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弁護士の卵がなぜリーガルテック企業に? Hubbleインターン生に聞く、新たな学びを増やす意味

「契約をデザインし、合理化する」

をミッションに掲げ、法務関連のドキュメント管理を効率化する新しいクラウドサービスを提供する「Hubble(ハブル)」。これを開発提供する株式会社Hubbleでは、現在3名の“弁護士の卵”がインターンとして活躍している。3名とも今年の司法試験を受験し、11月中旬より司法修習に向かい、弁護士として活躍する予定だ。3名は司法試験後の過ごし方にさまざまな思いがあり、「Hubbleでのインターン」を選んだそう。先輩弁護士でもあるHubbleCLOの酒井とともに、座談会で詳しくお話を伺った。

<プロフィール>
荒木克仁さん:
東京大学の法科大学院を2021年3月に卒業。5月に司法試験を受験。6月1日よりHubbleでインターンを開始。11月中旬より司法修習に進む予定。

前田和基さん:
東京大学の法科大学院を2021年3月に卒業。5月に司法試験を受験。6月1日よりHubbleでインターンを開始。11月中旬より司法修習に進む予定。

町山俊輔さん:
慶應義塾大学の法科大学院を2021年3月に卒業。5月に司法試験を受験。6月1日よりHubbleでインターンを開始。11月中旬より司法修習に進む予定。

Hubble CLO 酒井智也:
弁護士(67期/第二東京弁護士会所属)。2013年慶應義塾⼤学法務研究科(既習コース)卒業後、同年司法試験合格。東京丸の内法律事務所でM&A、コーポレート、スタートアップ支援・紛争解決等に従事。2018年6⽉より、Hubble取締役CLO(最高法務責任者)に就任。

*写真左から前田さん、荒木さん、町山さん。


◆弁護士にもビジネス・企業の知識が必要、学ぶなら今

――Hubbleでのインターンについて伺う前に、皆さんなぜ弁護士を目指そうと思ったんですか?

荒木:法学部に入ったのは、幼い時に見たドラマの影響で、「知識で人を救う」様がカッコいいと思ったから。でも大きな決心がついたのは、具体的に就職を考えた時でした。就活や国家総合職試験がうまくいかず、時期的にこれはロースクールに行って弁護士になるしかないな...と。

前田:僕は高校の授業で法律に触れる機会があって、面白いなと思ってふらっと法学部に入りました。大学3年生で将来を考えた時に「自分が思う自由なことができる職業に就きたい」と思って弁護士の道に決めました。

荒木:法曹三者と言われる、裁判官、弁護士、検察官の中では、弁護士は自由度が高いと言われているよね。自分で受任できる案件を決められるというお話も聞くし。

CLO酒井:ただ先に言っておくと、事務所に所属すると、意外に自由度はないかも(笑)もちろん、言われた仕事をやる必要があるし、自由度が高いと思って働き始めると結構ギャップがあるかも(笑)

3人:(笑)

CLO酒井:でも資格を持って独立して、自分で仕事を受けに行くことができる点では、自分の選択次第で自由度高く働ける職業ではあると思うよね。町山君はどう?

町山:僕は曽祖父が大きな冤罪事件を解決したこともある弁護士で、その功績や姿勢に憧れを持ったのが始まりでした。その後法学部に入りましたが、就職するか、弁護士になるかは少し悩みました。しかし、大学受験で失敗した時のわだかまりを抱えたまま就職するより、最高峰の国家試験である司法試験に合格して社会に出たい、という思いでロースクールに進みました。あとはやはり資格職なので「手に職つける」魅力的な働き方だなと思ったのも志望理由の一つですね。

*司法試験を目指すきっかけになった曽祖父の話をする町山さん。

――そんな中、皆さんは現在Hubbleというリーガルテック企業でインターンされているわけですが、きっかけは?

