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What indent ? vol.1 ー作家専用の執筆ツール「Nola - ノラ - 」を作る私たちについてー

こんにちは。株式会社indent 採用担当です。

株式会社indent は小説や漫画、脚本、ゲームシナリオなど、原作の執筆をサポートするプロダクトを開発している会社です。作家専用の執筆ツール「Nola - ノラ -」を中心に、ユーザーに愛されるプロダクトがどのように生まれたのか。今回は代表の釜形さんにサービスの立ち上げや、一緒に走ってきたチームについて伺いました。


目次

1. 株式会社indentとは
2. Nolaを始めるきっかけ
3. 本を読み、小説を書き、技術を勉強した過去
4. Nolaを作るチーム indent ①

1. 株式会社indentとは

ー株式会社indentについて教えてください

 Nola(ノラ)を主軸にしたサービスを展開してます。作家専用の執筆ツールNola、小説投稿サイトNolaノベル、あとは自分自身でも作品を出版できるNola出版というサービスがあります。基本的には作品を書くところから、世の中に/読者に届けるところまでをサービスとして展開しています。
 最近ではそこから発展して作家さんと一緒に制作するお話もいただけるようになり、小説の制作だけでなく、縦読み漫画の制作にも着手しています。原作を様々な形で読者に届けられる、制作・編集にも力をいれています。

2. Nolaを始めるきっかけ

ーindentのサービスは、Nolaを中心にメインユーザーが作家さんであることが特徴だと感じました。このサービスを始めた背景も教えてください

 元々小説が好きで、自分で書き始めたのが始まりです。実際に書き始めると、書きたいものやアイディアは思いつくのですが筆が進まない。そういった問題にどう対処しようか考えているとき、偶然、作家さんたちが集まるオフ会に誘っていただきました。初めてそのような会に参加したので、当時のことは今でも覚えています。確か秋葉原の甘太郎でご飯食べて、その後カラオケに行っても歌わずに、みんなで話し続けてました。
 その場で、自分が小説を書くときに感じたことを打ち明けたら、ある作家さんから「プロットで骨組みを立てて、そこから物語を書くといいよ」とアドバイスをもらいました。恥ずかしながらプロットっていうものがあるのは知っていましたが、ちゃんと理解し始めたのはそのときで。

そこから徐々に思考が違う方向に向かい始めたのを覚えてます。そもそも書くために必要な機能がまとめられているツールって無いのだろうか、と考えるようになり、自分の書きたい物語や世界観を自然にまとめられて、思考が整理できたことで一層面白く作品を書き切れるようなサポートツールがあると便利だな、と思ったので開発を始めました。

3. 本を読み、小説を書き、技術を勉強した過去

ーご自身で小説を書かれるのですね。大学でも文学を勉強されていたのですか

 いえ、大学では血液の研究をしていたので、あまり関係ないですね。ただ本は好きでよく読んでいました。自分はいわゆる”おじいちゃん子”で、祖父が「本だけはいくらでも買ってやる」って言ってくれて。
最初は所有欲ですかね、子供心的に沢山買ってほしいという欲張りな気持ちが先行してた気がします。
買ってもらった本を読むと周りの人が褒めてくれるので、自然と読む習慣が身についていました。もちろん
本自体の面白さにも惹かれていって、本が好きになっていったのですが。
 それから高校までは部活動に打ち込んだりと忙しくて、より沢山の本を読むようになったのは大学のときです。自宅から大学まで大体2時間かけて通っていたので、電車やバスに乗ってる間に小説を読む機会が増えました。自分でも書いてみたいと思ったのもそのときですね。就職活動もあったので、書籍にまつわる仕事も気になっていました。当時電子書籍元年で。(電子書籍元年と言われている年はいっぱいあるので言い換えますと…)何回目かの電子書籍元年だったのもあり、電子書籍を出す技術やAmazonで上位を取る方法等を勉強してました。ただ、当時は今以上にまだまだ未熟で、それを会社としてやろうとかは別にならずITの会社に就職しました。

4. Nolaを作るチーム indent ①

ー本を好きになるには十分な環境ですね。IT企業に入社したあと、Nolaの誕生、会社の設立と続くと思いますが、働きながらNolaを作り始めたときのことを教えてください

