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ヒューマンシップ社員ストーリーVol.④

ヒューマンシップは今年、2023年に10周年を迎えました。キャリアコンサルタントとして豊富な経験を持つ毛利芳江に、これまでの仕事を振り返りつつ、人材紹介の仕事を天職と呼べる理由について語ってもらいました。

* * * * *

【 新しい世界を覗くのはいつでもワクワクする 】

(自由が丘の和食レストランにて)

小林久実 (K): 今日はお時間ありがとうございます。ランチをしつつ、インタビューさせてください。モグモグしながら質問しますので(笑)

毛利芳江 (M): はーい、何でも聞いてください。

K : 毛利さんは、普段から色々な人とお食事する機会がありますよね。経営陣や研究者の方々とは、きちんとした和食の席が多いですか?

M : そうでもないですよ。この間は、イタリア料理のコースを食べながらバイオ・メディカル業界の旬な話題についておしゃべりしたり、お鮨マスターの知り合いに聞いたことのないオススメお鮨屋さんへ、仕事関連の親しい方々と一緒に連れて行ってもらったり…毎回色々で面白いですよ。変わったところでは、先日ロシア料理店へも行ってきました。

K : ロシア料理!楽しそうですね。ボルシチかな。何が出て来るかワクワクしますね。

M : そうそう、新しい体験の共有は楽しいですよね。会食ってお店選びの時点で相手の方とのコミュニケーションが生まれて、やっぱり楽しい。私はお酒も好きですし、飲み食べしながら話していると、色んな話ができて豊かな気持ちになります。それに美味しいものを囲んでいると、すんなりと人と人をつなぐことができる気がします。

K : 毛利さんを介して、食事会で人と人や、企業同士が出会う機会が生まれる、と言うことですよね。

M : そう、それはプライスレスな豊かな気持ちと言うか、充実感をもたらします。だから会食を通じて、お客様やお知り合いをお引き合わせすることによって、新たなビジネスが生まれたりすることも、私の遣り甲斐の一つです。


K : 毛利さんから会食のお話を聞くと、その場に毛利さんがいらっしゃる意味を実感することができて素敵だな、と思います。豊かさと言うとふんわりとしていますが、それがまた巡って毛利さんの新たなお仕事につながり、しっかりと結果をもたらしていることを、定例会などのストーリー共有でいつも感じているので。一人ひとりと対話することで、本当に唯一無二な働き方をされていますよね。

M : 人と直接話すと、普段は見れない世界を覗けたりするのが楽しいんですよね。私はそれがとても好きなんです。昔から停滞していたくない、と言う性格なので。常に自分自身をアップデートできることは、この仕事の魅力の一つですよね。会食をしながら、お相手の方に色々と学ばせてもらうこともよくあります。

K : 毛利さんって、いつも新しい世界に興味津々で、話題が豊富ですよね。お若い頃から、色んな分野の方とお話しするのが好きでしたか?

M : そうですね、大学の頃に家庭教師のアルバイトをしていた時に、生徒のお母さんに気に入られて仲良くなったりすることはよくありましたね。こっそり恋愛相談をされたりとか(笑)

K : えー!大学生に恋愛相談するお母さん(笑) でも何だかわかりますよ、私もお会いして間もない頃に、毛利さんに友人関係の相談をしたことを、今思い出しました。何でかな…人を簡単にジャッジしなかったり、考えを押し付けないで聞いてくださる雰囲気があるから、安心して話したくなるのかもしれません。

M : どうでしょうねぇ。ただ、昔から物おじせずに年上の人とやりとりできたので、その力を今でも活かせている気はします。若い頃からずっと、自分より年齢がぐっと上で経験豊富な人たちのお話を聞くのが得意と言うか、楽しくて好きでしたね。

K : 今では公私共に経営者の方々とメインにやりとりされていますし、そう思うとずっと好きなことができている、ということですね。

M : そうそう、楽しいんですよね、自分が経験できないことを色々している方たちのお話を聞くのは、本当に。新しい世界を覗くのって、何だかワクワクするじゃないですか。


【 人生においてムダな寄り道なんて一つもない 】

K : 新しい世界と言えば、毛利さんは「生花」「文楽」「歌舞伎」と言った伝統芸能や、あとはゴルフも趣味にされていますよね。それも知らない世界を知るきっかけづくりに始められたんですか?

