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「脱皮できない蛇は死ぬ」ーイードメディアのビジネス統括に聞く、成長し続けるための原動力


2013年4月に中途でイードに入社し、ゲームメディア「インサイド」と「Game*Spark」に営業として配属。入社2年目にゲーム/アニメ編集ユニット営業リーダー、入社4年目にメディア営業本部の統括を経て、入社5年目でメディア事業本部副本部長に就任。戦略ビジネス推進部やアニメ事業部、デジタルマーケティング部の事業部長を兼務しつつ、入社7年目である2019年からはメディア事業本部副本部長と5G/MaaSビジネス開発部部長を担う。

ー本日はよろしくお願いいたします。入社8年目ということですが、業務内容の主軸は、副本部長としてイードメディアのビジネス面の統括と伺いました。具体的には、日々どのようなことをされているのでしょう?

主な業務はメディア事業本部のPL管理、ビジネスデベロップメント、アライアンス、メンバーのマネジメントなどですが、ライターとしてe-Sportsに関する連載を担当したりもしています。業務の幅は広いですが、イードに入社してから一貫しているのは、売り上げと利益を直接生む仕事をしているという点ですかね。約60(※)という数のメディアを擁するイードには、メディア運営のノウハウが蓄積されているので、そこに自分の営業力を掛け合わせて利益を生み出す、というイメージです。

(※2019年11月時点)

ーずっと営業畑で、プレーヤーとしてやってこられているんですね。マネジメントに関してはいかがでしょう?入社2年目で営業リーダーを務めて以降、チームをまとめる立場を担われてきていますが、何か意識されていることなどはありますか?

現在は副本部長として70名ほどを見ていることになりますが、昔から“人に動いてもらう”という発想はあまりなく、どちらかというと各メンバーがやりたいことの手伝いをする…っていう考え方に近いです。そのためには、みんなが何をやりたいと思っているかとか、どういう考え方をする人間なのかといったことを把握しておく必要があるので、1ON1で直接話を聞く場を設けたり、”自分史”といって各自の生い立ちやその時々の夢をメンバー間で発表し合ったり、今年は新年の抱負を宣言し合ったりもしました。パーソナルな情報を仕入れることで、普段からのかかわりあい方も変わってくるので、そこは意識しています。

ーメンバー同士の理解も深まりそうですね。現在は第一線でプレーヤーとして動きつつ、マネジメントもこなす森さんですが、社会人になる前…例えば10年前は何をされていましたか?

10年前は大学3年生で、就活を始めた時期でした。新聞奨学生として毎朝午前2時に起きて新聞配達をして、そこから授業を受けて、就活をして…という日々でしたね。大学入学当初は安定を求めて公務員か銀行員になろうと思っていたんですが、配達の合間に新聞を読んでいるうちに政治に興味を持ったことをきっかけに、政治記者を志望していました。政治家をこころざそうとした時期もあったんですが、自分が投票先を決めるときの材料になるのは、政治家本人の言葉よりも新聞やテレビなどのメディアじゃないかと思い至ったのが決め手でした。なので就活で受けたのはすべてメディア企業、それも新聞やテレビなどに絞って、確か5社くらいだったかな…。でも、全部落ちました。あきらめかけていたところで前職に出会い、就職したという流れです。

ー安定志向から大きく変わったんですね。そこから転職もし、イードでキャリアを積んでこられたわけですが、今の森さんにとって「仕事」って何でしょうか?

まだきちんとした答えは自分でも出せていないんですが、例えば10億円あげるから仕事しなくていいよって言われても、仕事はやめないと思います。それくらい夢中というか…。もちろん大変なことのほうが多いですが、うまくいったときの達成感が遥かに勝っているので、イードに入ってから「仕事が嫌だ」と思ったことはないですね。これは周りの人や取引先の方に本当に感謝です。仕事がつまらなく感じる時は、たいてい自分の成長が止まっていたり、インプットをサボったりしているんですよね。なので、常に新しいことや自分がやったことないことにチャレンジするように(せざるを得ない状況に)身を置くようにしています。

ー「努力は夢中に勝てない」とはよく聞きますが、10億円の求心力をも打ち負かすんですね。それほどまでに夢中になるきっかけって何だったんでしょうか?

実は、社会人2年目くらいまでは今と真逆で、「仕事≒お金を稼ぐこと≒生活するため」という価値観を持っていました。変化のきっかけは、前職を辞める際、CFOだった方に「お金を稼ぐだけが仕事じゃないよ」と言われたことです。当時は「次の仕事も生活さえできればどこでもいいや…」くらいに考えていたのですが、その言葉を受けて、働くとは何かについて調べ始めました。それから縁あってイードに入社したのですが、働きだしてすぐに、「こんな楽しいことをしながら給料がもらえるの?」と衝撃を受け、加速度的に仕事にのめりこんでいきました。イードに出会って、かつてCFOから言われた言葉の意味が理解できたと思います。あと、メディア企業という性質上、世間で活躍するクリエイターや経営者にインタビューする機会も多いのですが、そういった方々の仕事に対する想いを浴びてきたことも、「仕事≒楽しいこと、ワクワクすること」という価値観が醸成された要因だと思います。

ーその方の一言で、仕事に対する価値観が大きく変わったんですね。イードで働き出して、衝撃を受けるほどに楽しかったとのことですが、具体的にはどんな感じだったんですか?