町山:僕はこれから弁護士として働くうえで、そもそも社会人としての素養が不足しているなと感じており、そこを鍛えたい思いでリーガルテック「企業」でのインターンを選びました。基本的な「報連相」や敬語の使い方など、日々学んでいます。また、リーガルテック自体にも興味があって、その業界に身を置いて勉強できる機会はなかなかないのかなと。

荒木:僕は、リーガルテックは将来弁護士の働き方を変えるかもしれないと思っていました。例えば契約書のAIレビュー(弁護士の代わりにAIシステムが契約書をチェックするITサービス)が浸透したら、弁護士の市場価値を別のところで出さなければいけない場面が多くなると思います。そんな危機感があったので、実態を知るためにリーガルテック企業でインターンをしようと思いました。

その中でなぜHubbleかというと、Hubbleのプロダクト思想が自分の考えとすごく合っていたこと、Hubbleの取り組みは、将来の弁護士の働き方に一番影響を及ぼすんじゃないかと感じたことが理由です。

CLO酒井:そもそもこれまでは、契約書を作成、レビューするという業務も弁護士の行う重要な業務の一つで、当然それで収益をあげられていました。ただこれからは、AIレビューの登場によって少なくとも定型的な契約書に関しては、そうはいかなくるということはよく議論がされています。ちなみに、その中でHubbleが一番大きな影響を及ぼすというのは、より具体的にはどういうことなんだろう?

荒木:AIレビューや電子契約で未来がどう変わるかって、ある程度予測がつくなと思ったんですよ。弁護士がやっていた作業がAIで自動化される、紙だったものがオンラインに置き換わるってすごく分かりやすいですよね。一方Hubbleでは、そもそも契約書にまつわる業務の在り方自体を変えたり、なくしたりしていこうとしている。例えば「OneNDA」という取り組みではそもそも契約書が生まれないようにしています。なので弁護士の働き方へのインパクトはより大きいのではと思いました。

CLO酒井:OneNDAでは、これまで個別に締結していた秘密保持契約書の代わりに、「OneNDA」というコンソーシアムに参加してもらい、これに参加している企業同士であれば「この最低限の決まりを守っていきましょう」という新しいルール作りをしたんですよね。これはまさに日本の企業の取引において根本的にルールを定めていく取り組み。そこに新しさを感じてくれたのはうれしいなぁ。

荒木:将来Hubbleの提案する契約書業務がデファクトスタンダードになった時にすぐになじめるように、ここでインターンしようと決めました!

CLO酒井:Hubbleの誰よりもHubbleの可能性を信じてくれている!!!

前田:ロースクールの仲間の間でも、徐々にリーガルテックへの興味は高まっているなと感じています。僕の場合、去年Hubbleでインターンをしていた先輩からの紹介がきっかけだったので、正直Hubbleについてはあまり詳しくありませんでした。その上でインターンに参加しようと決めた理由は2つあって、まず、将来のお客さんになりうる法務の方の働き方・ビジネスの在り方を理解したいと思ったからです。もう1つは、Hubbleは新しい会社なので、経営の在り方を学ぶにもよい環境なのではないかと思ったからです。事業を立ち上げ拡大していくプロセスを知れるのも、将来独立したいと思ったときに役立つと考えました。



――皆さん法律の知識を活かせたり、勉強できたり、といった部分ではなく、「ビジネスや企業のことを知りたい」という思いが大きいのが意外でした。

荒木:司法試験が終わったこのタイミングで法律事務所でのインターンをする人も多いのですが、僕の場合は法律のことはこれからも学び続けられる一方、弁護士になるとビジネスサイドに積極的に関わることができる機会は少なくなると考え、最初から酒井さんにビジネス側の業務をやりたいですとお話ししていました。今実際にいろいろ任せていただけて、すごくうれしいです。