M : そうそう、生花だけは習い始めてから、かなり長いですけどね。異なる分野の人たちと出会うのに、とても良い機会になっています。ゴルフもね、緑に囲まれて話していると、その人の素の部分が見えますし、プレーを楽しみながらも、貴重なコミュニケーションの場になっています。

K : 色々なことに興味津々でいることや話題豊富でいることって、キャリアコンサルタントとして、やっぱりプラスになりますか。

M : なるなる!別にキャリアコンサルタントとしてだけでなく、社会人として絶対的にプラスになりますよ。どんな人と、どんな話題でも話せるって、それだけで武器になるし、何よりも楽しいですから。

K : 確かにそうですよねぇ。新卒でリクルートへ入社された頃から、そんな思いで経験を重ねて来られたんですか?

M : いえいえ、新卒で入った頃はね…数年勤めて玉の輿に乗ろうと思っていましたよ(笑)

K : えーーー!意外(笑) 新卒のころから、めちゃくちゃキャリア志向だったのかと思っていました。まさかの玉の輿志向!

M : それも結局は乗れなかったけどね(笑) 今でも忘れられないのが、その頃にお世話になった人事担当者が手相を見れる人でね、玉の輿に乗って3年で辞めたいって話したら、すぐに手相を見てくれたの。「残念ながら長く勤めることになるよ」と言われて大笑い。ま、その通りになったから。手相は当たりましたね。

K : (爆笑) 手相が読める新人担当の人事って…どんだけユニークな会社なんですか、リクルートは!新人の頃のお仕事は、やりがいがありましたか?

M : それがね、自分が希望する配属先ではない経理を任されて…せっかくだから一生懸命やりましたけどね。2年目の時に、他部署の上司に「ここに異動させてください!」と直談判しましたよ。

K : 経理の上司からは引き止められましたか?

M : 3時間かけて説得されましたね。経理にいたら何を学べるか、長々と説明されて、もう仕方ないかなって。ここで学べることを学び尽くそうと思いました。

K : その切り替えが毛利さんらしくてステキですよね。どんなことでも学ぶことがあるから、楽しもうとされている姿がプロフェッショナルだなぁと、いつも思って見ています。

M : そんな大したことはないですよ。でもね、今この歳になって心底思うのは、人生において無駄な寄り道なんて一つもないと言うこと。色々なことが後から経験として活きてくるし、思わぬところにつながって広がりを見せたりするから面白いですよね。


K : 点と点がつながって、唯一無二の物語として一筋に紡がれるようなイメージで素敵ですね。私もそんな風に経験を重ねて行きたいです。毛利さんは、ご自身の「楽しい!面白い!」を軸に前進されてきた様が、聞いていて清々しい感じがします。

M : いえいえ、そんなに爽やかではなく、色々と怒ったりもしましたよ。その時その時に「どうして私が?」ともがいたりもしながら、楽しい学びの側面を見つけて進んできて、今があると言う感じです。
その後もリクルートでは、総務へ異動して若い女性達の育成をする側に回ったり、出向という形で全員が年上の環境の中で人材紹介の仕事をスタートしたり、本当に様々でした。どんな経験も終わってみると、人間の幅を広げる良い機会だったなぁと感じられるから不思議なものです。

K : 様々な領域を経験できたことが、ご自分を成長させたと感じられますか?

