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The 10th Explores!Once in a Lifetime✈2018 Apr 7th. “EXTRAORDINARY(非日常)”を取り入れ進化する「ムユラ(山脈)の国、マレーシア4,000m級の山へ挑戦」

皆さん、こんにちは。AI(インフォメーション・アーキテクト)のKanaです。

                        写真 下 2018.4 ボルネオ島 コタキナバル の小島にて

皆さんは「出張」と聞いて、どんなイメージをお持ちでしょうか。

スーツケースを片手に、普段とは異なる別の場所へ向かい、そこで業務に携わり、帰りの電車でお弁当とビール飲んでひと眠り、東京の家に帰宅して終了、というのが一般的なイメージかと思います。

私たちの組織にとって仕事をする、出張をする、ということは、一般的な価値観とは実は大きく異なっています。出張の際には、フリーオフ(成果を上げていれば有給を使わずに休める制度)を活用し、出張先の地域を仲間と共に冒険の旅を繰り広げたりもします。

「働き方」=「生き方」ということを私はこの組織に入ってからというもの、日々学んでいます。

そう、私たちの組織は最新のICT事業、グローバル事業を繰り広げる、は当たり前で そもそもが「生きる」を大切にするOrganization。

Toshiさんが文字通り命を懸けて築き上げている組織。不思議と私たちはここで出会い、全く異なる会社組織の価値観に触れ、感嘆し、共鳴し、信じられない体験を日常を通じて感じています。これも「偶然の一致」、「計画された偶発性」、海外留学、旅、詩、出会い、などなどを通じて学んできたことの知恵が各所でちりばめられ組織が作られているのだと、私はだんだんとこの職種(IA)を通じて、この組織の在り方について気づきを増やすばかりです。一社員では知りえない、経営者の想い。単に経営(アントレプレナー)というカテゴリーでは収まり切れないほどの切実な想いと壮大なスケールで、組織を作り上げていること。「働く」とは、そのタクトを振るう人によって、これほどまでに一般とは違うものなのか、と私は思わずにはいられません。この分野、映画や音楽、絵画といった表現方法と、形は違うだけで芸術の世界であることはそう違いはないと思います。想いが形になること、詰まった情熱の分だけ組織は光を放ちます。そして人に響きます。それは本当なんだと。私は実体験を通じて、それが真実であることを学んでいます。

さてさて、ちょっと真面目に重く書いてしまいました。そう、きっと私は旅を通じて人として成長を果たし、ちょっぴりセンチメンタルになっているのだと思います(*´ω`*)

気を取り直して今回は、10回目となる“Explores - Once in a lifetime✈ -”と呼ばれる会社制度で、私が経験したことをお話しさせていただきたいと思います。少しでも読んでくれる皆様に、私の言っていること、思っていることが伝わればと思っております。

創設者のToshiさんは、もともとアメリカ留学を15歳で果たし卒業した1997年、まだ世の中ではインターネットが活用されていない時代、18歳~19歳の時、旅先の人々の出会いや宿泊先の情報ノートだけを頼りに、交通手段を手に入れ、次のディスティネーションを決め、Journey Mapを作り、アジア、ヨーロッパを中心に約40か国以上の国々を渡り歩いてきた正真正銘のバックパッカー・旅人です。

「多種多様な人種や文化と出会い、非日常を経験することで人はより豊かになる」という信念を手に入れ、旅を通じて形成された彼の考えは、私たちの組織の根底を成しており、「自分の殻を破るため、力を引き出すため、人間力、仕事力、行動力を養うためには、EXTRAORDINARY(非日常)を取り入れることこそ最高の選択」という社是(クレド)にも反映されています。

これまでのExplores - Once in a lifetime✈ -では国内では南アルプスから戸隠、立山、黒部ダム、南は沖縄本土や石垣島に西表島・・。海外では北米、カナダ、インド、タイ、ミャンマー、カンボジア、マラウイ、南アフリカなどで開催されてきました。これが一つの会社で、たった3年の間に本当に行ってきた活動とは、未だ自分でも信じがたいことでもあります。

(下記写真は、社員との旅の足跡・・・アメリカのセドナ、沖縄の西表島、カナダのロッキー山脈(Jasper)、インドのハンピ)

前回のフィードで入社2日目で海外出張が決まった新卒・女性社員の記事を紹介しましたが(参考にしてください♡:入社2日目で人生180度見方が変わった海外出張。めちゃめちゃ内容が濃くてびっくり!✈🌏🙋)、彼女の記事にも挙がっていたマレーシアでのExploresについて、今回はその詳細を紹介させていただきたいと思います(*‘∀‘)

Because it’s there !

