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コロナ禍で見えた新たなニーズに対応 障害児家庭に理学療法士の派遣スタート!#すべての親子を置き去りにしない【活動報告18】

新型コロナウイルスの感染拡大による一斉休校や休園により、子どもたちの居場所が奪われました。

それは、たんの吸引や経管栄養などを必要とする「医療的ケア児」も同じです。

この度、フローレンスが運営する、看護師の訪問により医療的ケアに対応できるサービス「医療的ケアシッター ナンシー」では、「新型コロナこども緊急支援プロジェクト」に寄せられた寄付を原資に、障害児に欠かせないリハビリを提供する新しい支援メニューがスタートしました!

「医療的ケアシッター ナンシー」では、新型コロナウイルスの影響で外出自粛が続く中でも、毎日看護師が、障害児や医療的ケアが必要なお子さんのご自宅に訪問してきました。

緊急事態宣言が延長された5月頭、利用していてくださっているご家族がいまどんなことに困っているのか、改めてヒアリングを行いました。

そこで、あるお母さんからこんな声があがりました。

「休校が長引き、療育センターも閉鎖されたままとなると、リハビリ面の心配が更に大きくなります。もしリハビリを行ってくださる方の訪問がプラスで受けられるようでしたらとても嬉しいです。」

重度の障害があるお子さんや、医療的ケアを必要とする寝たきりのお子さんは、自分で運動をすることが難しく、普段は療育施設に通い、理学療法士など専門知識を持った人がリハビリを行っています。

しかし、感染の心配があるため外出できない状況では、親御さんがリハビリを行わなければなりません。

メールを下さったお母さんは、外出自粛が長引くにつれて、自分だけのリハビリに不安が募っていました。

さらに、スタッフがリサーチを進めると、SNS上でもこういった声があがっていて、困っている方が多いことがわかりました。

そこでナンシーでは、通常の看護師の訪問とともに、「新型コロナこども緊急支援プロジェクト」に寄せられた寄付を原資に、ご希望がある家庭には理学療法士を派遣してリハビリの時間を作ることにしました。


理学療法士 菊地さんからのメッセージコロナの感染懸念が高まる中、医療はやはり感染を広げないことがメインとなるため、いろいろな療育の施設が閉まっていると聞きました。一方で、お子さんの体を動かしてあげないことで、動きが固くなっていくのは間違いありません。訪問させていただいて、少しでも動かせる範囲を維持できればと思っています。
様々なお子さんの体を見ている理学療法士が、親御さんが行っているリハビリ内容にプラスアルファでできることを行い、親御さんの負担を軽くできたら嬉しいです。
利用したお母さんからのメッセージコロナの影響でこれまでリハビリのために通っていた施設はどこも閉まってしまいました。
再開時期もわからない中で、自分では足の運動などやってあげることができず日に日に筋力が低下してしまったり、関節を動かしにくくなってしまうのを感じて心配でした。
そのため、理学療法士の方が訪問してリハビリをしてくださったのは、子どもにとっても親にとっても、とてもありがたかったです。


ナンシーは、一般的な訪問看護などよりも1回あたりの訪問時間が長く、2~3時間の訪問ができるため、理学療法士の派遣時もゆったりとした時間の中でお子さんの状態を伺いながらリハビリを行うことができます。

ナンシーについて詳しくはこちら

https://nancy.florence.or.jp/


また、今回の取り組みで利用者のみなさんから大変好評をいただきましたので、ナンシーでは今後も継続的に理学療法士の派遣を行うことにいたしました。

フローレンスは、今後も医療的ケア児者家庭への支援をはじめ、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける親子を支える取り組みを継続してまいります。

また、国内親子領域の課題解決に最前線で取り組む団体として、今も新たに生まれている社会課題に取組んでいきます。

この活動は、プロジェクトに共感してくださる法人・個人の皆さんからのご支援によって支えられています。

ぜひ、本プロジェクトへのたくさんの方のご参加をお待ちしています。

新型コロナこども緊急支援プロジェクトを支援する

https://florence.or.jp/lp/monthly/index_co.php?utm_expid=.IUdtL-b4QLaUF6ntKi2W2Q.0&utm_referrer=https%3A%2F%2Fflorence.or.jp%2Fnews%2F2020%2F06%2Fpost40864%2F#tab2

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