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「できない」とは言わない。いかなる難題もクリアするスーパーエンジニア

先頃、本格スタートを迎えた『マイメイト』。インヴァスト証券が得意としてきた自動売買をはじめ、これまでのサービスで培った知見とノウハウにAI、キャラクターという要素が掛け合わさった『マイメイト』は、世界のどこにもない画期的なサービスだ。だが、その開発プロセスは決して順風満帆ではなかった。紆余曲折を経てリリースにこぎつけた。そのプロセスで重要な役割を担った1人が汪だ。

『マイメイト』の救世主。豊富な業務知識を持ち、設計、開発と全方位で活躍中

「汪はアベンジャーズみたいな存在」と感嘆するのは、『マイメイト』のプロダクトオーナー(以下PO)を務める取締役副社長の鶴見だ。『マイメイト』開発における汪の絶大な貢献は、まさに救世主級だった。

『マイメイト』の開発体制は、PO(取締役副社長の鶴見豪)以下、データサイエンス(親会社所属)、スクラムマスター、フロントエンド開発、デザイナーは外部の専門家の力を借り、インヴァスト証券内部の開発部隊として、バックエンド側の設計、開発を担うバックエンドチーム2チームと、ビジネスチームの計3チームがあるという構成になっている。インフラについては、インヴァスト証券のクラウド基盤を構築しているインフラ専門チームが社内にある。

汪はバックエンドチーム。開発をリードする立場で、実質的に現在の『マイメイト』の設計した人物だ。『マイメイト』は、AIによるソーシャルアルゴリズムが特徴だ。AIモデルをつくるのはデータサイエンスチームだ。そのアルゴリズムを実装し、実取引(約定)を行うシステムへとシグナルを送り、取引の指示を出すのが『マイメイト』のバックエンド側のシステムとなる。POとビジネスチームが作成した要件を実現するための技術選定から、設計、そして開発を取り仕切るのが汪だ。

「普通は設計と開発で役割が分かれますが、彼は両方いけるので」と評するのは鶴見。プロダクト構想を、確実に形にするのが汪であり、それを可能であるのは、豊富な技術面の知識と経験に加えて、豊富なドメイン知識を持つからだ。

元々『マイメイト』は、開発体制を総入れ替えした経緯がある(一人でも多くの人に夢のある投資を!AIを搭載したキャラクターが自己学習する画期的なトレードサービス『マイメイト』)、改めて技術選定から設計、開発のすべてを担ったのが汪だ。ふり返ると失敗の原因は、極めて高いレベルで安定、安全、かつ確実でスピーディーな処理が求められる金融商品取引のシステムという特殊性に対して、最適な技術選定がなされていなかったこと。モダンな技術は使っていたものの、実装してみると「それじゃない感」が強かったという。そこで業務に熟知した汪が、求める処理、動作に対して最適な技術構成に組み直した。


ゼロから開発チームの立ち上げに参画。常にインヴァスト証券の救世主だった

時を戻すと、インヴァスト証券において、汪は常に中心にいた。入社は2012年。当時、システム開発は外部ベンダーに任せていた。自動売買サービスに注力するために、自社内に開発チームを立ち上げるタイミングで、その要員として参画したのが汪だ。

前職はSIer。「いろいろなプロジェクトを経験したけれども、結局、自分たちのものではありません。SIerでは必要な知識も都度、変わり、自分に何も残らないと感じました」と汪。自社サービスの開発を希望して転職活動を始め、出会ったのがインヴァスト証券だった。「面接では、立上げのタイミングなのですべてを任せると言われました。仕様などすべてが決められているSIerとは対照的で、自分で考えていろいろできることを魅力に感じて入社しました」(汪)。

当初のメンバーは、汪を含めて2人。ゼロからの立ち上げで、面接時の言葉通り、大いに任された。汪もその期待に応え、社内のあらゆる開発に関与してきた。そうこうするうちに、徐々に開発のメンバーも増え、気が付けば入社から10年近く経ち、今に至る。

『マイメイト』には、当初は参画していなかった。稼働中の主力サービスである『トライオート』を主に担当していたからだ。しかし、『マイメイト』が暗礁に乗り上げたとき、頼られたのは、金融業務に精通している汪だった。自社サービスといえども、リリースのタイミングはある程度決まっている。逆算すると残された期間は少ない。汪は驚異の集中力で、目の前の難題を次々とクリアしていった。汪なくしては、絶対に『マイメイト』は立ち上がらなかっただろう。汪の豊富な業務知識と技術が、『マイメイト』とインヴァスト証券を救った。

汪が当たり前のようにこなすこと――。例えば『マイメイト』の基本の仕組みとして、ユーザーが画面上で取引の操作をすると、裏側ではそのシグナルが取引の専門システムに送られ、実際の取引(約定)が成立するのだが、汪はそのプロセスで、予め問題になりそうな箇所を想定し、必要な対処をするなど、細かな指示を出さずともすべて対応できる。

「それができる人とできない人では大違い。知識が乏しい場合、用語から説明しなくてはならず、こちらからの指示も膨大な量になります。汪の場合は、やりたいことを伝えればすべて対応してくれる。こちらからの要望に対して『できない』と言ったこともありません。合理的でないコードややり方について、『それは違う』ということはありますが、単純にできない、やりたくないということは彼の口からは一度も聞いたことがありませんね」と鶴見は言う。


仕様もすべて決まっていたSIer時代とは正反対。チャレンジが本当に楽しい

汪自身は、キャラクター×AIという『マイメイト』のアイデアに感服しつつ、品質、安定したサービスという根幹の部分を確実に担保することをポリシーとして開発に臨む。しっかりしたシステム設計、コードの確認、入念なテスト、万が一止まったときにすぐに復旧する仕組みなど、安定性、品質を追求した。

怒涛のリリース前夜を過ごし、本格運用が始まった今、ワクワクよりも緊張感が勝るのが本音だ。だが、この緊張感も含めて、やりがいや手応えは大きい。「AI、キャラクターというのもそうですが、チームからは、素晴らしいアイデアが出てきます。エンジニアにはあり得ない発想です。私にはそのような発想力はないけれど、そのアイデアに追いつこうと懸命に開発に臨みます。いろいろな技術を調べ、何とかして実現しようとする。そのチャレンジは本当に楽しいです。ときに失敗しても、チャレンジした上での失敗であり、十分にコミュニケーションも取れていれば、とがめられることはありません。むしろ失敗を貴重な経験として次につなげようという空気がある会社です」(汪)

仕様通りにつくり、チャレンジも失敗も許されなかったSIer時代。今は大変だが、手応えは大きい。かつての汪のように、受託仕事に物足りなさを感じている人、自社サービスに関わりたい人、そして責任を持ってやり遂げようという覚悟のある人なら、インヴァスト証券で得られるものは多いだろう。

入社当初は、エンジニアはたった2名だった。今では、まだまだ人材不足ながら、社内に開発組織ができている。第2創業期を迎え、これからますますテクノロジーへと舵を切るインヴァスト証券。ともに挑戦する仲間を待っている。

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