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外資ITからユニコーン企業へ。freeeの急成長を支えるリクルーター・田中の軌跡

2019年にfreeeへ入社した田中 うらら。新卒当初は、営業職として高い成果をあげていましたが、転職をしていくうちに人事職の魅力に気付いていきます。人事を通して会社に貢献していく──そんな彼女が採用現場で見るマジ価値を今までの経歴とともにご紹介します。

トップセールスから人事へ──会社に貢献できるという魅力

(前職時代の田中)

アメリカ、ペンシルベニアの大学に進学が決まっていた田中。しかし、同時多発テロの影響から進学を諦めることに。まずは1年様子を見ようと、英会話スクールに就職します。すると、勢いのまま数字をたたき出し、一気にトップセールスの道を駆け上がりました。

田中 「個人向けの教材販売を始めたんです。フルコミッションで数字も良く、会社から抜てきされて千葉支社から東京に移りました」

そこで、田中はさらなるキャリアアップを目指して転職します。次に始めたのはオフィス周辺機器の販売でした。

田中 「ここでもめちゃくちゃ成果を出しましたね。入社して早々のタイミングで会社が上場してバブリーになり、若いながら『上場ってすごい、もっと会社を大きくするために頑張らなきゃ!』と思ったのを覚えています」

それから日系大手のビジネスソリューションを提供するITサービス企業に転職した田中。結果は出していたものの、自分の中の価値観に変化が訪れました。

田中 「スピード感を感じられず、おもしろくなかったんです。また、会社の名前があれば、自分の力じゃなくっても売れることに気付きました。金額は大きくても楽しさが感じられなくなっていました。そこで自分の中の大切なものが、金額じゃないと気付いたんです。

それから、しだいにベンチャー行きたいと思うようになりました」

その矢先、2011年にヘッドハンティングされて人材紹介会社へと転職した田中。初めて人事に携わります。

田中 「熱量持って誘ってくれた社長に引かれ、飛び込んでみたんです。

企業にとって一番重要なものは人材で、また人生にとって会社選びは最も重要な選択のひとつだという想いがありました。人材コンサルタントは企業・候補者の双方をベストなマッチングになるように支援できます。そこに魅力を感じたのです。

業務は、まず転職エージェントとして企業と候補者の両方とコミュニケーションを取らないといけませんでした。そこで人事を基礎から学びましたね。その後はずっと、営業ではなく人事を担当しています」

さらに2014年から支援していた、アメリカの大手クラウドERP(統合基幹業務システム)ベンダーに転職した田中は、リクルーターとしての道を歩み始めました。

田中 「営業もやりがいあって楽しいけど人事の方が、会社に貢献できている実感がありました。社運もかかってるし、良い人を採用できたら会社がわかりやすく伸びるのもおもしろかったですね。反対に間違えたら会社が傾くので、めちゃくちゃ重要なポジションだと思っています」

freee入社と、怒涛の面接ラッシュ

(freee入社すぐ、TokyoRainbowPrideのボランティアに参加した)

そして2019年、freeeに入社した田中。出会いは前職での採用活動でした。

田中 「実は前職時代、freeeの人にスカウトを送って、カジュアル面談という形で数名に会っていたんです。そのときにお会いしたfreeeの社員みんなから、自分の会社や事業が好きだということをひしひし感じ、少しずつfreeeに興味を抱いていました。

というのも、外資ではあまりチーム感を感じられなかったんです。おのおのが『これが会社にとってベストだ』と思いながら動くのは、すばらしいことなのですが、完璧な個々の集合体でした。なので、ピースがかけたときのインパクトが大きかったんですよね」

それから家庭の都合で少し仕事から離れた田中。再就職するときに選んだのがfreeeでした。

田中 「次は日系で、日本のマーケットにコミットしている会社に行きたいという想いが強くありました。そこで前職時代、とくに印象に残っていたfreeeを受けてみることにしました。

面談で感じたのは、面接で会った人がとにかくフラット。そして、みんなが『マジ価値』を追求していて、ブレがなかったんです。自分自身も、この会社の成長にコミットしたいと強く思いました」

freeeに入社し、採用チームのリクルーターとして働き始めた田中。セールス職の採用責任者となった彼女を待っていたのは、急成長するfreeeの採用現場が抱える課題でした。

田中 「まず事業部に人が足りていなかった。さらにはリクルーターも足りていなかった。だから、入社して2週間でひとり立ちをしなければなりませんでした。さらに、私を採用してくれたビジネス職のリクルーターはとにかく多忙。彼女の負担になりたくないと思い、シャドーで面接に入るなど、2週間でいろいろと吸収しました。

その後は、自分の目標数字を設定し、達成に向けて3カ月頑張りました。しかし、わからないことだらけで、不安なまま進めていました。徐々にキャッチアップできてきたのですが、最終的には目標を達成できず、かなりへこみましたね」

さらにfreeeの事業は上場に向けて拡大していきます。会社としては良いことですが、採用現場に新しく入った田中には厳しい状況でした。事業部から20名超えの採用目標が提示され、大型採用が動き出したのです。

田中 「入社して3カ月で、かなり無謀でした。しかし、この大型採用は部署が事業をしていく上で人員が足りずに困っていることを意味しています。成長のためには動くしかありませんでした。

