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【ヒトカラカルチャー】ランチスタンプカード、まぜごはん制度、、ヒトカラメディアが本気で取り組んできたランチ制度・文化を一挙ご紹介!

ヒトカラメディアは、主に都内のベンチャー・スタートアップ企業に対して、オフィスの選定から内装のプランニングまで、一気通貫でオフィス移転のプロデュースを行なっている会社です。


例えば、「渋谷・40坪・50万円以内」といった要件だけで物件を考えるのではなく、「現在、社内にはどんな課題があるか?」「新しいオフィスではどんなことを実現したいか?」といったオフィス移転のタイミングだからこそ企業や組織に対してできる価値提供を追求して、成長の好機に変えることを強みとしています。ビジョンに『「働く場」と「働き方」からいきいきとした組織と個人を増やす』を掲げ、自ら「働く場」と「働き方」を模索・実践しています。


力を入れてきた事例の1つとして「ランチにまつわる様々な仕掛け」があります。それぞれ、当時社内で抱えていた課題に対して、社内有志による「戦略室」というプロジェクトチームが中心となって考えて作ってきたものです。今日は、その制度・文化の変遷を一挙ご紹介させていただきます!

(1)ランチスタンプカード【2015年6月〜・東京オフィスメンバー数:12〜15名時代】

<背景>

メンバーが増えてくると話す人が決まってきてしまうのは、自然なことかもしれません。当時のヒトカラは、独身男性5人時代が終わり、既婚者や子持ちが増えてきて、夜みんなで飲みに行けないことが悩みでした。みんなのランチといえば、コンビニで買ってきたものを社内でささっと食べるだけ。そこで、スタンプカード制にして、ランチに誘いやすく、きちんと時間を作ってランチを食べる仕掛けを作りました。

<内容>

・カードや便箋(一筆箋が便利)を半分に折って、メンバーの名前をWordで打ち貼り付ける
・自分の名前部分には、シールを貼ったり、はんこを押しておく
・マスキングテープやシールでデコレーション

<振り返り>

「スタンプ溜めないといけないから」という建前に使ってもらい、普段あまり話さない人にも気軽に「ランチ行こうよ」と言える制度でした。ただ、長期に渡って使用するにも関わらず、男性メンバーは無くす人が続出・・!お財布に入るサイズにしておけば良かったと反省でした。。

(2)あなたとごはんに行きたいですチケット【2016年8月〜・東京オフィスメンバー数:15〜19名時代】

<背景>

ランチスタンプカードから1年半後、さらにメンバーが増えて、今まで30歳前後のみだった社内も20代前半から40代まで年齢層も幅広くなっていました。さすがに全員とランチに行くのは大変になってきており、事業も拡大して非常に忙しくなっていた時期だったので「1回きり」だけど効果のある仕掛けを考えました。ずばり「誰とごはんに行ってみたいですか?」という直球の質問。こんな形にするだけで、遊び感覚で気軽に行ける魔法のチケットになりました。

<内容>

・Googleフォームを使用して、「相手」と「理由」のアンケートを取る
・Wordでチケットを作成して、半分に折って糊で貼り付ける
・納会で、相手を発表するとともにチケットを配布する

<振り返り>

ほとんどのメンバーが「普段あまり話せていない人」を選ぶので、自然と距離のあるメンバー同士がランチに行くキッカケになりました。1人だけに集中することもなく、結果も見事にばらけたことが印象的でした。「一緒にごはんを食べたい」という小さな告白は、なかなか嬉しいもの。ちょっと恥ずかしいかもしれないですが、あえてみんなの前で「◯◯さんは◯◯さんを選びました」と共有しておいたほうが、誘いやすくなります。また、裏には「一緒に行きたい理由」も添えてあるので、話すネタにも困りません。

(3)まぜごはん制度【2016年12月〜・東京オフィスメンバー数:20〜25名時代】

<背景>

2016年夏から秋にかけては、新メンバーがどっと増えた時期。今までより更に急激な増加で、部署も事業内容も増えて、フェーズが変わったことを実感するとともに、会話が少なくなって社内がバラバラになるのでは?と不安でした。定期的に全員との会話が生まれるように、シャッフルランチ制度をヒトカラらしく「まぜごはん制度」、くじ引きで決めるチーム名も鶏肉・ごぼうなど「具材」に、そして会話のキッカケに提示するお題は「まぜごはんの素」として始めました。

