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32名の他大学生が考えたデジタルハリウッド大学の広報企画とは|インターンシップ開催レポート

こんにちは、デジタルハリウッド広報室の清水です。

本日は9月8日~10日の3日間に開催したサマーインターンシップについて、参加学生のレポートを交えて振り返りたいと思います。

今年のサマーインターンシップは『デジタルハリウッド株式会社が運営する四年制大学、デジタルハリウッド大学(以下、DHU)の広報戦略に基づいた広報施策の企画・実施までを完遂すること』をお題に開催しました。

前回掲載した開催に向けたフィード投稿では、開催の意図について以下のように述べました。

大半の方が大学実務のことを理解しない状態で大学職員を目指している実態があり、さらにはデジタルハリウッドの社員が一般の大学職員とは乖離したマインドやスキルで働いている、こういったギャップや誤解を解消したいと思ったからです。

「変わった名前の大学」として認知されているからこそ、あえてDHUに着目したプログラムでその中身を知ってほしいという思いで企画しました。

集まった参加学生の中に、デジタルハリウッドという会社やDHUについて十分に知っていただいている方はいらっしゃいませんでした。しかし、27の大学から集まった32名の他大学生が、これまで全く接点のなかったDHUと向き合い、一つのユニットは高校生に向けたオンラインイベントを、もう一つのユニットはDHUの認知拡大を狙ったSNS施策を企画・実施まで完遂してくれました。

そして、彼、彼女らが本気で取り組んだ3日間のプログラムレポートを参加者の大須賀玲央奈さんに書いていただきました。実は大須賀さん、DHUの学部生。クリエイターとして就活する仲間が多い中、総合職の就活を進める予定とのこと。他大学生と接点を持ち視野を広げることが今回インターンシップに参加した目的でした。

インターンシップを終えて自分に自信がついたと語ってくれた大須賀さん。参加前に抱えていた就活や学校生活に関する不安、悩みが3日間のプログラムを通してどのようにして自信へと変化していったのでしょうか?

本当に大丈夫?もどかしさを感じ始まった一日目

DAY1:9月8日(火)@オンライン

はじめに、会社説明やインターンシップのオリエンテーション、杉山学長による講義から始まりました。どれも興味深いお話だったのですが、特に杉山学長の講義はDHU学部生の私にとっても印象的です。学長自身のご経歴、株式会社立の大学を設立するに至った経緯を中心にお話いただいたのですが、エンターテインメントの重要性やインターネットの可能性にいち早く気付くなど、何年も前から時代の動向を適切に見極められていたのだと感動を覚えました。そして、現在就活において何から手をつけて良いか分からず、何事も迷ってばかりで問題を先送りにしている自分にとって「行動しなければ何も起きない」というメッセージに感じられ、自分の背中を後押ししてくれているように思えました。

すべてのオリエンテーションと講義が終わると、ユニット編成の発表があり、マネージャーを中心にユニットごとの活動が始まりました。私はUnit-Kの企画チームとして参加いたしました。

32名の参加学生はマネージャーKさん率いるUnit-K、マネージャーYさん率いるUnit-Yの2ユニットに分かれていただきました。また事前にアンケートで回答していただいた希望ロールを基にユニット内で企画チーム/クリエイティブチームの役割分担を行いました。

まずは施策を考える企画会議です。この時点で、今回のインターンの難しさを痛感しました。なぜなら同じ価値観や知識を共有する者同士のイベント運営や企画と異なり、決断のスピードや話し合いの進め方も人それぞれだったからです。意見を出しても「まだそのことに関して決めるのは早い」と言われてしまうことも多々あり、もどかしい気持ちになりました。たとえ知識があったとしても一人で派手に動くことは場を乱す原因にもなり、チーム全体の指揮を落とすことにも繋がることを理解していた為、立ち回り方を考えるのは特に難しかったです。


自分のあるべきポジションを見つけ、ユニットのサポートに徹した二日目。しかし、決定的な落とし穴を発見・・・

DAY2:9月9日(水)@御茶ノ水オフィスにてオフライン

初日の私は、控えめな発言によってなかなか意見を通すことができませんでしたが、2日目からはメンバーの発言を推測したり、マネージャーや全体のフォロー役に徹しました。自らが意見を出すのではなく課題を投げかけてメンバーに考えてもらい、それをまとめることでマネージャーの負担を減らし、全員の価値観の共有がうまくいくと思った為です。

するとそこから見えてくる課題もありました。Unit-Kのほぼ全員がDHUのことを名前しか知らないまま二日目を迎えていたことです。参加学生は皆お互いの所属大学を知らない状況だったので、私自身がDHUの学生とは明かさずにDHUの授業や学生の取り組みを説明するのはなかなかの試練でした。急ごしらえに、自分は過去にDHUの説明会に行ったことがある、少しデジタルに詳しい美術系の大学生というペルソナを自らに作り、私が過去にDHUのオープンキャンパスで見聞きした大学生活の内容を話し、なんとかDHUの基本的な情報を理解してもらうことができました。

