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インフラエンジニアに聞く、最先端を守るインフラのルーツ

iChainのインフラエンジニアとして、サービス提供を支えているのが松井さんだ。クラウドでのサービス提供の実務経験があったわけではないが、驚異的なキャッチアップでサービスのインフラ構築を一手に引き受けるまでになっています。

普段は物静かなでミステリアスな雰囲気で、時に訛りと突如の爆笑を炸裂させる松井さんに、これまでとこれからについて、伺ってきました!

※撮影時のみ感染症対策実施のもとマスクを外しています。

ハードウェアへの興味が原点

ーー今日はよろしくお願いします。松井さんはいろんな経験をしてきたという噂をきいていますが、実際はどのようなキャリアなんですか?

そんなふうに言われているんですか。笑
親戚が福岡でイタリアンをやっているのですが、高校卒業後にお店を手伝っていました。5年くらいやったんですが、実家を出たいという思いがつよくなって、東京に出ることにしました。どうせなら遠くに、という感じですね。そのあと接客関連でいろんな仕事を転々としました。

転機になったのは中古家電販売の仕事です。PCやスマホを販売していたのですが、それらの知識を学んでお客さんに説明するというのが楽しくて。もともと趣味でPCを自作していて、趣味と仕事が一致したのがよかったんでしょうね。

ーーPCを自作していたんですか!コンピュータへの興味は昔からなんですね。

PC自体は15歳くらいで初めて触ったんですが、面白くてハマりまして。18歳くらいからPCを自作してました。windowsOSは有料だったので、無料だからという理由でLinuxをインストールしてました。当時は今みたいにパッケージになっていなくて、一個一個インストールしてビルドする必要があって、その依存関係とかで悪戦苦闘した記憶があります。プログラミングとかではなく、PCみたいなハードウェアに興味があった感じですね。

家電販売もそれなりに楽しかったのですが、やはり接客でずっと生きていくのは違うなと思い、それならエンジニアになろうと考えました。選択肢は色々ありましたが、やはりハードウェアに近いところ、ということでネットワークエンジニアとして、SESの会社でキャリアをスタートしました。

ーーネットワークエンジニアがスタートなんですね。

最初は金融系ネットワークの保守を担当しまして、障害の調査と対応が主要業務でした。基幹システムがダウンすると数千の支店で障害がでるような環境だったので、障害対応は迅速かつ正確にこなす必要がありまして。過去の対応履歴をみても、顧客から問い詰められる様子が生々しく書いてあり、自分も辛くなるくらいでした。インフラエンジニアとしての責任とはなにか、顧客への責任について学んだ仕事でした。

その次に証券系のシステム会社でネットワーク構築を担当しました。支店が多いので1ヶ月で3〜5件くらい移転や新設があり、そのたびにネットワークの構築を行いました。基本設計は大枠として定められていたので、詳細設計とベンダー管理がメインでしたね。

今考えても、この2社でネットワークの経験を積めたのは重要でした。ネットワークエンジニアって独学がきついんです。実機を用意できないので環境を構築できないんです。シミュレーターはあるんですが、実際と違うとかバグが多いとか、あまり使い勝手がよくない。現職でもこの経験は大きく生きていますね。


使いたいものを使える、新しいものに挑戦できる

ーーそのあとiChainに入社されています。

ネットワークエンジニアとして働く中で、サーバーもやりたいと思うようになりました。すでにクラウドが浸透しつつあったので、AWSで環境を構築できるようになりたいと考え、退職して1年くらいひたすら勉強しました。

iChainを選んだのはAWSを採用していること、金融関連の経歴とフィットするのかなと感じたからです。ただ実際入社してみると、kubernetesやTerraformを用いたかなり高度な環境が作られていて、その理解にかなり時間を使いましたね。なぜそのような構成になっているか、ひとつひとつ勉強しながら理解していくのは辛かったですが、達成感もありましたね。

ーーいまはどのようなことに取り組んでいますか。

iChainBaseのリリースまでは必死だったのですが、だんだん環境の良くない部分もわかるようになってきて、それを地道に修正していました。また、サービスのデプロイ自動化やTerraformでのコード管理体制の見直しをして、サービスのデリバリー速度向上に取り組みました。

現在会社の方針として、ルーティン業務はシステム化/自動化を徹底しています。サービスのクオリティ向上に時間を使いたいので、デリバリーや保守は最大限自動化していきたいと思っています。

今後はセキュリティや非機能面で機能を磨いていきたいですね。大手保険会社にもサービス提供していくなら避けられない部分ですし、それに対応できればどの業界のどの会社にも通用すると思っています。

ーー最後に、iChainはどういう会社ですか?

裁量が大きいですね。技術選定についても意見が通りやすいです。もともとインフラエンジニアは担当範囲が広く、ミスが許されにくい仕事です。どうしても保守的だったり技術的な進歩を取り入れにくいことが多いと思うのですが、ここでは使いたいものを使える、新しいものに挑戦できる。

一方で業務範囲が広いので時期によっては大変になる時もありますが、やれる範囲が広いというように前向きに捉えています。ベンチャーあるあるですし、会社が成長していけば必ず直面することですから。

今は人数が少ないので、業務は個人にひもづいている部分が多いと思います。ただ、これからメンバーが増えていくので、うまくスキルをシェアしていきたいと思うし、個々人でやり切る力をもちつつ、それぞれの強みが補完しあうようなチームになっていっていけたらいいなと思います。いまはその基盤づくりの段階なので、そういう点でもチームを支えていけるようになりたいですね。


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