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ミドル層に伝えたい。とどまることはリスク。新たな経験を自信に変えて次の挑戦へ

40代、はじめての転職でフォースタートアップス(以下、フォースタ)にジョインした國光 隆之(Kunimitsu Takayuki)。何万人規模の会社から来たにもかかわらず、自然体に、しなやかに活躍中だ。普通に働いていれば活躍する場所はあった前職だが、今後の人生を見据えたとき、同じ環境にとどまりつづけることはリスクと考えた。仕事人生の後半を豊かにするためにチャレンジすることが当たり前になれば、きっと日本はもっと素敵になる。周囲から慕われる國光の姿は、そんなことを思わせる。

契約社員からスタートして16年。楽しかったリクルート時代。挫折も転機に

▲兄と仲間と共に中南米を旅をした(写真右)。

國光の前職はリクルート。契約社員からスタートし、マネージャーまで務めた経歴を持つ。そもそもリクルートを選んだのは、数少ない高卒でも応募できる会社だったからだ。

自営業(バイク屋)の家に生まれ、父の仕事を継ぐことが子どもの頃からの夢。高校卒業後は迷わず家業の会社に入るが、ほどなくして経営不振で閉店し、人生を考えなおしたい想いから兄と中南米をバックパッカーとして旅をした。國光は言う。「ほかの人生を考えたことがなく、頭の中は真っ白。就職しようにも学歴も経験もなく、人生詰んだと思いました。自分なりに営業が大事と考えて探し、運よくリクルートの契約社員に。それから16年。成功も失敗も経験し、とても充実していました」。

振り返ると、16年間で転機は3つあったという。配属は美容サロン系の営業部門。経営者と接点を持てる仕事の面白さと、持ち前の人当たりの良さを武器に徐々に成果が出はじめた。転機の1つ目は後輩育成の経験だ。成長し、チームに貢献する姿を見ることが本当に楽しく、チームで戦うと1人ではなし得ないインパクトを出せると知った。

2つ目は一転、挫折の経験だ。活躍し、チームリーダー、マネージャーとステップアップした後、新しい領域でチャレンジしたくなった國光は、チャンスを得てベンチャー投資部門に異動した。「海外の技術系ベンチャーに投資するプロジェクトのPMの話をいただきました。引き受けたものの、これが本当に何もわからない。投資、テクノロジーの知識も無ければ英語も使えない。PM経験もない中でとにかく必死に前に進めようと時間を注ぎ込みましたが、徐々にボロが出始めました。それを補う時間もなく、半年ほど経ったタイミングで限界を迎えてしまいました」。國光は、失意のうちにプロジェクトから外れることになった。そこまでが順調だっただけに堪えた。

大きなプロジェクトを完遂し、自信を取り戻す。達成感を得て次のチャレンジへ

▲リクルート時代の集合写真。写真中央が國光。

転機の3つ目は、古巣の部署に戻って大きなプロジェクトを成功させたことだ。挫折はしたものの、再び何か新しい経験を積みたいと考えた國光に与えられたミッションは、営業をサポートする内勤組織の立ち上げだ。営業は全国にまたがる大所帯。そこから切り出して集約できる業務を洗い出し、受け皿となる新組織をつくる。この一大プロジェクトを、事業起案から関わり、設計、実装、立ち上げ後の運用までを2年半かけてやり切った。

この経験で國光は再起した。「かなり大きなチャレンジでした。一定の自信を持っていた営業マネージャーとしてではなく、新しい経験をしたことで、失っていた自信を取り戻すことができました」。やりきった國光は、この経験も糧に、さらに成長するには環境を変えるべきと考えた。「このとき僕は40歳。70歳まで働くならあと30年あり、折り返しですらない。リクルートという看板から離れて、自分はどれくらい価値を出せるか試したい気持ちもありました」。

そして、タレントエージェンシーとして出会ったフォースタに入社することになる。「最初は、選択肢の1つとして興味本位で話を聞きました。意向度もあまり高くなかったはずなのに、なぜか数日経ってもずっと記憶に残っているのです。理由は壮大なビジョンと、それを本気で実現しようとしている熱量だと思いました。リクルートも事業ごとにビジョンはありますし共感もしていました。でも、ある程度達成できてしまっている現状や、経営陣が事業家か起業家かでビジョンへの魂の乗せ方に違いが出ると感じました」。その熱量に圧倒され、入社へと気持ちが傾いた。