イベントの内容、開催方法、使用するツールなどが決まると、作業分担のため企画/クリエイティブチーム関係なく細分化した班に分かれ、最終日に向けて動き始めました。

Arrows様がDHUの産学官連携センターのメインビジュアルとして制作された作品をバックグラウンドに、オンラインイベント用のバックグラウンド制作を担当しました。


トラブルが続くも、無事にイベント終了

DAY3:9月10日(木)@オンライン/オフライン

いよいよ3日目。Unit-Kにとってはイベント当日です。運営や撮影の為にUnit-Kは御茶ノ水オフィスでオフラインを中心に開始しました。 Unit-Yのメンバーをはじめ、リモート可能な人はオンラインでの参加となりました。

私は、初日・2日目とは異なりクリエイターとして動く1日でした。午前中は主にイベントで使用する画像の制作を行い、午後からはInstagramのストーリー広告用の動画制作。イベントが始まる直前は本番で利用するSpatial Chat(※1)の動作確認、イベント中は全体のトラブルの掌握と指示出しを行っていました。

この日、Unit-Kは進路に悩む高校生向けのオンラインイベントをSpatial Chatを使用して開催。進路相談やデジタルハリウッドのOBOGの講演等いくつかのコンテンツを用意しました。また、もう一方のUnit-YはTwitterを利用したSNS企画を実施。詳細はプレスリリースをご覧ください!

イベントでは、杉山学長や株式会社BRAIN MAGICの神成社長、大学事業部の池谷さんに登壇していただき、インターン生と共に登壇者は各ブースに別れSpatial Chat内で来場者の進路相談や人生相談などを行いました。宣伝期間が非常に短かったにも関わらずターゲットとしていた現役高校生が来場してくれて本当に嬉しかったです。

※1.参加者は小さなアイコンを画面上で自由に動かすことができ、相手との距離に応じて音声の強弱が加わるオンラインビデオ通話ツール。その特性を生かして画面上に複数のブースを作ることもでき、リアルイベントのような感覚を味わえる。


インターンシップを通して感じた課題

私は大学の性質上、チームでクリエイティブを考えたり課題に取り組む機会が多くありますが、メンバーの持っている基礎知識・スキルは同程度のレベルであることがほとんどです。そういった状況に慣れていたため、バックグラウンドも大学で学んでいることも異なるメンバーが集まった今回のインターンシップでは状況把握に時間がかかってしまい、もっと効率化できる点があったように感じます。

また、そういった焦りから、Unit全体を引っ張ることに専念してしまい個人のタスクが先送りになってしまう場面もあり、全体を冷静に俯瞰し、トラブルが起こっても適切に判断できる柔軟さを身に着けようと強く感じました。


インターンシップを振り返った感想

私がこのインターンで特に印象的だったのは自らの所属(大学や学部)を明かさずに進めるという方針でした。大学や学部という肩書がない中で、私達は名前とスキルを互いに把握し協力し合いました。一般的に格付けされたランクの高い/低いではなく、個人のスキルだけで勝負ができたことが面白かったです。

本インターンシップのタグラインは「Boat Config 自らの手で未来を作る3日間」インターンシップ中、何度も言われたのは「私がやりました」と自分で言えるものを作れということでした。どちらのユニットも大成功と言える結果ではありませんでしたが、それ以上に他者を理解し、自ら考え行動し、目標を達成するために全力で取り組むことの面白さを体感しました。僅か3日という短い期間ではありましたが、自分自身のステップアップを実感できた事が最大の収穫だったと思います。

今までは自己分析をしてもどれも中途半端でこれといった得意分野も見付けられず、ネガティブな思考に陥りがちでしたが、自らの力量や長所、欠点に気付くことができました。また、他者と関わることによりチームで取り組むことの面白さや難しさなど多くを学び、自分もプロジェクトの一員として活躍できる力を持っているのだと自信がつきました。今回の経験を活かして今後の就職活動にも取り組みたいと思っております。

自ら考え行動することが大きく成長する種になる

大須賀さんが書いている通り、今回のインターンシップではお互いに大学名や学年を明かさずに進行していきました。それは、大学名や学年を明かすことによって無意識にかかってしまうバイアスを排除し、メンバー間でフラットにコミュニケーションをしていただきたかったためです

実際、彼らはお互いの名前と顔だけしか情報がないところからスタートしましたが、すぐに個々の人柄や性格、自身のポジション等を把握し、チームとして機能し始めました。

始まってみなければ何も分からないプログラムだったため、スタッフ自身も3日間でどこまでのことができるのだろう?と不安を抱えていました。しかし、デジタルハリウッドの「個人の裁量が大きく、誰でもプロジェクトを企画/進行できる」「行動する人をサポートする体制がある」という環境を彼らが理解し、上手く利用したことがプログラム完遂の秘訣だったのだと感じています。

また、自主的に「あれもやってみよう」「これもやってみよう」と挑戦する姿勢・やる気は想像以上で大変驚きました。全員が自分だけのタスクを探し、取り組んでいたことが印象的です。

改めて、行動が誰かの心を動かしアイデアを形作っていくこと、その行動をサポートすることが未来のプロフェッショナルの輩出に私達が貢献できることだと実感した三日間でした。

さて、今後のデジタルハリウッドの2022年度新卒採用についてですが、来年1月に1dayのオンラインインターンシップを開催致します!日程や募集要項等は追って記事を掲載致しますので、今回の記事を読んでデジタルハリウッドで働くことに興味をお持ちいただけた方や、インターンシップに参加してみたいと感じていただいた方はぜひご応募ください。また、会社説明会については3月頃を予定しております。詳細が決定次第、こちらもエントリーを受け付けます。皆様にお会いできることを楽しみにしております!

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