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突き抜けて退社した!元社員インタビュー03  独立して「パパ料理研究家」に・・・

(聞き手:広報・川村)
デジハリ創業期から14年間働いたあと、株式会社ビストロパパを起業し、「パパ料理研究家」として活躍されている滝村さん。そもそもデジハリに入社する前は、何をされていたんですか?

(話し手:滝村さん)
もともとは採用PRの会社で働いていました。新規事業担当として営業先を回っていたところ、後にデジハリの社長を務める櫻田勝久さんに出会いました。「これからデジタルハリウッドを立ち上げるんだけど、よかったら滝村君も来ない?」と誘われて、創立時に最初の社員としてデジハリに入社したんです。

川村  突然の出会いだったのですね!

滝村  はい、わけがわからないままに…。当時はデジタルに関して何も知識もなかったし、学長と言われている人は頭モジャモジャだし…(笑) ただ、ちょうど採用PRの業界自体も、紙からマルチメディアに移行するタイミングだったので、デジハリで経験できることは、次の時代の仕事だなと思って転職しました。何もかもがワクワクしたことを覚えています。

川村  デジハリでは、どんな業務を担当されたんでしょうか?
主に広報と、スクールの統括です。最初は広報として入社して、その後にデジハリ京都校、金沢校、神戸校と、新しい校舎の立ち上げを行いました。西日本事業部の執行役員を務めた後、スクールの事業部長を務め、最終的には広報戦略部の責任者になりました。あらゆる部門の広報・宣伝を統括する部門です。


▲語りながら、おもむろに料理をつくって下さる滝村さん。その姿は、まさしくビストロパパ。

川村  私も一緒に働いていたので、よく知っています。デジハリでの経験が、今に活きているなと思うことはありますか?

滝村  すごく、ありますね。デジタルハリウッドには、来るべき21世紀を予見できる、杉山学長という存在がいました。「世の中こうなりますよ」と“思う”ことが杉山学長の仕事で、その話をさらに分かりやすく“伝える”ことが、私たち広報の役割です。14年間のデジハリでの経験を通じて、「第三者に伝える力」を鍛えることができました。その矢先に、自ら世の中に伝えたい「パパ料理」というテーマが現れて、おかげで「パパ料理研究家」としてセルフプロデュースができたのだと思います。

川村  広報の経験が、起業するときに役立ったのですね。

滝村  そうですね。独立にあたって「伝える力」は大きな武器になります。あとは、新聞に載る前の業界、つまりは最先端の業界にいた、ということも役立ちました。いわゆる一次情報を扱う仕事なので、「今後、これはニュースになるぞ、このテーマで特集が組まれるぞ!」と予見できる。それはすごく楽しいことだったし、時代の流れを掴む感覚が得られてよかった。デジハリにはすごく感謝しています。

川村  ビストロパパを起業する際も、未来を予見したのでしょうか?

滝村  僕の場合は、起業する前から、NPO法人ファザーリング・ジャパンの活動にも参加していたので、そこからも「パパブーム」の雰囲気は感じていました。デジハリで働いたからこそ、その雰囲気を感じとれたのだと思うのですけれども。そしたらなんと、起業して1年で「イクメンブーム」が来たんです。そのおかげで、ラジオ出演や、レシピ本やエッセイを続々と出版するなど、有難い機会がたくさんありました。


▲滝村さんの著書。レシピ本「ママと子どもに作ってあげたいパパごはん」(マガジンハウス)と、エッセイ「パパ料理のススメ 父親よ大志を抱け」(赤ちゃんとママ社)

川村  起業して間もなく、大活躍でしたね!でも、デジハリを辞めて起業しようと決意したきっかけは何だったのでしょうか?

滝村  デジハリを14年勤めたころ、ちょうど子供が生まれて、「パパ料理」への思いが生まれてきました。「好きを仕事にする」というキャッチフレーズで、ずっとデジハリの広報をしてきて、「じゃあ、お前どうやねん」と言われた時に、「今度は俺の番だな」と思って。「デジタルで世の中を幸せにする」のがデジハリのミッションなら、僕のミッションは「パパ料理で世の中を幸せにする」ことだ、と。その思いが芽生えて、退職を決意しました。

川村  なるほど。そうは言っても、起業は大きな決断だったのでは?

滝村  もちろん、その時に僕の中の「パパ料理」の思いが確立していなかったら迷ったと思いますが、既に世の中に出したい世界観が固まっていたので、決断できました。それに、起業するときって、準備してから起業する人は成功しない。起業するための準備なんて、いつまでたっても終わらないですから。2009年3月に会社を辞めて、すぐにビストロパパを創業しました。


▲オムライス、できました~

川村   美味しそう!

滝村  娘の一番好きなごはんが、オムライスなんです。記念日には必ず、オムライス作ってる。料理をつくって娘に喜ばれたことが、いまの活動の原点ですね。


川村  あっ、デジハリの文字と、弊社のロゴマークが!

滝村  ちょっと失敗したな…。娘が書いたことにしておいて(笑)

川村  スープもいいんですか?パクチー大好きなんです!

滝村  ベランダの菜園で育てたやつだよ。レシピはビストロパパのブログをチェック!

川村  美味しい!!・・・て、あやうく今回の趣旨を忘れるところでした。このWebのテーマが「突き抜けたい人、募集。」なのですが、滝村さんが「突き抜けたな」と感じたタイミングは、いつでしたか?

滝村  うーん、僕はコツコツ地道に続けることが好きだからな。何月何日に突き抜けた!というタイミングがあるとは思わない。

川村  思い切って起業されたとはいえ、もともとコツコツ積み重ねていたものがありましたよね。毎日パパ料理ブログを更新するとか、なかなか真似できることじゃないです。

滝村  そう、毎日地味でもいいから、料理を作ってブログにあげ続けることが大事だと思ってやっていました。点でみたら突き抜けていないかもしれないけど、遠くから見たら点描が絵になっていて、実は突き抜けているかもしれない。そんなイメージかもしれないな。

川村  起業した時など、突き抜けたタイミングはあったにせよ、今でも目標を持って、まだまだ!と思って行動しているのですね。

滝村  目の前のことをしっかりやることが大事だと思います。そうすると結局、色んなことが結びついて上手くいく。夢中になっていれば、新しい突き抜けが突然やってくるかもしれない。今ベランダでパクチーを一生懸命育てているのが、何かになるかもしれないし(笑)その時には、違う肩書になっていてもおかしくない。経営者って、ある程度一つのことが成熟してくると次のテーマを見つけて新しいことを始めていく。その点は、こだわらなくてもいいのかな、と思っています。

川村  ありがとうございます。デジハリの卒業生や元スタッフの人は、好きなことをやりながら面白い生き方をしている人が多くて、刺激になります。

滝村  あ、そうそう。1つ「突き抜けたな」と感じたのは、「パパ料理研究家」という肩書で起業したことかな。これって、仕事があるから独立したわけではなく、これからは父親が家族のために料理を作る時代が当たり前になるぞ!と伝える職業を創ったとき、突き抜けたかな。パパ×料理という2つのテーマを掛け合わせることで、新しい仕事やマーケットが生まれたと。

川村  確かに面白い人が多いよね。辞めた人同士のつながりも、すごくあるし。そういえば、うちの妻は元デジハリだし(笑)デジハリは今でも、パパ料理研究家としてイベントに呼んでくれたりして、感謝してます。学長の誕生日パーティーの料理担当とかね(笑)大好きな会社なので、これからもいつでも違和感なく顔を出せると嬉しいです。

滝村  はい、何かにつけて遊びに来てください!これからも応援しています。

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