まれ、ジュニとしても、自分自身にとっても仕事の幅が広がるということに魅力を感じました。たまたま橋本さんも転職を意識するタイミングだったので、揃ってジュニに入社することになりました。

案件のチームメンバーとして関われる楽しさとやりがい。

ー実際に入社してみていかがでしたか?

企画やフロントエンド側と前職で関わることはこれまでほとんどなかったんです。なので、やっぱりそこに新しさと面白さがありますね。今関わっている案件にライブ配信プラットフォームがあるんですが、技術の企画はプランナー、UIはデザイナー、フロントエンドは演出面、バックエンドはそのシステム。というように案件のチームの一員としてバックエンドが関われることが本当に楽しいです。

ージュニのワンストップの強みはなんでしょうか?

20人規模の会社で企画から開発まで対応可能であるとともに、ジュニの社風でもある職種関係のない風通しの良さが、案件に対するスピード感と、各自の当事者意識の高さから良いクオリティを生み出しているのだと感じています。それが強みですね。実際、物理的にもワンフロアに全員いるので、すぐ隣を見ればフロントエンド、振り返ればディレクターもデザイナーもいるという環境なので案件に対する一体感がありますね。

ーライブ配信プラットフォームは機能が追加され常に成長している大型案件ですが、バックエンドとしてはどこにやりがいを感じますか?

どのようにサーバの負荷を軽減して安定させるか、ここが試行錯誤や、やりがいを感じられるポイントです。
ライブ中に数万人のユーザーが同時にコメントをしたり、スタンプを押したりとアクションを行うとサーバに負荷がかかります。サーバに負荷がかかりすぎれば、サービスが止まったり遅くなったりする事もあります。ライブは当たり前ですが生配信です。お金を払って楽しみに見に来ているユーザーに対して、その時安定したサービスを提供することがバックエンドチームとして何より重要なことなんです。今、ライブ配信プラットフォームでは最大3万人が同時接続できるようにしています。実は去年のサービス開始から改善をし続けてこの規模までもってきました。毎月のように新しい機能が組み込まれる度に、負荷試験をして都度改善しています。

それに加えて案件に関わるメンバーからのコメントにもやりがいを感じているんです。フロントエンドチームから、負荷が掛からなくなったと言われると、技術を認めてもらえたと感じて嬉しくなりますね。これからも今が最も安定した良い状態だと思ってもらえるようにしていきたいです。

目立たないけど性に合っている。一生続けて、磨いていきたい仕事。

ー「責任持って仕事をしてくれる信頼感がある」と岡村さんのコメントがあります。ジュニのバックエンドエンジニアとして目指す先はなんでしょう?

これまで私はインフラからプログラミング、クライアントとの折衝など幅広く対応できるフルスタックエンジニアを目指してきました。ジュニではコードを書くことが好きなので、プレイヤーを続けていきつつも、経験を活かしてクライアントに提案したり、仕事を取ってくる事もやっていこうと考えています。
また、バックエンドのシステムは簡単に入れ替えができない事や、致命的な事があるとシステム全体が落ちてしまったりと、非常に影響範囲が大きいので、これまでもこれからも、正確さ、安定感、さらに運用する側をいかに楽にするかの3点にこだわっていきます。

ー岡村さんは「月舘くんは技術的感度を損なわない」とのことですが、どのように最新の技術をキャッチアップ、更新しているんでしょうか?

バックエンドはフロントほど本もイベントも勉強会も無いんです(笑)じゃあどうするかというと、昔からある言語やサービスのアップデート情報をなるべく漏らさずキャッチアップしています。やっぱりバックエンドに共通して求められることは安定性なので、あまり新しい技術というよりも、長く使われている技術を更新していていくイメージなんです。例えばPHPも昔からある言語ですが、ずっと同じ状態ではなく、処理速度が早くなるなどの内部的な進化を続けています。ちなみに、バックエンドを表彰するようなアワードも無いんですよ。というのも、どんなバックエンドでも「これだけ多くの人が同時に利用していても安定したサービスを提供している」という視点になるので。(笑)

ーなるほど、知りませんでした。ちなみに今、月舘さんが興味を持っている技術はなんですか?

AIですね。Pythonの言語で機械学習をやってみたいです。その技術を使ってライブ配信プラットフォームをもっと面白くできるんじゃないかと橋本さんと話しているんです。例えば自宅でライブ配信中にペンライトをユーザーが振ったら、その色をAIが認識して画面に自動で反映させるとか。そんな風にアイデアを前職で求められることはなかったので、ジュニだとバックエンドでも思いついたら提案できるのが面白いですね。

ー最後に、中学生から志して、15年間バックエンドエンジニアとして取り組みつづけられたのはどうしてだと思いますか?