國光は、経験を活かしてフォースタで発揮できる価値があるはずだし、今までと違う情報を得て、違う筋肉を使う経験が新たな自信になると信じていた。言葉を尽くして説明し、老後までのファイナンシャルプランも検討したうえで、入社を決めた。

豊かな経験を積んだ40代がスタートアップに挑戦する後押しをしたい

そのプロセスを経て、いちメンバーとしてフォースタに入社。7カ月経った今、マネージャーを務める。経験を積んだ40代だからこそ発揮できる価値があり、ヒューマンキャピタリストとしても活躍中だ。

シンプルに「この人とお話したい」と思える人に連絡し、会えることがまず楽しい。國光は自分自身の経験とも重ね、大手企業にいる40代の人が、次の挑戦としてスタートアップを選ぶ後押しをしたい気持ちが特に強い。挑戦への共感に加え、スタートアップにとっても、唯一無二の貴重な経験の持ち主がジョインすれば、大きなインパクトとなるからだ。

つい先日も、そんな挑戦をお手伝いできた。世界的なIT企業群の複数社で活躍したハイレイヤーの人材が、最先端領域ながら、まだ一般的には名を知られていないスタートアップ、A社へのジョインを決めた。「すごく素敵な方で、次の人生を考えるなかで、日本に貢献したいという思いをお持ちでした。A社は私が担当していて、経営者の方と意気投合したらいい化学反応が起きると思い、会ってもらったのです。すると本当に意気投合してくれました」。

優秀な人材だけに当然、多くの誘いがあった。だが、その経営者と何回も会って未来を語り、最終的にA社を選んでくれた。「その方は、最後に『もし失敗したら、またどこか紹介してね』と言ってくれました。A社に決めたことももちろんですが、そのような信頼関係を築けたことが嬉しかったです」(國光)。

國光だから、心を開けた部分もあっただろう。そして、もしうまくいかなかったとしても次があるとは、まさにその通り。築き上げてきたゆるぎないものがあれば、環境を変えることでより豊かな経験を得ることができる。その経験を自信に変えてさらに挑戦する。このサイクルが大事だ――國光自身の転職時の実感と重なるものだ。

背負うものは、奮起する動機でもある。違う山に登れば、また美しい景色に出会える

マネージャーになった國光は、会社の土台を強固なものとする営業企画も担当している。入社時に、この組織を強くすることでフォースタを成長させると誓った國光は、その思いを直接的に実現するポジションを、自らの手でつかみとった。「まずは、ハイブリッドキャピタルとして成功するための組織をつくること。そして成長産業支援、スタートアップというキーワードで、フォースタが第一に想起される存在になること」と目標を定める。

16年間、大企業で経験を積んだ立場から見るフォースタは、強みも弱みもある。國光は言う。「経営陣との距離が近い。だからこの会社がどこを目指しているか、手に取るようにわかって楽しいです。そして一人ひとりの影響力をとても感じます。社員数何万分の1と100分の1の違いは大きい。ビジョン共感、熱量の高さもすごい。ビジョンを、自分で何としても実現しようと思うから、現状に満足する空気が一切ありません。もっと成長したい、社会にインパクトを残したいという人が多いですね」。

一方で若い組織ゆえに、一喜一憂する振れ幅も大きい。「すごい前のめりだった翌日に、へこんでいたり」と温かく笑う國光。熱い集団には違いないが、未熟な部分もある。悩みながら進もうとする人間らしさもフォースタの魅力だ。この愛すべき仲間たちのために、世のスタートアップのために頑張ろうという気力が湧き上がる毎日だ。

ところで転職時、家族には言葉を尽くして説明したが、100%の納得は得られなかった。というのも、その時点では「自分はこうしたい」という決意表明でしかなかったからだ。実際に入社した今、楽しく働き、多くの学びを得たという点では合格だ。この先は、圧倒的な結果を出して家族の納得と祝福を得るべく、頑張るのみだ。

背負うものがたくさんあるミドル層は、見方を変えれば、それだけ奮起する動機も多いということだ。向こう30年間を考えたとき、今、そこにいることが正解かどうか、多くの人に考えてほしい。自信を持って言えるのは、山を一つ上ったとき、その先にある山にも登ってみると、また違う景色が見えるということ。次の美しい景色を思い浮かべながら、國光は山を登り続ける。

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