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デザイナーの個人活動がクライアントの価値提供に繋がることを目指して

働き方の多様性や個人の価値観が注目される時代。
FICCでも、一人ひとりの興味を大切にし、個人の社外活動を尊重する文化があります。
社外活動で得た学びを社内で共有し合い、その経験や視点をプロジェクトに活かせる環境を目指しています。

今回紹介する河田 秋菜は、東京オフィスでアートディレクター/デザイナーの肩書きを持ちながら、個人でイラストレーターとして活動を続けています。そんな彼女が、装画の魅力を競う、一般公募のコンペ・東京装画賞(2019年)で金賞を受賞しました。
彼女は装画を描き続ける中で、賞以外にも大切な気付きを得たと言います。それは、一体何だったのでしょうか。

ストーリーを表現する装画への興味

元々、イラストを得意とするデザイナーとして活躍していた彼女は、映画・小説・ゲームなどストーリーのあるコンテンツの中枢に関わりたいという思いから装画を始めたそうです。
そこで、仕事をしながら、装丁家の鈴木成一さんが主催するイラスト講座に通い始め、活動を続けてきました。

大切なのは、自分自身を理解すること

彼女は仕事で、クライアントに企画を出した瞬間、説明不要で「良い」と納得させられる強いクリエイティブ提案ができることが理想だと考えていました。装画というイラスト表現でも、作品と向き合う中で、物語の理解だけでは他のイラストレーターとの差別化が難しいと感じたそうです。

たくさんある本の中から選ばれるために、他と同質化しない自分らしい表現力が必要。そのためには、自分自身の理解を深めることが大切なのではないかと考えました。

例えば、今回の課題である『夜のピクニック』は、高校生活最後の伝統行事"歩行祭"で、友人と夜中に80kmの道のりを散策するという青春を描く小説です。
このタイトルと内容から、ほとんどの人が「暗い夜道を歩いている絵」をイメージするのではないでしょうか。ところが、彼女の作品は強みである”人物画”をモチーフにした真逆の色使いで、まるで白昼夢を描いたかのようでした。

物語のテーマを汲みつつも、自分は何なら魅力的に描けるのか?得意な手法は何か?といった自分自身の理解を深めることが、他者と差別化をするために必要なプロセスだったと言います。

個人活動と仕事が良い相互作用に

彼女はデザイン業務でクリエイティブ提案をする時、クライアントやユーザーの視点で課題を捉えてきたため、そこに自分らしい表現をすることは強く意識しなかったと言います。
しかし、今回の装画を通じた経験は、クライアントの課題に対して”他と同質化しない強いクリエイティブ”を考える時にも役に立ちそうと気付き、成長を実感しているそうです。

河田の作品を生み出すプロセスは、興味との向き合い方や学びを体現したものであり、まさにFICCが大切にしているそのものでした。
その経験から得た学びは、価値ある仕事を生み、社会に貢献することに繋がると信じています。

(写真:小林慎平)


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