性格に合ってるんですね。安定させたい!と試行錯誤しながらプログラムをしていると没頭できるんです。自分なりに新しいチャレンジを加えてみたりして、それがうまくいけば「これだけデータを捌けた!俺すごい!もっと捌けるようにならないかな!」とプログラムがイメージ通りに動いた時の楽しさが好きなんです。バックエンドって表立ってユーザーから成果が見えるものではないので、目立たないんですけど性格に合ってるんですよ。たぶん一生続けていくんでしょうね。


ー実は今回、はじめてのバックエンドエンジニアとのインタビューでしたが、その職種の重要性や、同じ技術を磨き続けつつも、そこにチャレンジがあるのだと知りました。また月舘さん自身は、ゲームを遊ぶように、プログラムを書くこと自体を楽しんでいること、そして「一生続ける仕事」という言葉が印象的でした。今、月舘さんはユーザーからの反響も、案件チームの仲間からのコメントもやりがいにして活躍の場を広げています。これからもサービスの大切な土台を支える重要な役割を担いつつ、ジュニらしい新たなバックエンドチームのカタチをつくりあげてください。

ありがとうございました!

好きな言葉

「適当」って言葉が大好きです。

「適度に、適切に」という意味で、その場に求められたことを過不足なく対応するというイメージですね。

プログラムを書くときに気をつけていることを教えてください

開発手法によって気を付けることを変えています。

■ウォーターフォール型開発の場合
一般的には開発初期に元となるフレームワークの構成・共通機能を先行して設計→ベース実装という流れですが、私の場合、ログ出力の仕組みやデータの持ち方を先行して実装するようにしています。それは、他機能と違ってログ出力は『あまり重要視されないから忘れやすい』というのがわかっているからです。過去の経験で、最後に慌てることが多く、これのためにリリースが遅れたことがありました。

保守のフェーズでも、ログ出力が無いことで障害発生時に原因の切り分けに時間を要したり、顧客のシステム停止が長引くなど非常に大変な思いをしたこともあります。なので、これらの教訓から『共通機能のその中でもまずはログ出力から!』という自分のルールがあります。

■アジャイル型開発の場合
『まずは動作すること』を優先的に考えて実装しています。
ソースコードのキレイ汚いは後回しです。その後、リファクタリングを行うことでキレイかつ共通化していきます。でも最終的な目標は、アジャイルであろうとも最初から、キレイにコーディングでき、リファクタリングを必要としないようにすることですね。

■ウォーターフォール・アジャイル開発、共通して気を付けていること
クラス名、メソッド名をいかに正しく命名できるか。そして、コメント数を極力減らすことに重点を置いています。昔であればソースコードにコメントをたくさん残せ!と教わってきましたが、『リーダブルコード』という本を読んで考えが変わってきました。ただ、この場合自分ひとりの開発に限って心がけていることで、多人数での開発だとまた違う方法があると感じています。

今後も理想のカタチを追い求めつつ、理想のチームもできればなぁと思っています。

使用ソフトを教えてください

OS共通
vi, vim・・・・vimerです。ご存じオンプレ時代の必須エディタ。
AWS cloud9/VS Code・・・・サブエディタとして利用してます。Cloud9は評価中
Docker・・・・実はジュニ入ってから使い始めました。
VirtualBox / VMWare・・・・今はVirtualBox上にDockerを載せるというトリッキーな使い方してます。
AndroidStudio・・・・KotlinでのAndroidアプリ開発に使ってました。
GIMP・・・・photoshopを使うほどでもないけど画像加工したい時に便利。

Windows
Putty・・・・Windows開発時の三種の神器1。シンプルなので好きです。
WinSCP・・・・Windows開発時の三種の神器2。Puttyと連携できちゃうなんて素敵。
秀丸・・・・Windows開発時の三種の神器3。実は高校生時代から愛用。今もアップデートされ続けてるってすごくないですか?

MAC
XCODE・・・・SwiftでのiOSアプリ開発やってました。
FileZilla・・・・SCP、FTP用に。さすがにSCPをコマンドでやるのは疲れました。

他の社員から見た月舘さん

バックエンドエンジニア橋本さん

前職から数えて15年近く一緒の会社に所属してます。昔から丁寧で細かいところにも気付いてくれるし、新しい技術も貪欲に取り入れて知らないやり方を教えてもらうことも多く、一緒に仕事をしていて安心できるんですよね。性格も気さくだし誰とでもフランクに話が出来るので、チームやお客様ともスムーズにコミュニケーションしていて、すごいなーといつも感心してます。私が完全リモート勤務なので、いろいろと迷惑を掛けることもありますが、数多くのフォローをしてくれて本当に助かっています。バックエンドエンジニアとしてジュニの根幹部分を支える貴重な人材だと思いますので、これからもよろしくお願いします!

ディレクター/プランナー峯藤さん

月舘さんとは前職から少し付き合いがありましたが、ジュニにジョインすると聞いてびっくりしました。サイトやシステム開発、安定的にサービスを提供するためにバックエンドはとても重要なので、知識と技術が豊富な月舘さんが入ったことで、ジュニとしても仕事の幅も広がりましたし、これからさらに飛躍できると思っています。私自身、音のAR案件で一緒に仕事をして頼りにしましたし、他の大規模案件での月舘さんの働きぶりに、他のメンバーからも物凄く頼りにされてるなと感じました!あと、ラガーマンみたいな体型でイカつい印象の月館さんですが、実は部活は卓球部だったみたいで、意外な一面もあります。これからも、ジュニの屋台骨を支えてくれる縁の下の力持ちとして頼りにしてます!
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