<内容>

・「まぜごはんの素(お題)」は、「戦略室」メンバーがその時々に合わせて決める(12月なら「2016年、一番面白かったヒトカラレジェンドは何?」、1月なら「俺の/私の新年の抱負」など)
・お箸の先にチーム名を書いたくじを、毎月、納会の最後に引いてチーム決定
・納会に参加できないメンバーもいるので、社内掲示板に「チーム分け」と「お題」を貼り出す
・月内にメンバーで予定を合わせてランチに行き、「まぜごはんの素」について話す
・社内のチャットツール「slack」で「まぜごはんの素」の結果や、写真、お店のURLを共有する
・ランチ代は個人で立て替えて、他の経費と一緒に月末に精算する

【2017年4月〜・東京オフィスメンバー数:25名時代】の変更点
・メンバーが25人を超えてからは、オンラインの自動チーム分けツールを利用
http://www.daiichi-g.co.jp/osusume/forfun/10_group/10.html

<振り返り>

通常のランチタイムより長めの90分間、また会社から1,000円の補助を出すことにしました。コストには厳しいヒトカラですが、メンバーはお客様とランチを兼ねた打ち合わせに行く機会も多いため、いつものお店ではなく、ちょっと遠い場所や普段なかなか行かないようなお店にも行くことで、渋谷ランチマスターになれるようにと考えました。人数は、2人では緊張する・多すぎても分かれてしまうので、3〜4人の少人数制。日々忙しいなかスケジュールを合わせるのは大変ですが、何とか継続中です。また、全員で食べることは出来なくても「共通のお題」で話して、その後、「slack」で「共有」することで、社内の共通言語を増やすことも出来ます。

(4)まぜごはん制度・紅生姜制度【2017年6月〜・東京オフィスメンバー数:25名時代】

<背景>

(1)〜(3)のランチカルチャーの構築により、定期的に色んなメンバーとランチに行くことで、社内では以前よりも自然と「誰かランチ行きませんか〜?」という声が上がるようになってきていました。そんな時にメンバーから「まぜごはんの時に一緒に行きたい人が便乗出来る紅生姜制度ってどうですか?」とアイデアが出ました。ちょうど時期を同じくして、ランチスポットの少なかった神南エリアからランチスポットの多い桜丘エリアに引っ越してきたことも後押しして、すぐに制度を整えました。

<内容>

・「まぜごはん」に行く日に「slack」や社内の声掛けで「紅生姜」を募集する
・人数が多いと、お店も入りづらくなってしまうので、上限を4名とする
 (3人のチームは1人だけ、2人のチームは2人の「紅生姜」を追加できる)
・「まぜごはん制度」を利用するメンバーは会社から補助が出るが、「紅生姜」は自己負担
・「紅生姜」は月に何回でも立候補可能

<振り返り>

まだまだ始まったばかりの「紅生姜制度」ですが、さっそく利用しているメンバーもちらほら!これもまたランチだけではなく、気軽に話しかけられる土壌作りに繋がればと思っています。

(5)番外編:ランチ専用スレッド

ヒトカラメディアの「slack」の中には、「lunch_dinner_omiya」というスレッドがあります。ここでは「今日ランチ行きませんか?」から「ここのランチ絶品でした!」「恵比寿で会食ならここがおすすめ」「新宿で手土産買える場所知りませんか?」など、ランチ・ディナー・お土産に関する話専用のスレッドです。業務のやり取りが基本のチャットツールですが、ごはんネタに振り切ったスレッドを作ってしまった方が気兼ねなく話しやすくなるかもしれません。


(例1)


(例2)


(5)番外編:社内ランチ

ヒトカラメディアでは、よく近所にあるお弁当屋さん「京香」を頼んで、みんなで気分転換に歩いて取りに行ったり、社内の福利厚生として利用している法人向けぷち社食サービス「オフィスおかん」を、みんなで社内のリラックススペースに集まって食べています。こんな時もslackの「lunch_dinner_omiya」を活用です。

