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「社会を動かす仲間を増やしたい」新卒1年目スタッフ・つのちゃんの展望

2020年4月、フローレンスには8名の新卒スタッフが入社しました。それぞれ様々なバックグラウンドを持つメンバーが集まり、一人前のフローレンススタッフを目指して日々奮闘しています。

今回紹介するのは、事務局スタッフの「つのちゃん」こと角田彩花さん。フローレンスへの入社を決めた理由や学生時代の経験、これから取り組んでみたいことについて話を聞きました。



名前:角田 彩花
あだ名:つのちゃん
出身学科:カンボジア語学科
趣味:美術館巡り・散歩

制度がないところに目を向ける

――フローレンスを最初に知ったきっかけは何ですか?

高校生のとき、ニュースで代表の駒崎さんが小規模保育事業を始めたというのを見たことがあり、「こんな新しい取り組みをしている人がいるんだ」と思ったのが記憶に残っています。それがフローレンスだったと認識したのは、就職活動を始めてからです。

ホームページの「社会問題解決集団」というキーワードがとても印象的で、熱い想いを持ちながらも戦略的に確実に問題解決をするという両面が伺えました。

――入社の決め手になったものはありますか?

説明会で話を聞いて、制度からこぼれ落ちてしまう人にアプローチする制度がないところをフローレンスが働きかけて制度を作るといった具体的な取り組みを知り、自分の考え方ややりたいことにマッチしているなと思いました。

――実際に入社してみてどうですか?

良いところを見つけてくれて、伸ばしてくれる温かい組織だなと思いました。自分の意見や発表に対して、「この視点が良かった・伝え方のこんなところに工夫が表れていた」など、ポジティブなフィードバックをいただけることが本当に多いんです。私は自分の苦手なことやできないことばかりに目が向いてしまうのですが、必要以上に自分を卑下しないで自信を持って意見を言おうと思えるようになってきています。

「リスペクトのレンズを着け、世界を見る(フローレンスのWAYのひとつ)」という姿勢がみなさん基本なので、自分では良いと思っていなかったところも褒めてくださるのが印象的です。

学生時代の経験から現在へ

――学生時代はカンボジア語を学び、実際にカンボジアに足を運んだこともあると伺いました。カンボジアに関心を持ったきっかけは何だったのですか?

高校生のときに世界の社会問題が集まったテキストを読み、その中にカンボジアのゴミ山の写真が掲載されていました。その写真がすごく頭に残っていたので、国際協力をやりたい、その中でもカンボジアに携わりたいと思うようになりました。

――実際に行ってみてどうでしたか?

教育支援が必要だと思いました。もともと私は「ゴミ山がなくなって、みんながちゃんと住む所があればいい」と思っていたんです。でも、そこまで単純な問題ではなくて。ゴミ山がないと仕事がない、ゴミ山で生活する以外の選択肢がない人もいるということに気が付きました。

選択肢を増やすためには仕事を選べる状態になる必要があるし、自分が置かれている状況を客観的に理解して社会の構造を知り、「おかしい」と気づくことも必要。その2つのために必要なのが教育なのかなと。

――カンボジアでの経験を経て、学んだことは何ですか?

実際に行ってみて、「自分が先進国に住んでいて、その価値観でしか人を見ていない」ということに衝撃を受けました。その当時の私は考え方が硬かったというか、「こうであるべき」が強かったんです。でも、いろいろな人の人生と関わって、いろいろな価値観があっていいんだと気付くことができました。価値観に優劣はないというのが、私にとって大きな学びでした。


※写真左:計3回カンボジアを訪れたことのある角田さんのオススメ「カボチャプリン」写真右:当時の活動の様子

――大学卒業後の進路として国際協力ではなく日本の保育や福祉の分野を選んだのは、どういう経緯があったのですか?

大学院浪人をしていたときに、教育学や教育社会学を学んだことがきっかけです。

家庭の経済力が学歴に直結し格差の連鎖になっている現実を知り、日本の貧困が身近な問題であることについて考えさせられました。そこから、国内外に関わらず家庭の悩み事に目を向けたいと思うようになりました。

また、途上国の貧困の問題を知って実際にカンボジアに行き、「教育支援が必要だ」と思ったところから、考え方に変化がありました。教育によって社会的に不利な立場にいる人々が自身の力で選択肢を増やすより、誰かにとって障壁がある状態の社会の方が変わるべきだと思い、福祉の充実が必要だと考えるようになったのです。

社会を動かす仲間を増やす

――これから角田さんが大事にしていきたい思いはありますか?

自分の人生で大事にしているのは、「人が大切にしているものを、自分も同じように思えなくても、その姿勢を理解する」ということです。同じ価値観を持とうとしているわけではなくて、それを大事にしている姿勢を理解したいなと思っています。

――これからフローレンスでやりたいことを教えてください。

社会を動かす仲間を増やすことです。そのために社会を動かすためのアクションを起こすことが、「恥ずかしい」だとか「意識が高い」だとか思われない社会風土を作っていきたいです。

――フローレンスに興味がある学生さんに一言おねがいします!

入社してからひしひし感じているのは、フローレンスは一人一人の個性を尊重してくれる組織だということです。フローレンスに少しでも興味があれば、ぜひイベントや説明会などに参加して、わからない事や今自分が思っている事を率直にお話してくださいね!

もっと多くの学生のみなさんにフローレンスの魅力を知ってもらいたい!との想いから、「第2回のぞき見フローレンス ~集まれ!学生の皆さん~」を開催することが決まりました!

「フローレンスってどんな組織なの?」「どんなスタッフがどんな想いで働いているの?」

そんな疑問を解決していきたいと思います。

ぜひお気軽にご参加ください!


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https://florence.or.jp/form/2006_nozokimi.html

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