“なぜ山に登るのか、そこに山があるからだ”

という、とても有名な問いと答えがありますが、この組織にも登山好きな社員は多く、年121回以上開催されている様々なイベントの中でも、山登りの企画は1、2を争う頻度じゃないか、というくらいたくさん開催されています。

私自身、2015年に入社をして初めて参加したのがこの登山イベント。場所は鎌倉ということもあり、いま思い返せばゆったりした登山だったと思いますが、当時は初登山ということと生粋のインドア派でアニオタで、行く場所といえばコミケだった私にとって、「苦しかった!(なんで山なの??)」という想いが残っています・・・(;´∀`)

しかし、何度か会社の登山イベントに参加し、山の頂上付近で開催されるプチ宴会の味わい深さを噛みしめる頃には立派な山好きとなっていました(笑) はっきり言って最高です。

ところで、現在男性社員の一人がマレーシアのコタキナバルに滞在しているのですが、そこには世界遺産にも登録された有名な山があります。

「自分も去年登ろうとしたんですが、天候が悪くて登頂できなかったんですよね」

という彼の言葉と、山好きたちの想いが重なり、彼の活動視察も兼ねてマレーシアに訪問、登山することが決定! 総勢8名で初の海外登山に挑むこととなりました。

標高4095.2m。マレーシア最高峰の山

その山、「キナバル山」。2000年に世界遺産に登録されたキナバル国立公園の中に存在している山です。

特に有名なのは、その山に根付く動植物の数。山の中腹付近まで広がるジャングルには6,000種以上の植物・100種以上の哺乳類が確認されているのだとか。

今回、登山に参加したのは全員で8名。富士山に登ったことあるよ、という人から、登山自体が初めて、という人もおり、特に後者の女性社員は登山の直前まで不安そうな顔をしていました・・・。

【登山1日目】

登山当日。コタキナバル市内の宿泊先を早朝に出発。キナバル公園本部に到着すると、標高1,800mの地点から約4000Mを目指して登山を開始しました!


最初のうちは日本の山と同様、あるいはそれ以上に快適だな~なんて考えていたのですが、歩けども歩けども途切れることのない階段が眼前に広がり、ジャングルのように木々が生い茂る山深さ、気力と体力が削がれ、気が付けばペースも次第に落ち始めていました。

もしかしたら、途中で登山を断念していたかもしれません、・・・私一人だったのならそれは確実だったでしょう。

「大丈夫か?」「あとちょっとで休憩だ、頑張ろう!」「ゆっくり息して、お水飲もう」

「見て! あそこに山頂が見えるよ!」「え、あれ? まじであんなところ登るのー???」

「えええ~!?(一同)」

和気あいあいと仲間と励ましあうことで自分自身を奮い立たせ、挫けることなくつらい階段を登り続けたものの、山の頂を見て結構本当に絶句しました (笑)まあ、こうなりゃ、なるようになるさ・・・

南国ボルネオ島の緯度に位置するキナバル公園。さすがに見たこともない木々や動物たち。植物の色彩もまた、とても登山の励みとなりました。

コタキナバルで有名な花の一つ、かのラフレシアは残念ながら見ることはできませんでしたが、ウツボカズラの他、太く長く渦巻くゼンマイや、とても小さな白い花、キイチゴ、小さなゼリー玉のような実を持つ植物、黒く短い海藻のような苔など、珍しい植物が生い茂っていました。

熱帯雨林のジャングル奥地からは絶えず鳥などの様々な歌声であふれていて、栗鼠や一部の鳥などは観光客からの餌を目当てに非常に近くまで寄ってきては愛嬌を振りまき、とても可愛らしい光景を目にすることが出来ました。

4~5時間ほど登り続け、ようやく標高3,000mに到達。次第に周りの景色も変わり始め、足元もゴツゴツとした岩が多くなってきました。遠くに山の頂上も見え始め、立ち昇る雲と真っ青な空の合間に見える山々はまさに圧巻。一歩ずつ登っていく階段も、雲の中を登っていくような感覚でした。


そしてこのあたりから徐々に高山病の気配が・・・。耳鳴りが起こり、軽い吐き気を催し始め、頭痛を訴える人数も増えてきました。

こまめな水分補給・休憩を取りつつ、さらに2~3時間ほど経つとようやく山小屋に到着。風は非常に冷たく、体感温度もおそらく5度ほどだったように思います。

山小屋に入ってすぐに食堂が目に入り、一同すがるような思いで食卓へ。ビュッフェスタイルの食事を取っていると、窓の外にとても美しい夕焼けの光が射し込んできました。

疲れ果てた身体も少し回復し、シャワーを浴びて休憩しようと思ったのですが、なんとシャワーが冷たい真水しか出ないということで、各々簡単に身支度を整えて一時就寝。

目が覚めたらいよいよ登頂・・・果たして成し遂げられるのか不安に思いつつ、休みに就きました。

【登山2日目】

午前1時半。いよいよ頂上へ向かう時が来ました。

「眠い」なんて言いながら体中にホッカイロを貼り、厚着をしてまずは食堂で夜食を取ります。

そして午前2時半、真っ暗闇の中をヘッドライトの灯りを頼りに私たちは出発しました。

1時間ほど階段を上り続けると、遠くに街の灯りが煌めいて見え、それを覆うように星々も輝いていたけれど、絶えず雲が流れてくるため、そこまで多くの星は確認できませんでした。