前田:3人とも今後弁護士事務所に入所する予定ですが、最初は上司から渡される案件をやりながら学んでいくので、お客さまよりも上司の方を見ながら働くと思います。しかし年次が上がった途端に「お客さま相手にどうやったら信頼を勝ち取れるか」を考えなければならなくなる。今ここでそういったコミュニケーションについて学んでおくと、その時の行動のしやすさが変わってくるのではと思います。

CLO酒井:今弁護士は4万人くらいおり(*)、競争が始まるというのは数年前から言われているよね。じゃあ弁護士のマーケティングや営業活動はどうやるのか、考えなければいけない。他の業界でそれらをどうやっているか知っていることは大きなメリットになると思います。
(*日本弁護士連合会 弁護士白書によると、2020年3月31日時点で4万2164人)

*OneNDAに強い関心を持つ荒木さん(写真右)と、ロースクール生の中でもリーガルテックの輪が広がっていると実感する前田さん(写真左)。

◆論理的思考を活かしつつ、全く新しい学びがある

――具体的には皆さんどんな業務に取り組んでいるのでしょうか?

荒木:最初の頃はいろんな部署でHubbleの全体をつかみました。現在僕は「Legal Ops Lab」というスタートアップの法務担当者向けのメディアの、進行管理や企画などを行っています。プロジェクトの立ち上げから担当させてもらえたので、意思決定に少しですが関われるのは、やりがいを感じているポイントです。

前田:僕は営業やカスタマーサクセスなど、お客さまとの商談の場に同席させてもらっています。基本的には議事録を取りながら、お客さまと少しお話しすることもあります。この記事が出るころには、僕自身が主導で進める商談も行っているはずです。抱えている課題を聞き、適切な提案をするのが弁護士の大事な能力だと思うので、それを体感しつつ、Hubbleに貢献できていればいいなと思っています。

Hubbleのプロダクト自体も、お客さま目線で、法務の方が社内で円滑にコミュニケーションできるように作られているんですよね。そこがHubbleの魅力だと感じます。

町山:僕が現在やっているのは、マンスリーレポートの執筆です。毎月HubbleのWebサイトで公開する、今月のプロダクトアップデートのニュースやイベント情報などの記事を書いています。直近ではユーザー会が7月にあり、LPの作成や、ビールやステッカーなどのノベルティの作成・梱包作業などもやりました。また、OneNDAの参加企業を増やすためのPR・マーケティング施策も、インターンの3人が中心になって進めています。

CLO酒井:3人とも個性があって、皆さんの希望を踏まえ、かつポテンシャルを最大化できる最適なところに配置して働いてほしいという思いはあるので、それがマッチしていたなら良かったと思います。







*荒木さんが関わっているLegal Ops Lab。法務の皆様にとって役立つ情報を発信。

――インターンの中で新たな発見・学びや、逆にこれまで学んできたことが活かされるシーンはありますか?

町山:日々新しい学びの連続ですね。

前田:法務の方の課題については、本当に知らなかったことばかりです。法務の仕事って定時出勤定時退社のような、ホワイトな業務だと勝手に想像していたんですが、現場の生の声を聞いてみると全く違いました。他部署とのコミュニケーションがうまくいかなくて苦労されていたり、なんでも屋さんになってしまって契約書業務以外にもたくさん抱えていたり。そういったリアルな実態を知れただけでも貴重な学びになっています。

荒木:僕の場合、ロースクールの授業で学んだ「この契約書のどこが紛争になりそうか」といったリスクを考える力が、スケジュール管理にも活かされると気づきました。スケジュールを組んだ際、「ここがうまくいかなくてもこの方法でフォローできる」などいろんな事態を想定して考えることができます。

前田:直接法令の知識が活きるのはごくまれで、どちらかというと、論理的思考力ですね。

町山:たしかに。文章力という点で言えば、司法試験の答案はたくさん書いてきましたが、今書いているマンスリーレポートは全く性質が違うものなので、これまで培った文章力が生かせていないのが歯がゆくもありますし、10月にHubbleを卒業するまでにいいものを書けるように改善していきたいです。

