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【メンバー紹介:EM】エンジニア組織を科学して、全体最適を目指す。 丸投げではない権限移譲が自然にできる仕組みを

※こちらの記事はhokan公式noteの記事の転載です

インドネシアで水道や道路のインフラがなくてもFacebookアカウントを持つ住人たちを見て、ITの重要性に気づく。穏やかな雰囲気を纏いながらも芯のある発言が魅力的な前島治樹がhokan初のエンジニアリングマネージャーとして、エンジニア組織を束ねていく。

難しいと思っていた金融業界をスタートアップが動かせる――グローバルにインパクトを与える可能性を秘めた事業に挑めるエンジニアチームを形成したい。ひたむきなその想いとhokanで成し遂げたいこと・魅力を語ってもらった。


>hokanへようこそ!キャリアの原点として上京のストーリーを教えてください。猛勉強されたと伺っています

―名古屋出身で大学へ進学のタイミングで上京しました。一人暮らしに憧れていましたが、地元だと家族や親族など知り合いが多くて・・・誰もいないところで自立したいという気持ちが強くありました。ただ、高校入学当初、勉強がダメでした。両親からは東京に行きたいなら東京理科大以上の合格と条件を出され、分数のドリルを解きなおし、時間を測って、早く解けるように何度も繰り返しました。これは当時流行っていたドラゴン桜の受け売りですが(笑)そこから猛勉強して、勉強も楽しくなり、上京の切符を手に入れました。


情報の格差は無くなる。ITに進むことを決意したフィールドワークでの経験

>大学では土木を専攻し、大学院では環境科学を専攻されたんですね

ー技術官僚に憧れを抱いたこともあり、大学生時代は土木を専攻し、国土交通省へのインターンを経験しました。しかし自分の思い描いていたものとは少し違っていました。土木の道を考え直し、衛星画像を使うこととフィールドワークに興味を持ったのをきっかけに、制限ない環境で自由に挑戦してみようと思い、環境科学を専攻しました。インドネシアでのフィールドワークを申し出たら、教授はカリマンタン島のボゴール農科大学の教授の連絡を取ってくれただけで、あとはお好きにどうぞ、と言わんばかり。チームを組んでくれるのかと思っていましたが、本当に自由でした。今思うと最初の権限移譲かもしれません。


>現地での生活はいかがでしたか。ターニングポイントと言える経験になったとか

―現地では木の小屋での生活でした。水道は通っておらず、もちろん整備された道路もありません。なのに、テレビやスマホを所持し、Facebookのアカウントまで持っています。これには驚きました。公共インフラより先にインターネットが存在しているのです。情報の格差は絶対に無くなると確信しました。賛否あるとは思いますが、重厚長大なメーカーに行くよりもIT企業に行くほうがグローバルにインパクトを残していけるとこの時思いました。

(インドネシアでのフィールドワーク時代)

>世界どこにいてもインターネットと機器さえあれば平等に同じ情報を得られますものね。金融業界には興味があったのでしょうか

―新卒で勤めていたITコンサル会社も金融業界のコンサルに挑戦していましたが、難航していました。金融業界の変革が至難の業であると思い知らされました。難しさの点でずっと興味がありました。そんな中、2013〜14年頃からFinTechのスタートアップという言葉が台頭し、会計ソフトとして名を馳せるスタートアップが登場したのもこの頃でした。驚くべきスピードで大きな成長を遂げていきましたよね。変えられないと思っていた業界をスタートアップなら変えられるという希望、そして、変えたいと想いは通じるのだと考えが変わりました。

金融業界でもさらに狭く難しい保険という領域で戦うhokanは注目の存在だった

>すぐにFinTech企業への転職は考えなかったのですか

―当時の業務も楽しかったこともあり、転職意欲はありませんでした。新しい環境に入るなら、自分のやりたいことと合致した、活躍できる環境があるかという考えを大切にしています。キャリアを重ねるにつれて、組織形成において中核を担う存在でありたいという想いがありました。そして、なるべく経営陣の意思を直接感じられ、市場にも近いマネジメント層に携わりたいと思っていました。そんな中、2019年頃にhokanを知りました。金融業界ですら難しい市場だと思っていたのに、さらに狭く難しい領域で戦うhokanは興味深い存在でした。


