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知識ワーカーの仕事のやり方

ダイレクト出版の社員に向けて書いたレターを転載しています。

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To: ダイレクト出版のみんなへ
From: 小川忠洋


知識ワーカーにとって大切なのは、集中している時間だ。
集中して何かに取り組むことによって、成果を上げることができる。

よくないのは、「スグに反応する」ような行動。たとえば、メールが来たら即返信。チャットが来たら即返信。こういった行為は、もしかすると他の会社、他の業態では、推奨されているのかもしれない。

しかしウチの場合はまったく逆。スグに返事が来ようものなら、

「コイツ仕事してんのかな?」
「ずっとチャットの前に貼り付いてんのかな?」
「愚かにもアラートでも出したりしてんのかな?」

と思われ、ぶっちゃけその人に対する評価が下がる……。

一方で、たとえば午前中など集中している時間には連絡がなかなかつかない、返事がなかなか来ない、けれど一定の時間(午後何時以降など)には必ず連絡がついたり、コミュニケーションができる。このような人は評価される。評価されるというか、その人の時間を尊重されると言ったほうが適切かもしれない。

こういった仕事の仕方は、返事が欲しい側からしたらイライラするが、それはその人が自分のモヤモヤを今すぐ解決したいという自己中な思考のもとのイライラだ。


ぼくにも、連絡がつかない、返事がなかなか来ないという部下がたくさんいる(ってか、ほとんどだ)。
自分で言うのも何だが、普通、社長が何か聞いたらスグ答えるだろ……と思いがちだが、この「普通」こそ間違いで、上司(社長込み)であれば、部下・メンバーがきっちり仕事ができる環境、状態を作ってあげるのが役割なわけだ。意外かもしれないが、そういう連絡のつきにくい部下のほうがハイパフォーマンスだし、僕自身もその人の時間に敬意を払う。

「返事をする」「反応する」という仕事は、非常にラクだ。ラクだから気を抜くとそっちにいきがち。
でも知識ワーカーはそれを“自戒”する必要がある。こればっかりは慣れるまで、何年もかかるだろう。


仕事は自分で創り出すもので、受けるだけでは成長がない。

「とはいえ、何をしていいか分からない」

慣れないうちはそうだと思う。だからこそ“考える”ことが必要なのだ。
自分1人で考えるのが難しければ、上司に手伝ってもらえばいい。

「自ら考え、自ら仕事を創る」」

これが、あなたに求められている仕事のやり方だ。

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