CLO酒井:そういったことに今の段階で気付けているのもすごく重要だと思います。僕は弁護士1年目でメール一通送るにも、先輩からダメ出しされていました(笑)。この段階で調整していこうと思えているのは、いいなと思います。

*法律に関連する仕事だけではないので、コミュニケーションは積極的に行っています。


◆社員みんながサポーター。安心して成長できる環境が整うHubble

――最後に、リーガルテック企業で、その中でもHubbleでインターンしてよかったと思うポイントについて、今後Hubbleでインターンを検討する方々に向けてお伝えいただければと思います。

荒木:Hubbleに入って「スタートが大事だな」と思ったんです。インターンを始めた当初は言われたことを実直にやるしかないのですが、そこをめちゃくちゃ頑張ったら、たまたまタイミングも合ってメディアの運営という大きな仕事を任せてもらえた。そういったスタートの重要性を体感できますし、将来一人前の弁護士としてお客さまに信頼してもらうために必要なことを学べる環境かなと思うので、これから法曹に進む予定の人にはお勧めしたいです。

町山:Hubbleが魅力的な点は、社員の方が皆さん本当に優秀で丁寧にフィードバックやサポートしてくださるので、働きやすい環境であること。日ごろから酒井さんや、CEOの早川さんが雑談交じりで「最近どう?」と気にかけてくださいます。

荒木:質問やアドバイスのお願いも、断られたことはないよね!

町山:しかも、「この仕事にはこういう趣旨があるから、こう意識して成果物を作った方がいい」という今後に活きる教え方をしてくださるのがありがたいです。

前田:プロダクトサイドの社員の方も温かくて。プロダクトやITサービスの概要が分からなくて質問したら「じゃあ今やろうか」とMeetで1時間かけて話してくれたこともありました。どなたでも、自分の専門以外のことでも丁寧に答えてくださる、温かい会社だなと思います。

荒木:大きなプロジェクトを任される際も、「しっかり任せるけど何かあったら俺らが責任取るから」と言ってくださっていて。責任感はもちろんありますが、プレッシャーにおびえることはなく、任せてもらったからにはいいものを作ろうと思える。社員の方の人柄とカルチャーに感謝しています。

前田:あと僕が思うのは、弁護士の世界って結構閉じられていると思うんですよ。新米でも先生って呼ばれて、でも勉強しかしてきていないから、社会の常識やビジネスマナーは何も知らないまま……。その前に新米のビジネスマンの経験をするのはいいと思います。

CLO酒井:1年目だけど、周りよりも少しだけでも気を遣えたりすると、チャンスが回ってくることもあるかもしれないですし、荒木くんの言うように、いいスタートダッシュが切れるかもしれないね。


――Hubbleとしては、インターン生にとってどんな場所になりたい、といった思いはありますか?

CLO酒井:これから弁護士になる人たちには、過去の経験にレバレッジを利かせられる選択してほしいと思っていて。法律事務所でのインターンも、もちろん次につながるとは思うんですが、準備運動くらいだと思います。でもリーガルテック企業での経験では、将来大きな差分になるような新しい領域を学べると思うんです。

その中でもHubbleが面白いのは、まだ社員10数名と新しいフェーズにある点。インターンの方も正直戦力なので、それが成長機会につながっているのではないでしょうか。100~200人規模の組織だと、どうしても一部のタスクをお願いする形になっちゃうと思うんですよね。だから「自分で考えて新しいことをやりたい」という方には、今のHubbleはぴったりだと思います。

もちろん、ベースには今3人が言ってくれたような社員の温かいカルチャーがあって、Hubbleの大きな魅力です。興味のある方は安心してチャレンジしてみてください!


*左から、前田さん、CLO酒井、町山さん、荒木さん。なぜか全員黒シャツ...笑。

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