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保育リーダー研修のご案内~保護者から見た保育園・理想の姿とは?~

私は第三子を出産し育休をとっている赤木紗矢(プロボノ)というものです。育休中の今、フローレンスにてプロボノとして活動しています。

上の子どもは双子で6年間保育園にお世話になりました。双子はすでに小学生なので、第三子については、新たに保育園選びをしなければなりません。そこで、これまでの経験を踏まえ、保護者視点で保育園や保育士さんに求める理想をお伝えできればと思います。

保育園を利用する児童数は年々増えており、2021年は前年度より5千人増え、274万人に上ります。保育所数は認定こども園や特定地域型保育事業も含めると約3万8千施設にもなります。保育所の利用定員数は、前年度より5万人増え302万人となり、年々待機児童数は減ってきています。

保育士の人手不足が騒がれる中、保育園は、保護者からも、保育士からも選ばれる時代となっています。(参考:「保育所等関連状況取りまとめ(令和3年4月1日)」(令和3年8月27日厚生労働省公表))

保育園は信頼あってこそ頼れる存在~保育園は家庭!保育士は保護者!~

認可保育園における保育標準時間は11時間です。園の形態や活動時間により異なりますが、多くの認可保育園では9時から16時まででクラス活動など保育活動を組んでいるようです。

我が家は夫婦ともに勤務時間が8時半から17時半までだったため、朝7時半から18時過ぎまでの約11時間を毎日保育園で過ごしていました。帰宅するとお風呂に入って、ご飯を食べて、歯を磨いて、20時半には本を読んで就寝、翌朝は6時起床で朝ごはんを食べ、園に向かう…睡眠時間を除いたら愛する我が子と過ごす時間は4時間もないと気づいた時には大変ショックを受けました。

子どもの生活の大部分を占める保育園は、子供にとって「第二の家庭」と言えます

保育士は「第二の保護者」ともいえるでしょう。初めて子どもを保育園に預ける慣らし保育のときは、わずか1時間がとても長く感じ、不安を覚えた記憶がある方も多いのではないでしょうか。

初めは親と離れる度に泣き続けていた子どもも、だんだん大好きな先生ができ、仲良しのお友達ができ、保育園が大切な居場所となっていくものです。保護者にとっても、子どもが楽しく元気に通ってくれるからこそ、安心して保育園に預けられ、保育士を信頼して、仕事に打ち込めるようになるのです。

そう、子どもにとって安心できる場所であり、保育士が大切な存在であることは、保護者にとっても同じなのです。逆に、保育園という場の雰囲気が悪く、保育士同士の連携が取れていないとどうでしょうか。保護者はそういった雰囲気を意外と察知しているものです。また、その不安は子どもに伝わっています。

双子を通わせていた保育園での経験

私は現在7歳の双子を、まだ首も座らない生後三か月から保育園に6年間預けていました。保育園は公立から社会福祉法人に運営が変わり、まだ3年目という過渡期で、我が子ほど小さい月齢も、双子も初めての受け入れでした。当時、入園面談で保育園側から不安を吐露されて、大丈夫かなと心配になった記憶があります。

入園後は双子を送迎するだけで精一杯でした。そのため、登園に使用するベビーカーを園に置いていいと主任から許可をもらっていたはずなのに、園長から送迎ごとに持ち帰るよう言われたことがありました。また、いつものとおり、ベビーカーを置かせてもらっていた裏口の開錠のためチャイムを鳴らしたら、別の職員から「保護者の入口は違う」と怒られたこともありました。

職員同士のコミュニケーションが取れていないことは保護者目線でも明らかでした。

当時は過渡期だったこともあり、先生方の考え方の違いや方向性の不一致が生じていたこと、職員間の連絡や共有化ができていなかったことを後々教えてもらいました。

一方で、その数年後からだんだんと園の雰囲気が変わっていった感覚がありました。その要因として、園長が体制を見直し、保育士の負担軽減や現場に即した形へ努めてくれたこと、シフト勤務でも連携が取れるよう朝礼や昼礼の確実な実施や記録による共有の徹底、ほめ育(職員の良い取り組みや行いを褒めて育てることで、職場の雰囲気が良くなり、結果的に勤務態度の改善ややる気の向上につながる取り組み)の導入があったことなどがわかりました。

保護者が保育園に求める理想とは

保護者が日ごろからコミュニケーションをとり、要望を伝えやすいのはクラス担任の保育士です。ただ、保護者の意見を代弁してくれるクラス担任の保育士と、主任先生や園長先生とのコミュニケーションがうまくいかないと、保護者の声はなかなか届きません。

「保育園は安心安全な環境、元気に健やか過ごせる空間であって欲しい。また、保育士には優しい見守りを求め、子どもたちの心と体を育んで欲しい。」

これこそ、保護者が保育園に求める理想の姿です。保育士一人ひとりが理想の保育を持ち、日ごろから子どもと向き合っています。また、一人の保育士が多くの業務をこなし、たくさんのノウハウが求められ、日々新しい課題に向き合っているのが保育園の実情だと思います。

ただ、それぞれの見ている方向が異なり、園としての連携が取れていないと、結果的にいい保育にはなりません。保護者の多種多様な意見を受け止め、保育士を取りまとめ、その力を活かし牽引していく。保育園の雰囲気を変え、保育士の舵を切る役割を担っているのは、園長先生や主任先生など保育リーダーと言えるでしょう。

フローレンスのリーダー研修の一部をご紹介

例えば、リーダーシップ研修。「リーダーとはなにか?」という概論から入り、自分のリーダーシップタイプを知り、スタッフのタイプ別の関わり方を考えることで自己理解に努め、内省促進まで行います。

時間は、約2~3時間で、オンラインでの実施が可能です。最少人数2人から行え、講師とコミュニケーションを取りながらワークショップ形式で受講できるので、受講生一人ひとりが自分の意見を話し、その場で疑問を解決することができます。研修後は、次のような研修フォローアップレポートが各園に提供されるので、振り返りや今後の課題の明確化などフィードバックが得られ、効果が目に見えやすいのが特徴です。


実際に受講した先生からも

「一方的に聞くのではなく、一緒に参加した先生と講師の方を交えて意見を交換しながら進めてくれたので理解がしやすかった」
「後押しをしてくれるアドバイスをいただき、参考になった。」

と感想をいただいております。複数回受講することで、受講生も前向きな姿勢に変化していることがわかります。

貴園のニーズや、園長・リーダー育成の実態を教えて下さい!

園ごとにリーダー育成に対するニーズの違いや様々な取り組みがあると思います。フローレンスでは園の実態に合わせた研修を提供し、状況に応じた柔軟な取り組みをしたいと考えております。それによって、保育園で働くスタッフが生き生きと働け、園長をはじめとするリーダー層が自分らしいリーダーシップを発揮できるようになれば、園全体がより良い場所になっていくからです。

研修導入をお考えの園だけでなく、研修の様子を知りたい方、保育園をよりよくしていきたいとお考えの方、まずは貴園のニーズや、園長・リーダー育成の実態を教えていただきたく、下記のアンケートへのご協力をお願いいたします!

保育リーダー研修の実施に関するアンケートはこちら

ご回答いただくと、『フローレンスの研修プログラムと研修資料サンプル』を進呈します。皆様のご回答よろしくお願いいたします。

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