働きやすい環境にするためにメンバーが取り組むべきこと
新型コロナウイルス感染症の影響で、リモートワークや在宅勤務などの働き方に対する認識が広がりを見せています。
出社や対面でのやりとりをしない環境で仕事を進めている方も多いのではないでしょうか。
働き方が多様化している今、誰にとっても働きやすい環境が求められています。
環境がよくなると、業務の効率化や質の向上、社員のモチベーションにもつながります。
今回は、働きやすい環境にするためにメンバーがそれぞれどのようなことに取り組むべきかご紹介します。
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「働きやすい環境」とは?
働いていく上で大切なのは、仕事の内容や給与等の待遇だけではありません。
平成26年に厚生労働省が実施した調査では、「『働きがい』や『働きやすさ』がある会社では、従業員の仕事に対する意欲が高く、職場への定着が進みやすい傾向があり、さらに、会社の業績も高い傾向にある」という結果が出ています。(厚生労働省:働きやすい・働きがいのある職場づくりに関する調査報告書)
働きやすい環境は、会社にとってもメンバーにとってもプラスになります。
「働きやすい環境」とは具体的にどのようなものか、5つのポイントに注目して考えてみましょう。
風通しがよくコミュニケーションがとりやすい
風通しがよくコミュニケーションが活発な職場は、メンバー同士の交流により雰囲気が明るくなり、全員でビジョンを共有できるのでモチベーションも上がります。
上司・部下といった関係や部署にかかわらず率直に意見を言えると、アイディアが出やすくなります。
意見や希望が採用される機会が増えると、やりがいも感じられます。
また、ちょっとしたことでも気軽に相談しやすい空気だと、ミスやトラブルを未然に防げたり、困っているメンバーが問題を抱え込んでしまう前に早めにフォローしたりもできますね。
情報共有がされている
最新の情報や資料の共有は、業務を円滑に進める上で欠かせません。
情報の蓄積が適切に整理されていると、他のメンバーがその都度調べたり問い合わせたりする手間がなくなり、業務に集中できます。
それぞれのメンバーが持つ知識やノウハウを生かして、社内全体で効率よくクオリティの高い仕事ができるというメリットもあります。
業務が進めやすい体制
業務を効率的に進められる体制が整っていることも大切です。
具体的には、
- マニュアルやフローがしっかり設定されている
- 作業に必要な手順がシステム化されている
- 単純作業やミスが発生しやすい手作業が最小限になっている
- 担当や部署間での引継ぎがスムーズである
などの例が挙げられます。
無駄が省かれていると、メンバー自身が本来の力を発揮できます。
不測の事態に臨機応変に対応でき、必要に応じて体制を見直す機会があるなどの柔軟性も求められます。
スキルアップできる
業務を通じてスキルアップできる環境にいると、働くモチベーションが上がります。
例えば、さまざまなジャンルの仕事にチャレンジできればスキルの幅を広げられます。
また、上司や先輩に相談してフィードバックを得られる機会が多いほど、課題や問題点が改善できます。
スキルアップしてよりレベルの高いことに挑戦できるようになり、仕事のやりがいにつながります。
プライベートと両立できる
仕事とプライベートを両立できることも大切です。
例えば有給を取得しやすい、残業が少ないといったことが挙げられます。
フレックスタイム制やリモートワークなどの柔軟な働き方ができたり、育児や介護で休業・休暇が取りやすい職場だと、ライフイベントや家族の状況に変化があっても勤務スタイルを調整しながら仕事を続けられます。
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誰にとっても働きやすい環境にするために
勤務スタイルの異なるメンバーがいる状況でも社内を働きやすい環境にするためには、どうしたらよいのでしょうか?
社内メンバーが取り組むべきことをご紹介します。
意見や気づきは積極的に発信を
担当者目線の意見や気づきは、会社にとって貴重なフィードバックです。
- 今利用しているツールは業務に合っているか?
- 業務体制に無駄はないか?
- ミスやトラブルを減らせないか?
など、問題意識を持って働きましょう。
課題を見つけたら積極的に発信することが大切です。
会社に必要性が認められれば、意見を取り入れて改善されることもあります。
foriioでは社内メンバーの意見を取り入れながら、タスク管理ツールを変更するなど随時業務を見直しています。
情報をわかりやすく整理して共有
働く時間や場所がバラバラだと、コミュニケーションがチャットツールなどテキストが中心になります。
そこで重要なのが、データや文章はいつ誰が見てもわかりやすいように整理しておくことです。
同じオフィス内にいれば、気になることやわからないことは相手に直接たずねられるのですぐに解決しますが、リモートの場合は確認作業のやりとりにラグが生じ時間がかかってしまうことがあります。
例えば、データにわかりやすいファイル名をつけ、文章であれば5W1Hを明確に記載しておくなど、ちょっとした工夫でお互い仕事を進めやすくなります。
また、もし担当者が対応できない状況でも、適切に情報が共有されていれば他のメンバーが代理できます。
非対面だからこそコミュニケーションを大切に
出社しない働き方で顔を合わせないメンバーがいる場合は、チャットツールや情報共有で仕事を進められる環境でも、電話やビデオ通話によるミーティングで直接対話する機会を設けるのがおすすめです。
foriioでは、新入社員とミーティングにより積極的に情報の共有を行うようにしています。
リアルタイムで直接言葉を交わすと、テキストよりも細やかなコミュニケーションをとれて、スピーディにやりとりできるのがメリットです。
相手の表情や言葉の温度感がわかるので、安心感もあります。
メンバーの働き方に心くばりを
気持ちよく仕事をしていくために、社内メンバーそれぞれの働き方に心くばりをしましょう。
勤務時間や場所にとらわれない働き方を選ぶ方の中には、自身や家庭の事情で働く条件が制約されている場合もあります。
お互いの働き方を理解し、フォローしあえる関係を築いていきましょう。
有給休暇をはじめ育児休業、介護休暇、病気休暇などを取得するメンバーは快く送り出し、社内全体で制度を利用しやすい雰囲気を作りたいですね。
自分自身がプライベートの予定や家族のイベント、予期せぬトラブルなどで仕事に出られなくなったときにも休みを取りやすくなります。
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まとめ
働き方が多様化している現代、職場を働きやすい環境にするためにメンバーが取り組むべきことをご紹介しました。
リモートや在宅でも一緒に働きやすい環境を整えていくと、自然と他のメンバーも働きやすくなります。
会社側の動きを待つだけではなく、社内のメンバーのアクションや、それぞれの意識の持ち方で実現できることもあります。
一人ひとりの取り組みで、制度やツールをもっといかして働きやすい環境を実現していきましょう。