私のキャリアを通してみてもチャレンジしたことのない採用人数に、お先真っ暗でした」

それから田中は怒涛の面接ラッシュに組み込まれていきました。

田中 「セールス・サクセス・事業開発と次から次にスカウトし、面接を組んでいきました。スカウト数は数万、面接数も数千に達していました。

その結果、なんと、達成したんです。次の3カ月も合わせて半年で、50人以上採用しました。ひと息つく暇もなかったですが、達成感はすごくありました。

このときに採用したメンバーが活躍して、今ジャーマネになっているのは感慨深いですね」

「マジ価値」が体現される採用の現場

(freeeでの女子会。田中は前列の右端)

freeeには『マジ価値』という考え方があります。それはユーザーにとって本質的な価値があると自信を持って言えること。田中は、採用現場でも『マジ価値』が役立つと言います。

田中 「最も大切にしているのは、お互いにとってアンハッピーな転職をさせないことです。そのため、この先のキャリアで軸にしてるポイントを必ず聞くようにしています。その上で、freeeと合うか、ギャップになりそうな点はないか、相手目線で考えます。

また、本人が気付いていない理想やビジョンまで聞き出すよう心掛けています。自分のやりたいことの本質に気付いた候補者が辞退するかもしれないけれど、それが『マジ価値』なんです。だから、仕方ないと割り切っています」

またfreee目線でも、大切にしていることがあると言います。

田中 「もちろん採用したいのは、freeeのミッションやカルチャーに共感してくれる人です。とくに『社会の進化を担う責任感』を持っている人に来てほしいですね。そして、ビッグマウスじゃなくて、やりきる力がある人が理想です。

反対に能力が突き抜けていても、自分にしか興味がない人はfreeeに合っていないと思います」

初めの面接ではカルチャーフィットしそうにないと感じても、対話を重ねるうちに候補者が成長していくケースもあると言います。

田中 「4回の面接で、成長する人がいるんですよ。まるで別人になるように、がらりと考え方が変わる人を見るのはおもしろいです。中には、世の中への貢献などのビジョンが芽生える人もいますね。アンラーンはfreeeの大切なテーマなので嬉しいです。

私も自分なりにそういう人を見極める哲学を持っています」

また、freeeにフィットする人に出会わなければ、採用人数の目標を達成できません。そこで、田中は働き方を工夫しました。

田中 「いちおう3カ月ごとの目標はあるんですけど、それに捉われないようにしています。事業計画をもとに前倒しでスケジュールを考えているからです。現に追っているのは、もっと先の数字だったりします。

それとは別に、急に採用したいポジションや辞める人が出てくるなど、イレギュラーなことも多いので、常にスピード感を持って対応できるようにしています」

採用によってfreeeを前進させる──自分と会社の成長のために

およそ一年半のfreeeの日々で、freeeの特徴を感じたと言います。

田中 「まず、かなり裁量を持って働かせてくれますね。何か意思決定しないといけないときにも全部任せてくれるので、私のことを信じてくれていると思います。たとえば、半年間セールス職で実績を上げたタイミングで、ビジネス職全体を任せてもらうことになりました。新たなチャレンジの連続なので、とてもやりがいを感じています。

またスピード感も、freeeの特徴だと思います。とくにスピードが命という局面では、社内一丸となって、ガッと取り組みます。役員も時間を空けてくれるので、オファー面談まで3営業日で終わらせたこともあります」

さらにfreeeの採用の特徴について、田中はこう語ります。

田中 「現場にスカウトや面接を協力してもらっているのはありがたいですね。大手じゃないので、人事部だけでオファーまですべて終わらせることはありません。本当に忙しい中で協力してくれるのは、採用の重要性をわかってくれているからだと思います」

反対に、期待の高さから事業部とのギャップが生まれることもあると言います。

田中 「現場の期待値が高すぎて『世の中にそんな人いないよ』ってことはあります(笑)。逆に、候補者の話を聞いていて『そんな会社はないよ』って思うこともあります。みんな青い鳥を探しちゃうんですよ。そういうときの期待値コントロールは大変ですが、“妥協”と思われないようにしっかり話し合います」 

これからの採用に関しても、力を入れていることがあるという田中。

田中 「当たり前だったものが崩れる今の社会情勢で、前提を疑い、物事の本質をより考えていかないといけないと、強く思っています。あらためて採用活動の本質やfreeeの本質的な魅力とは何か考え、社内外に向けての変化を起こさないといけないんです。

重要なのは、freeeにはどんな人が働いているのか、freeeに入社するとどういう成長ができるのかなど、『働く場所としてのfreee』の見せ方です。そのために採用や組織のあり方を含めて議論し、新しい取り組みを進めています」

田中個人はさらに大きくチャレンジし、freeeを進化させる原動力になることを目標にしています。

田中 「まだ経験したことのない、より難易度の高い採用に挑戦したいと思っています。

その人なりの哲学があるので、経験がある人ほどカルチャーフィットは難しくなります。場合によってはアンラーニングも必要になります。それでも、freeeに可能性を感じてくれる人がいる限り、地道にやり続けますよ」

新たに採用した人のおかげで、みんなのパフォーマンスが高まることはよくあります。事業自体も、前に進む可能性があります。だから採用というポジションは、会社をつくっていく上で重要なのです。

田中 「未来のfreee社員にも、既存のメンバーにもwin-winとなるよう、採用を通してfreeeをさらに進化させたいです」

田中は今後もfreeeと自分の成長のため、採用に挑み続けます。

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