M : そうね、気がついたら研修を企画しながらも、自分が一番学びたいことに触れていたり、キャリアアドバイザーとして女性のキャリア支援を行なってやりがいを感じたり。若い人からエグゼクティブな方々の転職支援の経験も重ねることができたから、どれも全て経験しておいて良かったかな。全てがあって今、現在の私につながっているという実感はありますね。

K : そんな風に思えて、今の働き方ができているって、社会人としても、一人の女性としても、尊敬しかないです。私も10年後にそんな風に言えたらいいなぁ。


【 井の中の蛙にはなりたくないから勉強する 】

K : エージェントとして華々しく活躍される裏で、毛利さんはとても勉強熱心で努力家なイメージがあります。当時はどんな風に学ばれて知識やスキルを身に付けられましたか?

M : CA時代のはじめは企業の知識がほとんどなかったので、まずは各業界について本で勉強をしたり、企業パンフレットを読み込んで情報収集を徹底的にしましたね。あとは、もうとにかく実践。個人の思いにも、企業の求める声にもよく耳を傾けて、自分に何ができるかを考えて動きました。

K : その結果、業績はTOPクラスでMVPも何度か取られたんですよね。凄いなぁ!エージェントの仕事は、当時からやり甲斐があって楽しかったですか?

M: そうですね、色々な世界が覗けるし、向いてはいましたね。仕事に没頭した時期は、毎日夜の11時半まで仕事をして、その後同僚と飲みに行くのが楽しかったから、元気でしたね(笑)

K:その後は、マネージャー職も経験されたんですよね?

M : そうですね。エージェントの仕事は好きだったけれど、マネジメント中心で現場から離れることに危機感を感じてから、独立を意識し始めました。

K : リクルートの先輩2名と会社を設立されたのですよね。ライフサイエンスに特化したVCとの合弁会社で、副社長になられ…とてもお忙しかったでしょうね。

M : そうですね、クライアントの社長訪問やキャンディデートの方とお会いするために、全国を飛び回りましたね。確かに忙しかったけれど、それまでの全ての経験を活かすことができたし、新しく学べることも多くて楽しかったですよ。

起業した先輩とVCの人達でよく銀座のバーに飲みに行ったり、それまでとは少しランクの違う贅沢な大人の飲み方を知りました。

K : 大人な飲み方…憧れます。話題も様々でしょうし、会話力も必要でしょうね。

M : そうですね、それからずっとメディカル事業領域やエグゼクティブ領域の方々と接しているので、会話力はもちろん、日常的な勉強の姿勢が必要ですね。でも新しいことを学ぶのは楽しいし、自分の世界を広げてくれるので全く苦になりません。

ひとつの企業の慣れた環境の中で、慣れ親しんだ人たちとだけやり取りしていたら、知らぬ間に井の中の蛙になってしまいますよね。今も、メディカル事業領域の方々とやり取りする上で、耳にした専門用語でわからないことがあれば、流さずに自分ですぐに調べることを習慣にしています。

K : 毛利さんの、常に学び続けられる姿勢には、いつもプロフェッショナルな姿勢を感じますし、楽しそうに学ばれている姿が素敵だなぁと思っています。

M : ありがとうございます。何だか照れますね(笑)
25年間エージェントの仕事をしていますが、個人、また企業の経営者の方々に寄り添うと共に、必要な専門性を備えたプロでなければいけない、とずっと思いながら続けています。

あとは、調べても考えても答えが見えないことは「わからない」と言って質問できる柔軟性も大切ですよね、わかったフリは後で自分を苦しめるので。

K : わっ、メモメモ。苦しめられることが多いので (笑) 確かに、幾つになっても「わからない」ことに対して「わかったフリをしない」って、とても大切ですよね。

M : そうそう、勇気を出して質問してみると、訊かれた方は嬉しそうに説明してくれたりするから、詳しい方から直接学べるのは絶好のチャンス!それに年齢関係なく、私自身も若い人から色々学びたいと想っていますし、わかったフリをされるよりも質問されたら嬉しい。
自分よりも若い人たちと一緒に働くことって自分のためにもプラスになるし、ヒューマンシップに加わった当時も今も、変わらずそう想っています。

K : すごく毛利さんらしいですね。また新しい若いメンバーに出会えるのが、今から楽しみですね。
今日はありがとうございました!


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