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【3分でわかる】新規事業やりたい学生・担当者向け!市場への参入方法6つをまとめてみた

こんにちは、ディップ株式会社の安元一耀です。

僕はディップで新規事業を企画したり、市場への参入方法戦略を考えたりするのが仕事なのですが、「参入方法(戦略)」と言っても色々あります。

なので、今回はパッと思いつく参入方法6つを、例を挙げながらまとめてみました(全て後発参入の戦略です)

新規事業に興味ある学生とか、新規事業の担当者・戦略担当者などの参考になれば嬉しいです。

今回は、バトル方式で紹介していきます。

【1回戦】人材紹介会社 VS Green(価格破壊)

まずは後発参入の王道、「価格破壊」です。大学の授業とかでも習うアレです。

IT/Web業界の転職サイト「Green」は、転職者の採用が決まると求人企業から料金を貰う成果報酬システムを採用しています。

Greenを運営する株式会社アトラエの決算資料には以下のようなことが書いてます。

「人材紹介会社をリプレイスする」と書いてあります。なぜリプレイスできるかと言いますと(以下)

求人媒体の場合は、人材紹介会社が雇っているキャリアコンサルタントが不要であるため、そのコストが削減できて価格競争力を持てる」というようなニュアンスが書かれています。

「価格破壊」と言っても、単に価格を下げるだけではダメで、多くの場合は下げられる仕組みや理由が必要であるということが学べます。

※Amazonのように、仕組みなどで価格を下げずに、競合が降参するまでひたすら耐えるという方法も稀にあります。ここらの話は機会があればブログに書いてみます。

【2回戦】@cosme VS LIPS(ターゲット層での差別化)

どちらもコスメの口コミとかが見れるメディアです。LIPSはこの市場に後発参入してますが、@cosmeとは、支持しているユーザー層が違います。

@cosmeを運営する株式会社アイスタイルの媒体資料には以下のことが書かれています。

20代後半〜30代の女性に支持されていることがわかります。

それに対してLIPSは、10代〜20代の女性に支持を得ていることが以下の記事(TechCrunch)からわかります。

特に10代〜20代から支持を得ているようで、テキストだけでなく動画やイラスト、写真などをたっぷり使った投稿も多い。
150万DL突破のコスメコミュニティ「LIPS」が10億円を調達、グリーや個人投資家から | TechCrunch Japan
コスメの口コミアプリ「 LIPS(リップス)」を運営する AppBrew(アップブリュー) は10月18日、個人投資家およびグリーより総額10億円の資金調達を明らかにした。 同社は2月にもグリーのほかGunosyやANRI、個人投資家らから 5億5000万円を調達。それ以前では2017年10月にANRI、Skyland Ventures、フリークアウト代表取締役社長の佐藤裕介氏、PKSHA ...
https://jp.techcrunch.com/2018/10/18/lips-fundrasing-1-billion-yen/

【3回戦】クックパッド VS クラシル(形式変換での差別化)

これはかなり分かりやすい例です。

クックパッドは、テキストや画像にによる料理レシピサービスです。

それに対してクラシルは、動画というテキストとは別の形式でクラシルに対抗しています。

テキスト・画像を動画に置き換えにいくという戦略は、なかなか勇気のいる選択だと思うのですが、それについてはまた機会があれば書きます。

【4回戦】バイトル VS マッハバイト(マネタイズポイントで差別化)

弊社運営のバイトルは掲載料でマネタイズをしていますが、マッハバイトは成果報酬でマネタイズをしています。

図にすると以下のような感じです。

バイトルを運営する弊社としては、マッハバイトを倒すためにマッハバイトをパクるのはなかなかやりにくいのです(ビジネスモデル変更しなければならないので)

※ちなみに、Wantedlyなんかも割と近いモデルです。企業は月額費用を支払うことで、いくらでも自社の募集を作ることができるというビジネスモデルです。月額費用がマネタイズポイントになっています。

※しかもWantedlyは、「応援」されればされるほど自社の求人が上位掲載される という従来の求人広告の常識の逆を行っているところもかなりポイントになります。

【5回戦】pairs VS タップル誕生(価値訴求で差別化)

一見同じように見えるサービスでも、ユーザー(顧客)に対する価値訴求をズラすことで差別化をしている例です。

pairsはマッチングアプリの王道(?)として「理想の相手に出会える」ことをストレートに訴求しています。

サービスの使い方(以下画像)を見ても、「理想の相手を探す」というのがファーストステップにあります。

それに対してタップル誕生は「趣味でつながる恋活サービス」という価値訴求を行なっています。

サービスの使い方(以下画像)では、「自分の趣味を選択する」がファーストステップです。

そもそもの「ユーザー体験」を変えて後発参入するというのも1つの戦略だと思います。

【6回戦】組織改善コンサル VS モチベーションクラウド(再現可能なモデルに焼き直し)

最後は、属人的・模倣しづらいもの(コンサルタントなど)を再現可能なものに焼き直して、市場に参入するという戦略例です。

例えば、組織改善コンサルタント・組織変革コンサルタントという職種(仕事)がありますが、従来は非常に属人的なものだったはずです。

株式会社リンクアンドモチベーションが運営しているモチベーションクラウドなんかは、組織改善コンサルタントが今までやっていたようなことをクラウド(SaaS)で再現可能なものに置き換えているように思えます。

当然ですが、今まで属人的な価値を提供していた会社としては、競合にSaaSなどで再現可能なものを作られるととても嫌がります(笑)


今回は以上になります。また何か思いついたら追記していきます。

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【事業内容】 「人材サービスとDXサービスの提供を通して、労働市場における諸課題を解決し、誰もが働く喜びと幸せを感じられる社会の実現を目指します。」 2019年3月、ディップは"Labor force solution company"を新たにビジョンとして掲げました。 日本では、今後の人口減少・高齢化に伴い労働力不足が深刻化するとともに、現在の仕事の多くは、デジタルレイバーに置き換わると言われています。 これまで我々は、労働力の問題を、"人を募集し採用する"という面から解決・改善してきました。しかし、これからは、従来の事業ドメインを拡大し、"Labor force solution company"へと進化することにより、人材サービスとDXサービスを提供を通じて、労働力の諸問題を解決します。
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