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【後編】『DELISH KITCHEN』らしさをデザインする。そして、デザイナーがもっと活躍できる組織を目指して

※この記事は、株式会社エブリーのオウンドメディア「every.thing」にて2020年4月6日に更新されたものです。(https://everything.every.tv/20200406/

加藤 遼
DELISH KITCHENカンパニー ユーザグロース部 デザイングループ

事業会社数社にてライフスタイル領域のWebやアプリのデザインに携わる。2018年7月、エブリーに入社し新規サービスの立ち上げを経験。現在はデザイナーとしてレシピ動画サービス『DELISH KITCHEN』を担当。

中野 沙耶
株式会社グッドパッチ DesignDiv. UIデザイナー

2016年12月より株式会社グッドパッチに入社。UIデザイナーとして金融や美容など業界問わず様々なクライアントワークに携わる。2019年8月からエブリーにて、「DELISH KITCHEN」のデザインパートナーとして参加。

ワークショップについてご紹介した、前編はこちら↓
・【前編】『DELISH KITCHEN』らしさをデザインする。サービスを通して届けたい思いをメンバー全員の共通価値観に

『DELISH KITCHEN』を通して届けたいこととは

ーこうしたワークショップを経て、”DELISH KITCHENらしさ”とはどういったものになったのでしょうか?

加藤:そうですね。『DELISH KITCHEN』を言語化するにあたっては、エグゼクティブインタビューで伺ったカンパニー長 菅原の発言がもとになっています。

” 家族に「何食べたい?」と聞くと、「なんでもいい」と言われることがある。
 いつものメニューを作ったら「またこれ?」と言われてしまう。
 それはすごくアンハッピーなこと。
 わたしたちは発見に満ちた新しい体験を通して、料理を作る方にも、食べる方にも、
 楽しみを届けたいと思っています。
 そういった幸せな食卓のお手伝いができるよう目指しています。 ”

加藤:我々がなぜこのサービスをやっているのか、『DELISH KITCHEN』がサービスを通して伝えていきたいことは何なのか、すごく分かりやすいのではないかと思います。料理を作る際に発生している”課題”を解決していくことで幸せな食卓に貢献していくこと、これを実現するためのUI/UXを考えていかなければと、改めて意識することができました。

こちらは、「わたしたちの思い」としてまとめ、サービス内でも公表されています。社内で共有するだけでなく、しっかりとユーザーにも伝えていくことが重要だなと感じています。

参考:https://delishkitchen.tv/about

ー具体的なユーザー体験としては、どういったものをイメージされていますか?

加藤:事業として目指しているOMOを実現するべく、デザイナーとして、上記の私たちが届けたい「思い」を「レシピを探す」フェーズだけでなく、「店頭で見て決める、買う」、さらに「料理を作る、作った後」という料理に関わる全てのフェーズにおいて提供できるようにしていくことだと思っています。

今後、ますます『DELISH KITCHEN』はさまざまな目的で利用されることになります。利用する全てのユーザーの方が満足できる状態を目指していきたいです。


事業の成長を加速させるデザインを目指して

ー他にも、このワークショップを経てデザインガイドラインなどの作成を行われたそうですね!

中野:はい。上記を実現していくためにも、各プラットフォームで一貫性のあるUIを提供していく必要があります。やはり多くのメンバーが『DELISH KITCHEN』に関わるので、デザインを進めていくための共通の判断基準が必要です。今回のワークショップを経て、デザイン原則とガイドラインを制作していきました。

デザイン原則は、『DELISH KITCHEN』が提供する様々なデザイン表現の基本原則を表したものです。ブランドイメージを守り、認識の統一を図る目的で制定されています。

ガイドラインは、サービス内のカラーバリエーションやパーツなどより具体的なデザイン上のルールです。こちらは長期的な運用管理のコストを減らすことを目的に、エンジニアの方々とも話を進めながら開発する際にコストがかかっていたものを整理し、制作していきました。


ーワークショップ全体を振り返ってみていかがですか?

加藤:ワークショップを行ったことで、デザインチームだけの目線合わせだけでなく、DELISH KITCHENチーム全体にデザイン文化が広まるきっかけになりましたし、ワークショップを通じて同じ価値観を共有したことで、デザイン原則やガイドラインの作成も非常にスムーズに進んだと思います。

私自身の勝手なイメージでしたが、グッドパッチさんはなにか特別なノウハウで優れたUXを体現しているのと思っていました。ですが実際に一緒にサービスづくりをしていると、優れたUXを実現するため一般的な手法を丁寧に一つ一つ積み重ねていて、それが結果として優れたUXを実現することに繋がっているのだと再認識しました。

エブリーのデザイナー内では、もともとこうしたワークショップを行う文化がなかったので、エブリーの文化として定着させていけたらいいなと思います。さまざまなワークショップや情報の共有方法は、今後自走していく組織を作っていく時に参考になりましたし、『DELISH KITCHEN』以外のサービスにも広めていきたいですね。

「食」に関わる全てのフェーズをデザインできる組織へ

ー今後はどのようなことに注力していきたいですか?

中野:グッドパッチとして、今まで支援してきた領域としてはアプリケーションがメインでしたが、それ以外の領域についてもいろいろと携わって行けたらと思っています。『DELISH KITCHEN』にはWEBもありますし、OMOの文脈も非常に面白いと思っています。今までの知見を生かして幅広くサポートしていきたいですね。

また同時に、仕組みや組織作りという面でもお手伝いができればと思っています。エブリーさんがデザイナーにとって魅力的な環境になるよう、尽力していきたいと思います。


加藤:「みつける・探す」「買い物」「作る・作った後」でそれぞれ機能は提供できています。ですが、それぞれが独立した機能として存在していると感じていて、一気通貫で提供できるようなUXをデザインしていく必要があると思っています。各機能がアプリ上でしっかり連携できるようにし、『DELISH KITCHEN』のアプリがユーザーの日常に溶け込んでいる状態を目指していきたいですね。今回グッドパッチさんにパートナーとして入っていただいたことで得られた知見を生かし、UX、IA(情報設計)、VD(ビジュアルデザイン)など、アプリの設計全てに関われるデザイナーでありたいと思っています。

また、社内のデザイナー組織についても構築が進んでいます。OMOという日本でも前例のない事業への挑戦の中で、オフラインの領域でもデザイナーとしてまだまだできること、やりたいことがたくさんあります。『DELISH KITCHEN』が提供する「食」に関わる全てのフェーズをデザインできる組織というものを目指して、頑張っていきたいですね。

Goodpatch Blogでもエブリーとの取り組みについてインタビューしていただきました。
ぜひご一読ください▶︎▶︎ https://goodpatch.com/blog/every/

【後編】『DELISH KITCHEN』らしさをデザインする。そして、デザイナーがもっと活躍できる組織を目指して

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