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多様性を認め、すべての答えを受け入れる──人材紹介業界から見出したマネジメント論

人材紹介を企業の課題解決のソリューションとして提供するジェイ エイ シー リクルートメントで、2005年よりキャリアを重ねてきた齋藤 康仁。現在はAI・IoTチームで、多様性を意識したチームマネジメントに取り組んでいます。経験の中から齋藤が見つけた人材紹介業の真髄とチームとの向き合い方について語ります。

※2020年当時のエピソードになります

個々のWillに向けて走るチームをつくり、誇りを感じる日々

ジェイ エイ シー リクルートメントは、専門領域で分けられたディビジョンごとに、適切な人材データベースや専門知識を持つ組織です。そのうちのひとつである、デジタルディビジョンのAI・IoTチームは、ディープラーニングやドローンの活用など、先端を走る事業に取り組む企業を中心に人材を紹介しています。


齋藤 康仁は、このAI・IoTチームのマネージャーを務め、個性的なバックボーンを持つメンバーの強みを生かすマネジメントを担っています。


齋藤 「AI・IoTチームをひと言で表すならば、『多様性を認め合うチーム』です。メンバーの前職はエンジニア、MR、営業事務と全員バラバラです。

共通しているのは、『これをやりたい』というWillの気持ちを強く持っていることです。お互いの個性を尊重しながら、個々のWillに向かって走るチームですね。互いの違いへの理解がある、まさに多様性に富んだこのチームに誇りを感じますし、このチームに選ばれるマネージャーであるためにと、日々考えています」


ジェイ エイ シー リクルートメントで約15年のキャリアを持つ齋藤は、過去マネージャーへとキャリアアップした後、一度自らの意志でプレイヤーに戻り、2017年より再びマネージャーの道を選びました。


齋藤 「過去の私が選んだマネジメントの手法は、いわゆるトップダウン型でした。私がつくった戦略を『やれ』と伝え、個々の意見は反映しないスタイルだったんです。もちろん、その方法が悪いというわけではありませんが、この仕事の楽しさをチームの仲間たちに伝えたいのであれば、その方法は適切ではないと思いました。その気付きがあって、今の私の考え方があります」

齋藤のマネジメントへの考え方を大きく変えたきっかけは、プレイヤーとしての気付きでした。


当事者意識を持って向き合った末の答えは、どれも正解

齋藤 「たとえば、あるポジションに就く人を紹介するとき、その企業の課題をひとりのコンサルタントがヒアリングします。同じ言葉を聞いたとしても、聞き手が違えばそこから感じることはまったく異なります。その解釈の違いは、紹介する人材にも影響します。この答えの自由度の高さこそ人材紹介業の本質であり、深いところなんです。そして、選択肢の可能性を広げるのは、個々のコンサルタントの経験や生き様から導かれる感性です。

マネージャーからプレイヤーに戻ったとき、あるポジションへの紹介ひとつとっても、自分の紹介する人材と、他のコンサルタントが紹介する人材がまったく違うことが山ほどありました。そのいずれも間違いではない。それを知ったとき、私の中のチーム論は大きく変わりました」


また、齋藤はコンサルタントとしての経験を重ねるにつれ、コンサルタントが仕事をするときの姿勢や視点も重要だということに思い至りました。

齋藤 「コンサルタントは顧客に『寄り添う』という表現をよく使いますが、『寄り添う』関係性はあくまで他人として相手と向き合い、距離を縮めているような印象です。私はお互いが向かい合っている視点よりも、相手と等しい視点に立ち、当事者意識で課題を見ることが大切だと考えています。相手の痛みを、どれだけ自分のものとして感じられるか、いつも意識しています」


楽な仕事などひとつもないからこそ、その一つひとつの積み重ねが相手の視点への理解度を深めていく。長いキャリアの中で得た経験は、齋藤のマネジメントの礎になっています。