>少し話がそれますが、保険とのエピソードは何かありますか

―学生の頃、入院経験があるのですが、自身のことよりも入院費の方が心配になりましたが、両親からは「何を言ってるんだ!保険に入っていて賄えているから大丈夫だよ、安心しなさい」と一言。子供ながらに「保険ってすごい!」と安心した瞬間でした。この体験のおかげで、私は早い段階で“身を守るための備え”の必要性を実感し、貯蓄以外のお金の大切さを学べたと思っています。


>保険は、自分自身や身の回りで体験すると、より自分ごとにできますよね。ではhokanとの出会いを教えてください

―「エンジニア組織強化を目指しているのですが、ぜひ仲間になってもらえませんか」とCTO横塚からメッセージをもらったのがきっかけです。これまでの経験をフルに活かせますし、テックリードの岡本もいるのでCTOと3人で役割分担して組織を作っていけることに素直にワクワクしました。こんな組織、他ではあまりないので。そもそも、エンジニアはコードを書きたいので、マネジメントはCTOが一人ですべて背負ってパンクすることが多いんです。エンジニアの知識がある上でマネジメントしたいなんてレアな進化遂げる人、少数派だと思います(笑)

組織を科学して、全体最適を目指す

>それってエンジニアなの?と言われることはありませんか

―私は組織開発のマネジメントも一種のエンジニアリングだと思っています。エンジニアリングを“科学する”という言葉に変換するのです。対象が“機械やシステム”か“人”かの違いなだけだと思っています。これまで定性的でしたが、定量的に測り、PDCAを回していくことが出来ると思っています。とはいえども、組織は人なので、感情に向き合うことは必須ですが、以前より先手を打つことや対策を考えやすくなったと思っています。

>分析したデータを参考に改善点を見つけ出すこともできますね。エンジニア組織をどうしていきたいですか

―今はとにかくメンバーが少ないので、探しています(笑)とても良い組織ですが、今後、この人数では巨大な保険市場での機能開発と機能改善を進められません。組織が拡大したときの課題は適切に権限委譲できるか、だと考えています。丸投げではなくまさにhokanのバリューにもある”託す”ことができるかということです。上に立つ者が、本人に意思決定を委ね、託す裏側にあるストーリーを伝え、“結果どうなって欲しいか”まで一緒にイメージして並走していくことが適切な権限委譲だと考えます。自然にこれが実施できる環境を整えていきたいですね。


>この概念をチームで醸成していけば、良いサイクルが生まれ、hokanが大切にする自主性の環境が整えらますね。他に何か取り組みたいことは

―初めての挑戦となるエンジニアリングマネージャーを育てることもできると思っています。このフェーズで仲間になれたのでワクワクすることばかりです。全ての課題を解決できるとは思っていないので、解決できる仕組みを作っていきたいですね。


>信頼関係の構築も大切に思えます。離れていてもつながるコミュニケーションで大切なことは

ーhokanはフルフレックスかつ完全裁量制です。ネットワークのおかげで常につながっていて、オフィスにいなくてもシームレスなコミュニケーションができますが、参加しなければ意味がありません。各々が自分の役割を認識し、発信や反応していくことが大切です。このチームならできると思っています。

50兆円の市場をけん引し、盛り上げる可能性を秘めている!

>最後にhokanのエンジニアの仲間となる魅力を教えてください。そしてエンジニアの方に一言も!

保険市場は50兆円で自動車と同程度です。このような市場と戦えることはそうそうありません。盛り上がっていないから大きいのでは?とか、今後縮小していくのでは?という考えもありますが、保険がいきなり日本から衰退することは考えられませんし、縮小したとしても急激に小さくなるものではありません。むしろhokanがInsurTechをけん引して、保険業界に新たなスタートアップが生まれてくる環境を整えられれば、より盛り上がり、日本の保険市場がグローバルに存在感を出していく可能性を秘めていてその一因となれるのは大きな魅力ではないでしょうか。また、これは全員が言っていますが、とにかく優秀な方が多いです。


まだまだ伸び代の多い会社です。保険業界と言わず、日本で一番存在感のあるSaaSを一緒につくりましょう!!

>前島さん、ありがとうございました!

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