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全員で決めるから、納得感を持って走れる。合宿で会社の3年後を考えた話

ドットライフでは10月29日~30日、「3年後の会社の未来を考える」ことをテーマに、長野の志賀高原にて感染症対策を行った上で、1泊2日の合宿を行いました。会社として初の取り組みでしたが、実施前後でメンバーの意識や見える景色に大きく変化がありました。どんな狙いで実施をし、どんな変化があったのか、企画を担当した新條隼人、粟村千愛の二人にインタビューしました。

事業拡大、リモート移行…会社の変化に伴う事業、組織の課題

合宿を企画した背景、目的について教えてください。

(新條)1番は会社がどんな価値を生み、何を目指すのかを改めて社内でメンバーの認識を合わせることでした。ドットライフでは自社事業(another life.)とクライアント向けサービス事業の2つを行っているのですが、元々自社事業から始めてその強みを生かしたソリューションとしてクライアント向けサービスが始まりました。2020年はほぼ体制が変わらない中で、昨年度比売り上げ2倍で成長することができたのですが、そんな中で2つの事業の接続性や全体の紐付けがあいまいになってしまっていたんです。どこか部分最適っぽいというか、短期の売り上げにはなっているけど未来の絵にどう繋がっているのか落とし込みができていないという潜在的な課題感がありました。また、組織の面では新しいメンバーも加わり拡大していく中で評価制度を一新するタイミングでもありました。そのタイミングでanother life.編集長の粟村からも、今後another life.をどうしていこう、という相談がありました。

(粟村)今another life.では創業当初から続けているライフストーリーと、今年リリースしたanother life.profileという2つのサービスを提供しているのですが、改めて組織の中での自社事業の紐付けを見直したいという思いがありました。初めは半日から1日単位で全体で集まって、ワークショップのような形で全員が案を同時に出す弁証法的にメンバーで議論する場を設けたいと考えていました。でも、話し合いの中で普段の業務から少し離れてまとまった時間を取って考え切った方が良いのではないかという意見が出て、合宿という形で実施しようと決めました。

メンバーの反応はどうでしたか?

(新條)全体周知した際、「今後の戦略を全員で合宿という形で考える」ということ自体、特に期待値が高かったことが印象的でした。

(粟村)あとやはり、フルリモート体制に移行してからコミュニケーションが減ったので「みんなが会社の方向性をどう考えているのかわからない」という感覚もありましたね。そういう背景もあって、非日常空間の中で「みんなで話し合える場がある」という共通体験にもワクワクしてもらえたのかなと感じていました。

積み上げでなはく逆算で。会社の3年後を全員で考える

実施が決まった後、ワークショップの全体設計は新條さん、合宿に関わるその他の手配については粟村さんが担当する形で進めていきました。場所はどのように決めましたか?

(粟村)場所はライフストーリーの取材をさせていただいた、井戸聞多さんが運営されているコワーキングスペースで行うことにしました。長野の志賀高原にある、「hiroen」という施設です。another life.ではライフストーリー掲載後、様々な形で掲載者の方と関わらせて頂いています。合宿の少し前に井戸さんに自社のイベントに登壇頂きリゾートテレワークやコワーキングスペースのお話を伺っていました。今回志賀高原で合宿できればいいなと思いご相談をさせて頂きました。

ワークショップの設計についてはどのように考えましたか?

(新條)合宿の一番の狙いは、「積み上げではなく将来から逆算で考える」ということでした。もう一つは、トップダウンでなはくメンバー一人ひとりが一度事業・会社について垂直で考えてみることを一周回してみるということです。そのため、合宿の約2週間前に「3年後のビジョンを逆算的に考えて事業計画、それを達成するための組織体制を考える」という宿題を出しました。これを個人が考えるということは結構チャレンジングで、全体で発散して果たして収束するんだろうかという不安がありました。そこで、合宿前の1on1で考える切り口や方向性にフォローを入れる形で進めていきました。

宿題を出してみた反応や手応えはどうでしたか?