しかし、星よりも美しいと感じたのは、遠くから列をなして登ってくる登山者たちのライトの灯りでした。何かの巡礼のように、途絶えることなく揺れる光は信仰の祈りにも似て、とても尊く感じました。

1~2時間進むと、周辺には花崗岩が広がり、植物もところどころに見え隠れする程度に。傾斜も激しくなり、ロープを伝っていかなければ登ることが出来ないような斜面が頂上に向けて続いていきました。ただでさえ重かった足取りもさらに重くなっていき、数十秒歩いては立ち止まって息を整える、というような繰り返しに。しかし重くなる足とは反比例して、しだいに空も明るみ始め、朝の訪れと夜の融合という幻想的な景色が広がっていきました。

(写真 下 早朝4:00頃 3950M付近にて)


神々の住む世界。静寂と時折くる風の音。そしてまるで太陽に音があるかのように、その光線と共に、言葉では表現し難い五感を刺激するWhisperingが、天空に広がる稜線の向こうから聞こえてくる世界。

淡い紫色掛かった朝靄と、ごつごつと高くそびえる岩山のコントラストが眩い。朝日に照らされる山の斜面と、果てしないくらい遠くに見える街並みとが丸く結びついていて月並みな言い方だけど、「地球は丸かった」なんて感想が思わず出てしまいます。

5:30 最終的には、山を、というより、崖を這い上がるようにして辿り着いた頂上には多くの人が集っており、みんな一様に登頂した事への達成感やその喜びを称えあっていました。

私たちも自分たちの成し遂げたことを称えあい、頂上で記念撮影を行うことが出来ました。


(写真 上 一番前は新卒23歳女性社員)山小屋から頂上までは4~5時間ほど掛かったでしょうか。すっかり明るくなった岩山を降りていくと、往路では暗くてわかりませんでしたが、思った以上に傾斜があって、もし明るいなかを山頂目指して歩いていたとすれば、その果てしなさに挫けてしまっていたかもしれません。

そこから先は怒涛の下りの始まり。登山などの経験がある方はご存知かと思いますが、実は登山は登りよりも下りのほうが過酷で、さらに言うと、ゆっくり降りると逆に体に負担がかかるため、それこそ飛ぶように降りていかなければなりません。

頂上から山小屋まで2~3時間、山小屋から出発地点まで4~5時間ほどで到着。これはまさに自分自身との戦いでした。

4,000m級のこの登山が初登山、という社員(26歳 女性)も無事に下山を果たし、「途中で意識が朦朧としていた。疲労困憊で、本当に心身ともに辛かった」と涙ながら話していましたが、「自分だけでは間違いなく絶対にしなかったチョイスを、Explores - Once in a lifetime✈ を通して経験することが出来て本当に、本当に諦めないでよかった。チャンスを掴むことも、それをやりきることも結局はすべて自分次第だということを改めて感じた」と感動の涙とその笑顔で話してくれて、私自身も本当に嬉しくなりました。

それから登頂の証明書としての、なんとも愛らしい賞状をもらい、キナバル公園本部で再度全員で記念撮影をしました。

誰一人欠けることなく、また、怪我をすることなく人生に一度きりの経験を成し遂げられたこと、本当に良かったです。万歳!(∩´∀`)∩

全員、膝が、というより身体全身が笑ってしまい、翌日以降は生まれたての小鹿のような歩き方になってしまいましたが(笑)それを含めても最高の経験・想い出です。

今すぐEXTRAORDINARYをやろう

今回の(いや今回も 笑)、誰もが聞いたら耳を疑ってしまうような「Explores - Once in a lifetime✈ 」のインパクト。参加者からは「仕事には無関係のように思えるかも知れないけれど、「旅」という非日常を体験することで、自分の考え方や今後の業務への取り組み方などにも通じる部分が多くあると感じた」という意見も多く上がりました。

私もこれまでに、10回中7回ものExploresに参加してきて、本当に多くの経験をしてきました。既述の通り、どちらかといえばインドア派だった私が、Toshiさんに無理やり外に連れ出され、今では海に潜ったり、山に登ったり、年間5回以上も旅をしています。自分一人では絶対に選ぶことのなかった選択を取るようになりました。

“EXTRAORDINARY(非日常)”を経験することは、イコール自分の人生の選択肢を増やし、イマジネーションを養うことに通じるのだと、今回の旅を通して改めて実感しました。

皆さんも、日常に「非日常」を取り入れてみませんか?

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