お弁当を持ってくることが多いメンバーも一緒に食べられる、業務の状況によっては途中から参加したり抜けやすいのがメリットです。

ヒトカラメディアがランチ制度を変えてきた理由

あの人とは一度も話したことがない、どんな仕事をしているのか知らない、経営陣やマネージャー層に話しかけにくい、お願いしたり相談したいのに言えない、そんな風に社内に壁がある状況は、個人のポテンシャルを最大限に発揮することが出来ず、結果的に生産性の低下に繋がってしまうのではないでしょうか?何より、一日の大半を過ごすオフィスで、同じゴールに向かって走る同志なのに、距離を感じるなんて淋しいですよね。


『「働く場」と「働き方」からいきいきとした組織と個人を増やす』というビジョンを掲げている通り、コミュニケーションを活性化して、人となりを知ることでお互いの理解を深め、部署内や近くの席の人のみならず斜めの深い関係を構築していくことで、メンバー間での気軽な相談(業務面でつっかえた場合の自浄作用)を強めていきたいとヒトカラメディアは考えます。だから経営陣も含め全員でランチカルチャーを作ってきました。


ランチは誰しも食べるもの。せっかくならメンバーと時間を合わせてランチに出掛けたり、社内のリラックススペースに集まって食べるだけでも、ほんのちょっと業務を円滑に進められる効果があるかもしれません。


新しい制度・文化を取り入れていくときに大事なこと

ヒトカラメディアでは、ランチ以外にも「アサカラ!」「週イチセッション」「月イチキックオフ」「オー!ハッピーデー運動」など様々な制度・文化を創ってきました。(それぞれの詳細はまた後日)正直、成功したものばかりではなく、失敗や間違いを重ねながら試行錯誤してきました。その上で、大事だと思う3つのポイントは以下の通りです。

(1)社内の課題に合っている制度・文化かしっかり検討する

それぞれに当時の「背景」がある通り、「ランチスタンプカード」から「まぜごはん制度」まで、これらは、その時々のヒトカラメディアに合ったものです。最初にいきなりランチを強制する形になる「まぜごはん制度」を導入してもうまくいかなかったのではないかな?と思います。「シャッフルランチ導入してみよう!」というのは簡単ですが、きちんと「本当に社内の課題を解決するか?」と本質的な部分を考えてみると、もしかしたら方法はランチではないかもしれません。

(2)仮説なく気軽に始めてみる時代は、もう終わり!その先へ

10〜20人弱くらいまでは、まだきちんと考えられた制度や文化はあまりなく、「気軽に始めてみる」ことが大事だと思っていました。それは、正直「やっぱりやめよう」と言っても影響が少なかったから。現在は、年齢もライフステージも様々なメンバーが30人弱も集まっている中で、「やっぱりやめました」「うまくいかなくて、いつの間にか消えてしまった」なんてことは簡単には出来ません!ヒトカラメディアでは、下記の方法でメリハリを付けながら実行しています。

<ヒトカラメディアの運用方法>

・まずは「戦略室」または社内の有志で起案
・毎週行われている「レビュー会」にて経営陣に提案
 →フィードバックをもらい改善→提案を繰り返す
・新しい制度、文化スタート
・トライアル期間を設けて、振り返り継続または廃止を判断

まずは気軽に始めて、きちんと企画を考えるメンバー、それをチェックするメンバー、推進するメンバーを設定することは、責任感を生むだけではなく、モチベーションを引き出し、「会社創りに参画する」自主性を育むとも思います。

(3)うまく機能していない時だけではなく、順調に進んでいても定期的に振り返る

ヒトカラメディアで制度・文化の企画・運営を中心的に動いている「戦略室」では、毎週定例MTGを行ない、定期的に振り返っています。組織に問題が起きてからでは遅いので、うまく機能していないと感じる前に、「この制度について、◯◯さんがこう言っていた」なんて情報を共有し合いながら、順調そうに進んでいるときでも常に改善するべきことはないか探っています。

例えば、「まぜごはん制度」は最初会社から支給される金額は1,500円でしたが、途中から1,000円でも効果は出ると踏んで思い切って変更しました。その後、メンバーからの声を聞いてみても運用面に特に問題は生じることなく、大きく効果が減るといったことはありませんでした。

最後に

現在は、「経営陣とメンバーの距離を縮めるような仕掛けは作れないか?」と戦略室で打ち合わせをしています。きっと、これからまた人数が増えたら、そのフェーズに合わせて、新しい制度・文化が生まれていくことでしょう。次は、どんなものが生まれるのか楽しみです♪

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