 就職したIT企業で企画の仕事をしながら、休日にNolaを作る形で始まりました。もともと自分はものづくりが好きなので、平日の仕事前の時間も何か作ったり、ずっとサービスのことを考えている生活でしたね。
 そうした中でNolaは生まれましたが、それも1人で作っていたわけではなく、協力してくれるメンバーがいました。みんなボランティアに近い形で集まってくれて。当時勤務していた会社のメンバーや、大学時代に「電子書籍をやりたい」って話していた友人に声をかけたり、その友達が連れてきたメンバーがいたり。人が人を呼ぶ形で10人位が集まって、みんなで作りながら少しずつサービスを育てていきました。
徐々にサービスを使ってくださる作家さんが増えてきたので、法人化を意識し始めました。このツールをしっかり作りきって、より良い創作環境を届けようと決断して創業に至ります。

ー法人化する前から10人ほどのチームで動いていたのですね。会社という仕組みが無いなかで、サービスを続けることもそうですが、チームとして続けていくことも同様に難しいことだと感じます。チーム作りで気を付けていることはありますか

 なんでしょう…。スタート時から振り返ると、コアで動いてくれたメンバーが当時働いていた職場にいたのは大きいかもしれません。下宮くんや、春藤さん、井村くん(全員indentメンバー)と顔を合わせて、お昼の時間をつかって機能の検討や、それを改善していく話をしてましたね。
定期的に「この機能をやろう」と話して、考える時間を共有していたのが大きいのかなと思います。過半数のメンバーが同じ職場でしたが、違う会社で働いているメンバーもいたので、ミーティングで都度どうしていくか、について議論を重ねていきました。
 そのおかげかはわかりませんが、チームで動けている感覚と言うか、チームを感じた瞬間がありました。新しい機能をリリースしたタイミングで、サービスを利用しているユーザーが使えなくなってしまう大きめなバグが発生してしまって。そのときはすごい衝撃的でした。その日は私が働いていた会社で遅くまで仕事をして、終電で帰っているときに発覚しました。
「なんかやばい。機能が止まってる…。」
すぐにチームメンバーにLINEをしたところ、夜中なのにみんなが集まってくれて、通話しながら対策を考えることができるだけでなく、その日のうちに復旧することができました。
 もちろん、ユーザーに対して大変なご迷惑をおかけしたので、ポジティブな話では全くないのですが、チームとして「ざっと集まって、直そう」と行動できたときは貴重なメンバーだなと実感しました。もちろん今でもそのスタンスはあって、すぐ行動に移せる良いチームだなと感じます。

ーチームメンバーが近くにいたメリットもありますが、全員参加で方向性を話し合うことなど、みんなで作る感覚を共有していたのが、ここまで続けられている理由かもしれませんね

 そうですね。まさに仕事をしていく上での考え方というか、自然と思っていることは、Nolaは自分だけの意見で作ってきたサービスではなくて、みんなで作っている認識です。私自身、自分が思いつかないアイデアは他のメンバーが持ってると考えています。一人ひとりの視点やこだわりを大切に、みんなが持ち寄ってやろうっていう雰囲気が最初から作れていたのが良かったと思います。
 具体的にはサービス初期からかかわってくれているメンバーに編集者の方がいるのですが、書籍に関してはプロフェッショナルで、私たちに持っていない気付きをくれます。一方でお問い合わせの担当をしてくれているメンバーは作家さんからの生の声に基づいた角度からサービスを見れていて、気づいたことを教えてくれます。自分自身アイディアを考えたり、思いついたりすることがとても好きですけど、自分が想像つかないアイディアも好きです。アイディアの方面は色々あって、その人が持ってるアイディアってすごい貴重だなと思います。
 ここに集まってるメンバーはそもそもお金をもらって動いてなかった人たちなので、Nolaを作り始めたときから「良いものを作ろうよ」って感覚をベースとして考えよう、と伝えてきました。合わせて、そういうベースを持ってるからこそ、否定してもいいと話をしています。相手の持ってる考えに対して、「自分はこう思う」を言ってもいい。それに対して、「なるほどね」と1回受け入れてみて、それでも気になることがあれば「でも、この方がもっと良くなると思うんだよね」みたいなコミュニケーションを取れるチームかなと思います。

ーNolaを軸にして釜形さんのこれまでの経験や、チーム作りまで教えていただきました。 特にチーム内のコミュニケーションから見えた、お互いを尊重し合うこと、自身の意見を持ち伝えることがベースにあり、みんなでサービス作りに参加するまでの仕掛けが自然と作れていることに魅力を感じます。
後編は会社立上げ後のエピソードから事業として今後どういった拡大を考えているかについてお話を伺います。

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