(新條)会社の方向性についてはメンバーそれぞれ考えを持っているのだけど、それをビジネスとして回るよう売り上げとセットで考えるというのは、各々の業務範囲を超えて考えるきっかけになったと感じています。未来が個人の意志で可変であり、目指したい方向によって計画を作ることができると認識できたことは意味が大きかったと思いますね。

(粟村) 日常の業務の中では足元の数字にとらわれがちですが、一度フラットな視点で事業や組織を見直し、あるべき姿を具体的に考えたことが価値になったと感じています。

合宿は、2日間ある中で1日目が事業で、2日目に組織について議論しました。それぞれ実際に実施してみていかがでしたか?

(粟村)事業の話はすごく難易度が高かったです。3年後の事業の方向性は収束できたのですが、数字に落とした時どう実現させるかを考えることにすごく時間がかかりました。でも、達成戦略を全員で決めることで納得感を持ってその後取り組めるというのが大きいなと思いました。改めてそれぞれが自分の役割や注力する部分の認識を揃えられたのも良かったです。

(新條)進行の難易度も非常に高かったですが、誰かが一方的に喋るというより全員が発言できて誰かの案に相乗りしない弁証法的に進めることができたのが良かったです。普段から、組織内で会議の進め方について短期間で決め切る癖付けをしてきたことが生きたと感じる瞬間でした。

合宿ならではのコンテンツとして、1日目の夜はメンバー個人の将来を話す場を設けたそうですね。

(新條)普通の飲み会は東京でもできるので、場がないようなパーソナルな話をできると良いのかなと。一人ひとりが今考えている三年後について順番に話していったんですが、コンテンツとしてメンバーからすごい評判良かったですね。千愛さんは、ちょっと酔ってましたけど(笑)

(粟村)私、ちょっと酔ってましたね(笑)普段から人のストーリーを扱う会社なので、みんなそれに関心があるし、メンバーのそういう部分を聞けることを嬉しいと感じる人が多いのかなと。お互いのことを深く知る機会としてすごい良い場だったんじゃないかなと思っています。

2日目には今まで決めていなかった組織のバリューについて議論を行いました。

(新條)前日の夜に個人の価値観や未来の話をしていたので、考えることの連続性が高かった気がします。それぞれのアウトプットや意見に対しての納得感がありました。

(粟村)凄く面白かったですね。 前日の夜から個人の価値観をシェアしていたので、それぞれの「こうありたい」という考えが集まって会社になっていくんだなと思いました。

1ヶ月近く経った今振り返る、合宿前後の変化

合宿を終えた後はどんな変化がありましたか?

(新條):合宿前後で見える景色が変わったという1つの成功体験が得られたこと、その変化を外部の何かによってではなく自分たちで作りにいけるという手応えが持てたことが大きな収穫でした。

また、合宿から暫く経った今、事業の方向性がクリアになったことで、周りの方にご説明する際に、反応が良くなったと感じています。まだ仮説検証のフェーズに関わらず、先日以前からお知り合いの方に「今までもよりコミットした形で応援したい」というお話も頂いたり。目指す方向を分かりやすく決めて伝えることで、ある種の迫力とか覚悟が外部の方にも伝わるようになったのかなと感じています。

(粟村):今までは一人が一つのプロジェクトについて話していても、どんな文脈でやっているかといまいち分からない部分があったのですが、つながりが認識できる状態になったことが良かったと思っています。深い話し合いができたのは、場所の力も大きかったですね。ちょっと外界から隔絶された場所で、しかも安心できる人のところで自由に使わせて頂ける空間があったことがすごく大事だったのかなという気がしていて、協力して頂いた井戸さんにもすごく感謝しています。

合宿を通して、他メンバーからも「全社の方向性の共通認識を持てたことで、仕事がしやすくなった」「お互いの価値観や仕事観に対する理解が深まった」などの感想がありました。

ドットライフでは今後も全社で意思決定を行い、働きやすい組織をつくっていきます。

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