齋藤 「今、チームのマネジメントをしていて一番おもしろいのはメンバーの変化を感じられる瞬間です。彼らは経験を重ね、私とのコミュニケーションを通じて変わっていきます。

私の仕事は、個々人がオーナーシップに気付く瞬間をつくることですね。一人ひとりの人生は自分のものですから、私が何かを指し示すものではないと思っています。自分自身のオーナーシップに気付ければ、目標やキャリアビジョンはおのずと見えてくるものです」

時代と共に成長し続ける、「人」のつながりを生み出す人材紹介業

こうしたジェイ エイ シー リクルートメントでの経験を通じて、齋藤は人材紹介業の本質を捉えていきました。現在は多様なバックボーンを持つチームを率いる自身も、まったく違った業界から人材紹介業界へ飛び込んだ経歴を持ちます。

齋藤 「私の前職は市場が成熟しきった、いわば斜陽産業でした。長いキャリアを考えたとき、自分の全力を尽くすならば、より挑戦できる業界で働きたいと考えたのが転職のきっかけです。私がジェイ エイ シー リクルートメントに転職した2005年当時の人材紹介業は成長産業で、業界全体が未熟でした。これからいかようにでも変わっていける可能性が広がっていたんです。

ジェイ エイ シー リクルートメントを選んだ理由は、フェアだからです。私たちはフィロソフィーとして『Freedom & Discipline(自由と規律)』と『Fairness(正当性)』、ふたつの言葉を掲げていますが、私は正当な評価をする企業文化にとくに引かれました」


社員に正当な評価を与える環境と、成長していく最中にある業界。ふたつの条件が重なったジェイ エイ シー リクルートメントで、齋藤は着実なキャリアを歩んでいくことに成功しました。そして、現在は次世代にあるべき人材紹介業の姿を見据えています。

齋藤 「今後私たちは、求められた人材を紹介する仕事として人材紹介業を捉えるのではなく、企業や事業の課題を解決するソリューションは『人』であるという視点で、この仕事を捉えていくべきだと考えています。その中で、私たちが支援した『人』から『人』を紹介いただくこともあれば、『企業』から『企業』を紹介いただくこともあります。

こうした、紹介を通した『人』や『企業』のつながりを基軸にエコシステムをつくっていくことこそ、私たちが目指すべき次の人材紹介の在り方なのではないか、と考えています」


好きだから知りたい、その想いを持つすべての業種の人が活躍できる

「人」のつながりをソリューションとして提供し、企業の課題を解決していく人材紹介業。扱う業種は幅広く、求められる専門知識が多岐にわたるからこそ、共に働く人に求める素質はより根源的なものです。

齋藤 「ジェイ エイ シー リクルートメントで働くとき一番大切なことは、『これを成し遂げたい』というWillを持つこと。そして、相手の考えを聴き、想像する力です。このふたつがあれば、誰でもできると言っても過言ではありません」


業種を問わず活躍のチャンスがあり、どんなバックボーンも生かせる可能性があるのも、人材紹介業の特徴のひとつです。

齋藤 「また、誰かをより知ろうとする気持ちを持ち続けられることも大切です。あるメンバーが『大好きな担当企業の理解をもっと深めたいのにうまくいかないのですが、どうしたらいいでしょうか』と相談してきたとき、私は彼にその企業にインターンシップしてくるよう提案しました。その間は、ジェイ エイ シーから離れていてもいいよ、と。

実際短期のインターンを経験したことで、そのメンバーはようやく担当企業の課題の本質を知ることができたそうです。お世話になったという気持ちも重なり、結果としてその企業への紹介数は増えました。好きだから知りたいという気持ちは、行動や熱意をもたらします。その気持ちを持ち続けられる人は、人材紹介業に向いているかもしれませんね」

個々の違いを受け入れ、一人ひとり違うWillの気持ちを尊重する齋藤は、今日も誰かのWillを同じ視点で見つめながら、「人」というソリューションを提供し続けています。

株式会社ジェイエイシーリクルートメントでは一緒に働く仲間を募集しています
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