入社前の希望は「リセマム」という教育メディアだったのですが、ふたを開けると配属されたのは全くジャンルの異なるゲームメディアの営業でした。ほとんど興味も持ってこなかったゲーム業界に放り込まれて、しかも他のメンバーもみな入社したばかりで、「とにかく自分自身でやる!」という雰囲気だったのをよく覚えています。みんなよく働いていましたし、よく口論や議論をしてしましたが、それがすごく楽しくて。しかも周りを見渡せば、それぞれのメディアで同じように熱量を持って働いている人がたくさんいる。夢中になっている人と働くってこんなに面白いんだと気づきました。それ以来、イードという環境をもっと多くの人に知ってもらわないともったいないという気持ちでずっと仕事しています。

ーあ、それは思います。イードという環境のおかげで、働くって意外と自由だなぁと思えましたし、イードで働いてる方々それぞれかなり面白いですし、このインタビュー企画も、そういう面白さとか魅力とかを少しでも伝えられたらなというのが原点になっています。…つい自分視点で話してしまいましたが、そのイードで働くにあたって、新卒に求めることとかってありますか?

前提として、担当した面接では僕より優秀な点があると思った人しか通していません。頭の良さや情報の感度は今の学生のほうが僕より遥かにすごいと思いますし。それを踏まえたうえで求めていることといえば、「サバイバル能力」「自分の選択を正解にする能力」でしょうか。

ー「サバイバル能力」と「自分の選択を正解にする能力」ですか。1つずつ伺えますか?

前者は、働く上で起こる様々なハプニングやトラブルを他責にせず(運が悪かった、とか顧客の都合が、とか“私は”知りませんでした、とか“私は”頑張りました、とか…)、まずは自分で解決策を考えほしいという意味です。もちろん、新卒だけではどうにもならないことのほうが多いですし、そういったシーンでは先輩がフォローに入ります。ただ、そこにいくまでの「悩み方」が重要で、できない理由を探すのはやめて、自分の頭で試行錯誤してほしいなと思います。

ーでは、「自分の選択を正解にする能力」というのはどういうことでしょうか?

今の時代、あらゆる事象に関して、ある程度の“答え”にアクセスしやすい状況にあります。それに慣れると、どうしても正解を探しがちになる。でも、ビジネスにおいては答えも正解もない場合があるということはまず理解してほしいなと思っています。じゃあどうしたらいいのかっていうと、自分の選択を正解にするしかない。AかBか選ばなければならない状況で、「どっちが正解ですか?」と聞くのではなくて、自分で決めてしまう。そしてAを選択したのであれば、それを正解にするために全力を注ぐ。そのために足りないものが見えてきて初めて、こちらも手助けやアドバイスができると考えています。

ー正解を探しがちというのは、私も耳が痛いです。腹を括って踏み出すのが大事ですね。新卒に求めることを聞いたので、今度は逆に森さん自身が働くうえで心がけていることなどはありますか?

成長を止めないことですかね。脱皮できない蛇は死んでしまうように、人も成長が止まるとだめだと思うので、そこは意識しています。そうやって自分がどんどん成長することが、上の世代の人たちを押し上げる原動力になるとも思っています。なので、上の世代の人たちより格段に速いスピードで成長して、下から突き上げるくらいの気持ちを持っています。

ー上が引っ張るのではなく、下が押し上げるという発想は持っていませんでした。では最後に、将来の夢を教えてください。

野望のようなものは持っていますが、夢は特にないですかね…。空想できるものや想像できるものは、たいてい気合を入れれば達成可能だと思っているので、夢とは違うかなと。社長になりたいならなればいいと思うし、事業責任者になりたいなら周りが納得できる成果を出してなればいい。周りが「なっていいですよ~」と準備してくれるのではなく、「なるんだ!」という強い意志と熱量を持って、自分自身で「なる」しかないと思うので。あ、でも「やったことないこと」はどんどん減らしていきたいとは思っていて、仕事だけでなくプライベートも含めて“やったことないことリスト”は作ってますね。「フルマラソン(42.5キロ)」や「ベンチプレス100キロ拳上」は達成できたので、直近は「トライアスロン」にチャレンジかなぁ…。

ーありがとうございました!

常にチャレンジングな状況に身を置き、脱皮を繰り返して成長し続けると語る様子からは、決めたことをやり遂げるストイックさと、「やるしかない」という熱量を感じました。

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